【超丁寧解説】原付 自賠責保険|安い会社はないが安くする方法はある

原付・自賠責保険・安い・保険会社

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自賠責保険(強制保険)の保険料は全ての保険会社で同一価格です。

補償内容も同一です。

これは自動車でも二輪自動車でも原付バイクでも同じです。

また保険料の値引きは法律で禁じられているので「安い保険会社」は存在しません。

ただし、「安く加入する方法」はあります。

以下詳細をお話したいと思います。

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同一価格・同一補償

同一価格・同一補償内容・原付 自賠責保険|安い会社はないが安くする方法はある

一般社団法人「日本損害保険協会」の会員企業で自賠責保険を取り扱っている保険会社は以下の会社です。

自賠責保険取り扱い保険会社
  • あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
  • AIG損害保険株式会社
  • 共栄火災海上保険株式会社
  • セコム損害保険株式会社
  • 損害保険ジャパン日本興亜株式会社
  • 大同火災海上保険株式会社
  • 東京海上日動火災保険株式会社
  • 日新火災海上保険株式会社
  • 三井住友海上火災保険株式会社
  • 楽天損害保険株式会社

バイクの自賠責保険料は以下の通りですが、上記保険会社全て同一価格です。

※原付の保険料は左の列です。

バイクの自賠責保険料
125cc以下(原付)125cc超~250cc以下250cc超(車検アリ)
1年 7,500円

2年 9,950円

3年  12,340円

4年  14,690円

5年  16,990円

1年 8,650円

2年  12,220円

3年  15,720円

4年  19,140円

5年  22,510円

1年 8,290円

2年  11,520円

3年  14,690円

※車検ありのバイクは最初の車検時に3年、次回以降は2年ごとに自賠責保険を付けるのが通例です

(保険料は改定により変動している場合があります)

自賠責保険の補償内容は以下の通りですが、全社同一内容です(排気量に関係なく同一内容)。

自賠責保険の補償内容
傷害最高120万円まで※1名につき

※ケガの治療費、交通事故に遭遇したことを証明する書類の作成費、ケガで働けなくなったことで生じた収入の減少、精神的・肉体的苦痛に対する慰謝料などに対して

後遺障害最高4,000万円まで※1名につき

※逸失利益と慰謝料などの損害に対して。逸失利益とは「障害を負わなければ将来得られるはずだった収入」のことで、事故で身体に障害が残ってしまうと、労働能力が低下してしまうだけでなく、転職・退職を余儀なくされてしまうこともあり、そうした収入減などの損害が補償されます

死亡最高3,000万円まで※1名につき

※葬儀費・逸失利益・慰謝料なども含む

参考:チューリッヒのホームページ

保険会社・保険代理店等は保険料の割引をしたり立替をしたりすることが法律で禁止されています(保険業法300条)。

原付の自賠責保険についても、保険会社の店頭、代理店、コンビニ、インターネットいずれのケースでも同一価格であり「安い保険会社」というものは存在しません。

安く入る方法<その1>:長期で契約する

長期で契約する・原付 自賠責保険|安い会社はないが安くする方法はある

上記のように、原付の自賠責保険は全社同一価格です。

したがって値段そのものを安くすることはできないのですが、工夫次第で実質的に安く入る方法はあります。

その1つが、保険期間を長くすることです。

もう一度自賠責保険の保険料を見てみましょう。

125cc以下(原付)の保険料
1年 7,500円

2年 9,950円

3年  12,340円

4年  14,690円

5年  16,990円

(保険料は改定により変動している場合があります)

たとえば、3年で加入した場合は1年あたりの保険料は4113円(12,340÷3)になります。

5年の場合は1年あたり3,398円(16,990÷5)になります。

1年契約7,500円と比べると大変な割引です。

もしも1年毎に7,500円払い続け5年間継続したら、トータルで37,500円支払うことになります。

これを最初から5年契約16,990円にしていたら、その差額は20,510円です。

実質的に55%割引という計算になります。

この超低金利の時代にとんでもない割引率です!


