ソニー損保|車両保険の金額の決め方|新車・中古車|詳説

ソニー損保・車両保険・車両保険金額・新車・中古車

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ソニー損保の自動車保険を解説します。

ウェブ見積もりで車両保険を付ける場合に車の補償額(車両保険金額)を入力する欄が出てきます。

ここに入力する金額はどうやって決めるのでしょう?

自分で好きな金額を入れてもいいのでしょうか?

それとも何か決まりがあるのでしょうか?

このページではソニー損保の自動車保険の見積で車両保険の金額を決める方法についてわかりやすく解説しています。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

ソニー損保:車両保険金額とは?

車両保険金額とは・ソニー損保|車両保険の金額の決め方|新車・中古車|詳説

ソニー損保の自動車保険には特約として車両保険を付けることができます。

車両保険とは、事故で自分の車が損害を受けた場合に保険金が支払われる保険です。※相手の車の損害には対物賠償から支払われます

その際、車によって車両保険の補償額は違ってきます。

500万円の価値がある車と200万円の価値がある車を同じ金額にするわけにはいきません。

そこで、車ごとに最適な金額を決める必要があり、この金額のことを車両保険金額といいます。

車両保険金額とは、車両保険を付けた車が事故にあった際の支払い限度額のことです。

火災保険で言えば、全焼の火事が発生した場合の支払い限度額のことです。

したがって、事故で車が「全損」となった場合に車両保険から支払われる金額、それが車両保険金額です。

車両保険金額は自分で自由に設定することはできません

ソニー損保で車両保険に加入する際は、ソニー損保が提示した金額で車両保険金額を設定しなければなりません。

ただし、車両保険金額には「200万~250万」というように一定の幅があります。

この幅の中で設定することになります。

ソニー損保の場合、見積もり試算に必要な事項を入力すると「おすすめプラン」が提示されます3プラン提示されます。車両保険の「保険金額」の欄には既に数字が表示されていますが、これは上記価格幅の中間あたりの金額が入っています。その金額のままでもいいのですが、金額を変えたい場合はこの欄の右端にある▼マークをクリックすれば上記価格幅が5万円刻みで一覧表示されます。その中から選択することが可能です。

ソニー損保が提示する車両保険金額は「車両価格表しゃりょうかかくひょう」という一種のデータブックに基づいています。

「車両価格表」は「車価表しゃかひょう」あるいは「自動車保険車両標準価格表じどうしゃほけんしゃりょうひょうじゅんかかくひょう」とも呼ばれています。

「車両価格表」には日本国内で販売されている直近7年から8年の車の現在価値(時価額)が記録されていて、発売間もない車には新車価格相当の金額が、発売から5年経過している車には5年落ちの中古車市場における金額が、それぞれ記載されています。

ただし、発売から7年~8年ほど経過すると、それ以後のデータは記録されていません。

そのため、通販型自動車保険の中には、7年落ち~8年落ちの中古車は車両保険に加入できないところもあります。

ソニー損保では、顧客の要望に応えて、順次年式の古い車の車両保険引受範囲を拡大しています。(⇒ソニー損保「車両保険の引受範囲の拡大」)

ただし、発売から何年後の車まで引き受けるか、といった具体的な数字は公表していません。わたしが14年落ちの中古車(新車時220万円程度の車)で見積もりしたところ「25万~40万」で見積もり可能でした。2019年2月現在の話です

失礼しました。ソニー損保では以下の条件の車は車両保険に加入できないとホームページで公表しています。

  • 初度登録(検査)年月から18年以上が経過しているお車
  • 車両保険金額(新価保険金額)が1,000万円を超えるお車
  • 車両料率クラスが9のお車(例:高級車・スポーツカーなど)

※上記以外にも当社規定により 車両保険をつけられない場合があります。

ウェブ見積もりの画面で実際に入力してみて、ハネられたら引き受け不可、何事もなく次の画面に進んだら引受OK、ということになります。

「車両価格表」は各保険会社が独自のものを持っているという建前になっていますが、実際のところは、多少の違いはあるもののほぼ同じ内容です。

ソニー損保:「車両価格表」の役割

車両価格表の役割・ソニー損保|車両保険の金額の決め方|新車・中古車|詳説

※このページの説明は登録車・軽自動車のいずれにも該当する内容です

たとえばここに新車登録から3年目の日産ノート(型式DBA-NE12)があるとします。

この3年落ちの日産ノートに車両保険を付ける場合、車両保険金額をいくらに設定したらいいか?

