無事故割引を比較|ソニー損保とイーデザイン損保の違いは?

無事故割引・ソニー損保・イーデザイン損保・比較

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2019年4月1日保険始期の契約からソニー損保は無事故割引を導入しました。

これでイーデザイン損保に続いて業界2社目となります。

この無事故割引ですが、ネーミングが実に紛らわしく、よく金融庁の認可が得られたものだと不思議に思います。

なぜなら、保険業界や保険に詳しい人のあいだでは、全損害保険会社が採用しているノンフリート等級制度のことを従来から「無事故割引」と呼び習わしてきたからです。

ソニー損保とイーデザイン損保の無事故割引はこれとはまったくの別物です。

いずれにしても、このページではソニー損保とイーデザイン損保の無事故割引についてできるだけわかりやすくご案内したいと思います。

無事故割引とは?

無事故割引とは・無事故割引を比較|ソニー損保とイーデザイン損保の違いは?

そもそも全ての自動車保険はノンフリート等級制度を採用しています。

自動車保険の等級を1等級から20等級に分け(全労済のみ22等級まで)、新規は原則6等級からスタートし、無事故であれば1等級ずつ数字が増えいき、保険料も安くなっていく、という制度です。※事故を起こすと等級はダウンします

業界関係者や自動車保険に詳しい一般の保険ユーザーのあいだでは、このノンフリート等級制度のことを「無事故割引」と呼んできた経緯があります。

これに対して、ソニー損保とイーデザイン損保が採用している無事故割引はまったくの別物です。

ノンフリート等級・最初・上がり方・下がり方・6等級・7等級

ノンフリート等級:最初は何等級?等級の上がり方と下がり方

2018年11月6日

イーデザイン損保の無事故割引【早わかり】

イーデザイン損保の無事故割引・早わかり・無事故割引を比較|ソニー損保とイーデザイン損保の違いは?
イーデザイン損保の無事故割引【早わかり
  • 前年が無事故であった契約に対して翌年度の保険料を2%割引します。
  • 前年の契約がイーデザイン損保の契約であることが条件です。
  • したがってイーデザイン損保での契約1年目には適用されません。
  • 前年がイーデザイン損保の契約であっても、保険開始日が前契約の満期日・解約日から8日以上過ぎた場合や中断証明書を適用する場合は契約1年目とみなし割引を適用しません。
  • 無事故割引が適用される条件である「無事故」とは下記に該当しないケースをいいます。
・3等級ダウン事故

・1等級ダウン事故

(※)ノーカウント事故や事故があったが保険金を請求しなかった場合は「無事故」とみなし無事故割引を適用します。

  • ノンフリート等級が最高等級の20等級で頭打ちになっている契約でも、前年が無事故であれば無事故割引が適用されます。※無事故である限り何年でも割引が続く
  • 事故あり係数適用期間がある契約であってもごく単純に「前年が無事故」であれば割引が適用されます。

イーデザイン損保の無事故割引は、継続割引の変種といった内容です。

割引の対象になるのは自社の契約のみです。

イーデザイン損保で自動車保険を契約している人のうちで、前年に無事故であった場合に限り、翌年の保険料を2%割引するというものです。

イーデザイン損保にはこれとは別に継続割引があって、こちらは前年の事故あり事故なしには関係なく、ごく単純にイーデザイン損保で契約を継続した場合に保険料を割引します。

ノンフリート等級制度も、基本的には、前年が無事故であれば翌年の保険料は安くなっていく制度ですが、最高等級である20等級になると、その後は何年無事故であっても割引率は変わりません。

イーデザイン損保の無事故割引と継続割引は、20等級で頭打ちになっている契約にも適用されるので、事故を起こさない優良運転者にとってはうれしい割引制度です。

ソニー損保の無事故割引【早わかり】

ソニー損保の無事故割引・早わかり・無事故割引を比較|ソニー損保とイーデザイン損保の違いは?
ソニー損保の無事故割引【早わかり
  • 前年が無事故であった契約に対して翌年度の保険料を一律2,000円割引します。
  • 前年の契約がソニー損保の契約だけでなく他社契約であっても適用されます。
  • 無事故割引が適用される条件である「無事故」とは下記に該当しないケースをいいます。
・3等級ダウン事故