このように加入期間を長くすることで実質的に安く加入することができます。

しかし、では多くの人が3年、4年、5年といった期間で契約しているかというと、そうでもありません。

それは恐らくこういうことだと思います。

まず、自賠責保険の保険料は原則として現金払いである点です。

一部の例外があって、それは次の項目で取り上げますが、ほとんどが現金払いなので、長期にすれば安くなることはわかっているものの、まずは当面のやり繰りを優先して1年とか2年で加入するというケースが考えられます。

また、原付バイクに今後も継続して乗り続けるかどうかわからない、という人もいるでしょう。

その場合むやみに長期契約しても無駄になるとつい考えてしまいます。

けれども、中途で解約することは可能で、その場合、残りの期間の保険料は払い戻されるので心配無用です。

安く入る方法<その2>:コンビニ契約・ネット契約

コンビニ契約・ネット契約・原付 自賠責保険|安い会社はないが安くする方法はある

原付の自賠責保険は様々な場所で契約できます。

  1. 保険会社の店頭
  2. 近所の代理店
  3. コンビニ(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなどの大手コンビニ)
  4. インターネット

上記のうち、③のコンビニで加入手続きする場合ですが、いずれも原則は現金払いです。

ただし、セブンイレブンのみnanacoが使えます

その際、nanacoポイントは加算されないのですが、クレジットカードからnanacoにチャージすることでクレジットカードにポイントがたまります。

たまるポイント分だけ実質的に自賠責保険が安くなるというわけです。

次に④のインターネット契約ですが、ネットで自賠責保険の契約を完結できるのは三井住友海上・損保ジャパン・東京海上日動の3社です(2019年5月現在)。

この3社のうち三井住友海上と損保ジャパンの支払いはクレジットカードでできます※支払いはクレジットカードのみ

当然、クレジットカードで支払いをすればポイントが付与され、その分だけ実質的に自賠責保険が安くなります。

なお、東京海上日動だけが、銀行振り込みのみ、という支払い方法です。

自賠責保険(強制保険)の次はバイク保険(任意保険)

自賠責保険の次は任意保険・原付 自賠責保険|安い会社はないが安くする方法はある

このページのテーマは自賠責保険(強制保険)なのでバイク保険(任意保険)のことまで考える余裕はないかもしれません。

けれども自賠責保険の補償範囲は対人事故を起こした場合の補償だけです。

その場合、賠償額にも上限があります(ケガ120万円・後遺障害4,000万円・死亡3,000万円)。

したがって、相手の車の損害、ガードレール等の損害、商店に突っ込んだ際の建物そのものの損害や休業損害、それからバイク運転者自身のケガ、こうした対人賠償以外の損害については、自賠責保険からは一切支払われません。

近年は自車事故でも9,000万円を超える高額な賠償事故が発生し、中学校や高校などでは自転車通学する生徒に自転車保険(個人賠償責任保険など)の保険証券を提出させることが通例となっています。

まして原動機が付いた乗り物である原付バイクですから、いざというときの備えは自転車以上でなければならないのですが、実際には、原付バイクの任意保険加入率は2割から3割程度と言われています。(※厳密な統計データがなく推測です⇒⇒「バイク 任意保険 加入率」)

新聞・テレビ・SNSなどはその時々に関心が集中している事柄にしか飛びつきませんから、任意保険に加入していない原付バイクが事故を起こし、その後の人生を重い経済的負担に苦しむ少なからぬ人々の存在には無関心です。

しかし実際には相当数います。

自賠責保険で一段落したら、次はバイク保険(任意保険)についてご検討ください

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自賠責保険とバイク保険は別々の保険会社でもOK

自賠責保険とバイク保険は別々の会社でOK・原付 自賠責保険|安い会社はないが安くする方法はある

自賠責保険(強制保険)とバイク保険(任意保険)の保険会社は同じ会社にする必要はありません。

自賠責保険とバイク保険の両方に加入していて、いざ事故が起こった場合、事故の示談交渉や保険金の支払い等のこまごました事故処理は任意保険の保険会社がやります。

これは保険業界の慣例になっています(任意保険会社による「一括払い」「一括請求」)。

たとえば、自賠責保険が損保ジャパンでバイク保険がチューリッヒであった場合、事故が発生したらチューリッヒの事故処理スタッフが窓口となって事故解決まで手続きを担当します。

これにより、被害を受けた側は損保ジャパンとチューリッヒの2つの窓口と交渉する必要がなくなるので利便性が高まります。

※自賠責保険(強制保険)のみ加入の場合、事故が起こったら、被害者や加害者は自ら交渉に当たらなければなりません。

いずれにしても、こうしたことから、自賠責保険(強制保険)とバイク保険(任意保険)が別々の保険会社になることは特に問題ありませんし、実際、別々に加入しているケースの方が多いと思います。

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    ご覧いただきありがとうございました。