【超丁寧説明】ハイブリッド車(HV車)の暖房対策|暖まらない、寒い!

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ハイブリッド車(HV車)の暖房は弱い?

車のエアコンは、冷房は家庭用と同じ方式ですが、暖房はエンジン冷却水の廃熱を利用しています。これはプリウスのようなハイブリッド車も同じです。

ところが、普通のエンジン車の場合は、当たり前ですが、走行中は常時エンジンが回転し続けています。だから、エンジン冷却水も常時90度~100度を維持していて、この熱を車内の暖房に利用できます。

けれども、プリウスをはじめとしたハイブリッド車の場合、バッテリーの容量に余裕がある場合は、あえてエンジンを回さすにモーターだけで走行します。でも、それだとエンジンの冷却水はいつまでたっても暖まらず、車内も寒いままです。

そこで、ハイブリッド車の場合には、たとえバッテリー容量に余裕がある場合であっても、暖房のためだけにエンジンを回し、冷却水を温めて、その熱を暖房に利用するのです。

とは言え、そのように走り始めから常時エンジンを回し続けていたら、普通のエンジン車と全く変わりない車になってしまい、燃費の優位性は吹き飛んでしまうので、やはり、ハイブリッド車らしく(?)、モーターのみで走行する場面もはさまないと、ハイブリッド車らしい高燃費を記録できなくなります。

そういうわけで、ハイブリッド車の暖房はエンジンだけで走る普通の車に比べてちょっと効きが悪いのが定説です。

対策

こうしたハイブリッド車の弱点を補うために、オーナーさんたちは様々な工夫をしているようです。

  1. 厚着をする
  2. ひざ掛けを用意する
  3. シートヒーターを使う
  4. ファンヒーターを使う

③のシートヒーターですが、標準装備でついている場合はいいのですが、そうでなければアマゾンなどで3,000円~10,000円くらいで販売していますし、もちろんカー用品店にも各種あります。電源はシガーソケット(アクセサリーソケット)からとります。

④のファンヒーターもアマゾンなどで1,000円~3,000円くらいで売っています。電源はやはりシガーソケット(アクセサリーソケット)からとります。

ハイブリッド車には100Vのコンセントが付いていますから、家庭用の電動ファンヒーターを使う方もいるようです。

プリウスPHVのガスインジェクション方式の電動コンプレッサー

ハイブリッド車の暖房の弱点を克服する工夫の一つとして、プリウスPHV(2017年~)に採用されたのが、豊田自動織機開発の電動コンプレッサーです。

エンジンの冷却システムを利用した暖房ではなく、家庭用のエアコンと同じように電気の力でコンプレッサーを作動させ、その際に世界初のガスインジェクション機能を使って効率的に空気を温める装置です。

これにより、プリウスPHVでは走り始めからいきなり暖房が効きます。送風口から暖かい風が出てきます。

同じ電気を使った暖房にはPTCヒーターがありますが、これより電気の消費量が少ないようです。

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