・1等級ダウン事故

・等級すえおき事故※現在等級すえおき事故を採用している会社はないのでなぜソニー損保がこれを項目に入れているのか不明です

(※)ノーカウント事故や事故があったが保険金を請求しなかった場合は「無事故」とみなし無事故割引を適用します。

  • ノンフリート等級が最高等級の20等級で頭打ちになっている契約でも、前年が無事故であれば無事故割引が適用されます。※無事故である限り何年でも割引が続く
  • 前契約を保険期間の途中で解約した場合など既経過期間が1年未満の場合は適用外です。
  • 事故あり係数適用期間がある契約であってもごく単純に「前年が無事故」であれば割引が適用されます。

ソニー損保の無事故割引は、基本コンセプトはイーデザイン損保の無事故割引と同じですが、イーデザイン損保が2%割引とするところを、ソニー損保は一律2,000円割引としている点が異なります。

継続後の保険料が、割引が適用されない場合には30,000円となる契約で考えて見ます。

イーデザイン損保では2%割引なので割引額は600円ですが、ソニー損保は2,000円(割引率に換算すると6.6%割引)です。

同じく50,000円の場合は、イーデザイン損保が1,000円、ソニー損保は2,000円(4%割引)です。

100,000円となってはじめてイーデザイン損保とソニー損保が2,000円(2%割引)の同額になります。

なお、イーデザイン損保の無事故割引は何年無事故であっても2%のまま変わりませんが、継続割引の割引率は少しずつ増えていくので、イーデザイン損保で何年も契約を続けるとけっこうな割引になります(無事故割引+継続割引で最大5%割引)。

ところで、ソニー損保の無事故割引には後発としての一工夫もあります。

イーデザイン損保で無事故割引が適用されるのは、あくまで前年もイーデザイン損保で契約していることが前提になります。

ソニー損保では、前年がソニー損保で契約している人だけでなく、他社で契約していた人も対象になります。

つまり、イーデザイン損保の場合は自社の契約者をさらに囲い込むことが主眼となっているのに対し、ソニー損保では、自社契約者の囲い込みはもちろん、他社契約者を呼び込むことも視野に入れているわけです。

2019年3月末に自動車保険の契約件数200万件を突破して16年連続ダイレクト自動車保険トップの座を死守し続けるソニー損保が、さらなる顧客増に向けて牙を剥きはじめたその第1弾がこの無事故割引ということです。

なお、ソニー損保にも継続割引があるので、前年が無事故であればイーデザイン損保と同様に無事故割引とダブルで割引が適用されます。

ただし、イーデザイン損保の継続割引は最大で3%ですがソニー損保は最大で2%です。

最後に、無事故割引と継続割引のセットで考えると、ソニー損保がやや優勢だと思います。

ソニー損保の無事故割引は一律2,000円割引なので、保険料が安い契約ほど割引率が高くなります。

事故を起こしにくい人は保険料も安いですから、継続割引ではイーデザイン損保がやや有利なものの、無事故割引の差でソニー損保がわずかにリードすると思います。

結局どちらの自動車保険がおトク?

結局どちらの自動車保険がおトク・無事故割引を比較|ソニー損保とイーデザイン損保の違いは?

言うまでもないことですが、自動車保険の比較は部分だけ見て全体を見ないのでは意味がありません。

とにかくご自分の条件で見積もり試算した場合にトータルの保険料はどこが安いかが問題です。

また、特に通販型自動車保険(ダイレクト自動車保険)の場合は、1年目には適用されるが2年目以降は適用外になる割引もあります。

総合的に判断する必要があると思います。

まずは一括見積もりサイトなどで各社の保険料を横並びで確認するところからスタートするのがベストです。


ソニー損保関連の下記の記事も参考になさってください。

ご覧いただきありがとうございました。