まず、大前提として、わたしたちは車両保険金額を自由に設定することは出来ません

新車から3年経過した車は、3年分の減価償却がありますから、当然、新車時よりも価値は落ちています。

そしてその価値の落ち方は、それぞれの車によって異なっていて、中古車市場の膨大な販売データ等を集計して算出する必要があります。

まさにそのようにして算出されたものが車両価格表です。

したがって、3年落ちの日産ノートに車両保険を付ける場合は、車両価格表の日産ノート(型式DBA-NE12)のページを開き、新車登録から3年経過した時点の金額(現在価値)を調べます。※車両価格表は紙の本もありますが保険料計算する際はデジタルデータを参照するケースがほとんどです

すると、たとえば「120万~150万」と記載されていたとします。

わたしたちはこの価格幅の中から車両保険金額を設定することになります。

もしも車両価格表というものが存在しなくて、車両保険金額をわたしたちが自由に設定することが出来たら、たとえば、30万円で買った車に300万円の金額をつけて車両保険に加入できてしまいます。

そうなると、その車が事故で全損になった場合、わたしたちは300万円受け取ることになり、差し引き270万円の大儲けとなります。

こうなったら笑いが止まりませんから、不当に高い金額で車両保険をかけておいて、事故でなく故意に車を全損にさせる犯罪、いわゆる保険金詐欺が頻発するでしょう。

社会は大混乱です。

こうした事態を防止するためにも車両価格表は大きな役割を果たしています。

さきほど、各保険会社の車両価格表の中身はほとんど同じだと書きましたが、上記の理由から、会社によって大きく異なっていたら困るわけです。

ソニー損保:車両保険金額の決め方:新車の場合

車両保険金額・新車・ソニー損保|車両保険の金額の決め方|新車・中古車|詳説

新車に車両保険を付ける場合も車両価格表が活躍します。

ソニー損保でウェブ契約をする際には、見積もりの画面にあなたの車に設定すべき車両保険金額が、たとえば「205万~285万」の幅で表示されます。※表示は5万円刻み

これは、すでにあなたの新車の型式かたしきと登録年月日が入力されているので、そのデータから車両価格表の該当箇所が表示されるからです。

したがって、あなたはこの価格帯(205万~285万)の範囲内であれば、いくらであっても自由に選べます。

たとえば、あなたの新車が、値引きを考慮しない車両本体価格が210万円で、カーナビ等のオプション類が15万円、これらの消費税が18万円(8%で計算)であった場合、合計は210+15+18=243となり車両価格表の205万~285万の範囲内にあるので、車両保険金額243万円で車両保険に加入できます。※車両保険金額は5万円刻みで設定するので実際の契約は240万か245万で設定することになります

その際に、実際にあなたが新車に支払う金額は243万なのですが、車両価格表では上限が285万になっていますから、あなたが望むのであれば285万円で車両保険金額を設定することも可能です。※その分保険料は高くなります

ただし、マークレビンソンなどの超高級カーオーディオをオプションとして付け、そのせいで総額が330万円になったとしても、車両保険金額は上限の285万円までしか設定できません。

超高級カーオーディオの補償は動産保険などその他の保険を別途手当てするしかありません。

逆に、何らかの事情で車両本体価格を超大幅に値引きしてもらい、実際にその新車に支払った総額が180万円であったとしても、車両保険金額はあくまでも車両価格表が提示する205万~285万の幅の範囲で選択しなければなりません。※大坂なおみ選手が日産GT-Rをプレゼントしてもらってニュースになりましたが、このGT-Rに車両保険を付ける場合、大阪選手は1円も支払っていませんが、車両保険金額は保険会社が提示した範囲で付けることになります。もっともGT-Rの車両保険を引き受けてくれる会社があるかどうかわかりませんが、それはまた別問題です

こうした金額設定は不正でもなんでもなくて、車両価格表の範囲内の金額なので、ノープロブレムです。

ただし、保険料は車両保険金額によって変動します。

車種・等級・年齢条件などによって異なりますが、平均的には、車両保険金額が10万円上がると、年間保険料が300円~500円アップします。

少々上がってもかまわないのであれば、出来るだけ高い金額で設定したほうがいいと思います。

285万で設定し、その後全損事故にあった場合、ちゃんと285万受け取れますから。

もう一度整理します。

新車に車両保険を付ける場合は、「値引き前の車両本体価格+オプション代+これらの消費税」の合計金額を車両保険金額として設定するのが基本です。

ただし、たとえ実際の購入金額が車両価格表の範囲を上回っていても、逆に下回っていても、あくまでも車両価格表の範囲内で設定しなければなりません。

車両価格表の範囲内であれば、実際に購入した金額がいくらであるかに関係なく、自由に車両保険金額を設定できます。

極端な上乗せには注意
車両価格表の範囲内であれば車両保険金額は自由に設定できると書きましたが、最近の車は同じ型式でも価格幅が極端に広い車種があります。たとえばエルグランド、アルファードなどは150万前後の価格幅があります。この場合、購入したのが一番安いグレードでありながら車両保険金額は最高グレードの金額で設定すると、実態より150万ほどの乖離かいりが出ます。このようにあまりにも実態とかけ離れた金額で車両保険に加入していた場合は、「全損」の事故が起こった際に支払額を実態に合わせて減額されることもあります。したがって、車両保険金額は少々上乗せする程度は問題ありませんが、極端な上乗せはやめておいたほうがいいと思います。矛盾したことを書き、みなさんを混乱させて恐縮ですが、何事もほどほどにという話です。

ソニー損保:車両保険金額の決め方:中古車の場合

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中古車の場合も、新車に車両保険を付ける場合と同じです。

車両価格表の金額に基づいて車両保険金額を決めることになります。

ここでも、わたしたちが自由に価格設定できるわけではありません

あくまでも車両価格表が示す範囲内で設定します。

ソニー損保でウェブ契約をする際には、見積もりの画面にあなたの車に設定すべき車両保険金額が、たとえば「150万~185万」の幅で表示されます。※表示は5万円刻み

これは、すでにあなたの中古車の型式かたしきと登録年月日が入力されているので、そのデータから車両価格表の該当箇所が表示されるからです。

したがって、あなたはこの価格帯(150万~185万)の範囲内であれば、いくらであっても自由に選べます。

ソニー損保では以下の条件の車は車両保険に加入できません。

  • 初度登録(検査)年月から18年以上が経過しているお車
  • 車両保険金額(新価保険金額)が1,000万円を超えるお車
  • 車両料率クラスが9のお車(例:高級車・スポーツカーなど)

あなたの中古車が、値引きを考慮しない車両本体価格が153万で、オプション類が6万円、これらの消費税が13万(8%で計算)※端数は繰り上げていますであった場合、153+6+13=172となり、車両価格表の150万~185万の範囲内にあるので、車両保険金額172万円で車両保険に加入できます。※車両保険金額は5万円刻みなので実際の契約は170万か175万で設定します

そして、ここでも新車のケースと同様に、実際にあなたが中古車に支払う金額は172万なのですが、車両価格表では上限が185万になっていますから、あなたが望むのであれば185万円で車両保険金額を設定することも可能です。

また、超大幅な値引きによって支払い総額が120万円であったとしても、車両保険金額は車両価格表の範囲内(150万~185万)で設定しなければなりません。

これらは不正でもなんでもなくて、車両価格表の範囲内の金額なので、ノープロブレムです。

ただし、設定する車両保険金額によって保険料は上下します。

少々上がってもかまわないのであれば、出来るだけ高い金額で設定したほうがいいと思います。

旧車・クラシックカーは車両保険に入れない?

旧車・クラシックカーは車両保険に入れない・ソニー損保|車両保険の金額の決め方|新車・中古車|詳説

これまで見てきましたように、損害保険各社は、車両保険の申し込みを受ける際、車両価格表に基づいて車両保険金額を決めます。

そして、新車登録から7年~8年経過した車は車両価格表から削除されます。

したがって、30年前、40年前、それ以前・・・といった旧車・クラシックカーと呼ばれる車は、原則として車両保険には加入できません。

引き受け不可」の扱いになります。

ちょっと調べてみたのですが、チャブ保険(CHUBB保険)という保険会社にクラシックカー保険という商品があります。

チャブ保険はスイス資本の損害保険会社で、2016年まではエース保険会社という社名でした。

このクラシックカー保険なら、一定の条件はありますが、旧車・クラシックカーでも車両保険に加入できます。※ホームページを覗いてみましたが、驚くほど保険料が高いということはないです

ただし、車両保険単独の加入ではなく、対人・対物などの基本的な補償とセットで加入することが条件です。※つまりいま他社に加入している場合は契約をそっくりチャブ保険に乗り換える必要があります。その際、現在加入している自動車保険のノンフリート等級・事故有係数適用期間も継承できます


ソニー損保関連の下記の記事も参考になさってください。

ご覧いただきありがとうございました。