【超丁寧説明】車の暖房の付け方|冬場の暖房の効果的な使い方とは?

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車の暖房の付け方|冬場の暖房の効果的な使い方とは?

以前はエアコンの付いていない車はたくさんありました。たとえエアコンが付いていなくても暖房はどの車にも付いていました。なぜなら、車の暖房はエンジンの熱で熱くなった冷却水の廃熱を利用しているからです。水冷式のエンジン車であればすべての車に暖房が付くのは当たり前の話です。

その後、エアコン(エアーコンディショナー)が出回るようになって、今ではほとんどの車に標準装備される装置になっています。

車のエアコンは暖房と冷房の両方ができますが、暖房に関しては従来の方式をそのまま引き継いでいます。つまり、エンジンの冷却システムで発生する排熱を利用しています。

一方で、冷房は家庭用のエアコンと同じ方式です。コンプレッサーを作動させて冷媒であるエアコンガスが液体から気体、気体から液体に変化する際の熱変動を利用したシステムになっています。

つまり、要するに、結論として、車の暖房の付け方、使い方は、従来のやり方と全く同じだということです。

効果的な暖房の付け方

車の暖房はエンジンの冷却システムを利用しているので、走り始めはまったく効きません。まずはエンジンをある程度回し、エンジンの周りを血管のように張り巡らしている冷却水が温まってこないことには、車内に送る温風も作れません。

だから、走り始めは暖房はOFFにしておくべきです。

5分とか10分くらい経過してくると、エンジンの熱が冷却水に引き取られるようになって、冷却水の温度が60度、70度、80度と上昇していって最終的に90度~100度のあいだくらいで安定します。

車の暖房をONにするのは冷却水が熱を持ち始めたころ合いです。だから走り始めから5分~10分くらいで暖房のスイッチをONにしてください。

オートエアコンの場合は、設定温度になるまで自動で風量を調整してくれます。

マニュアルエアコンの場合は風量を自分で調整します。最初は少なめにして、しばらくしたら大きめの風量にすると快適だと思います。そして十分暖かくなってきたら少なめの風量に切り替えてください。

車の暖房が全開になるまでの防寒対策

私が住んでいる山梨県もけっこう冬は寒い地域なのですが、北陸地方、東北地方、北海道などにお住いの皆さんは、もっと寒い思いをされていると思います。

たとえば、厳寒の朝に車を走らせる場合など、暖房が効き始めるまではけっこうつらいのではないでしょうか。皆さんいろんな工夫をされていると思いますが、次の2つのアイテムは即効性があって役に立つと思います。

  1. シートヒーター
  2. ファンヒーター

の2点です。

①のシートヒーターは、シートの上に乗せる簡易的な暖房用具で、電源はシガーソケット(アクセサリーソケット)からとります。アマゾンなどで3,000円~10,000円くらいで販売していますし、もちろんカー用品店にも各種あります。

ある程度重ね着をしていればシートヒーターだけでもけっこう寒さはしのげます。ただ、足元がスースーする感じはどうしても残ります。

そこで、本格的に車の暖房が効き始めるまでのあいだ、車内の空気そのものを温める装置も必要になります。

それが②の車載用ファンヒーターです。アマゾンなどでは1,000円~3,000円くらいで売っています。電源はやはりシガーソケット(アクセサリーソケット)からとります。

ひょっとすると酷寒の地ではこれでも役不足かもしれませんが、それでも、ある程度の役には立つのではないでしょうか。もうすでにお使いかもしれませんが、まだの人は試してみてはいかがでしょう。

(※)高級車の中には、車の暖房システムが全開になるまでのつなぎとして、電気で熱を発生させて風を送る装置が組み込まれている車種もあります。これなどは上記ファンヒーターと全く同じ方法になります。あらかじめ車に装備されているか、自分で用意するかの違いだけです。

「A/C」スイッチの扱い

オートエアコンにもマニュアルエアコンにも「A/C」のスイッチが付いています。これはエアーコンディショナーあるいはエアーコンプレッサーのスイッチです。

冷房を作動させるには必ずONにすべきスイッチです。

では、冬場の暖房に「A/C」スイッチはどうすればいいのでしょう?

基本的に、「A/C」スイッチは冷房用のものです。コンプレッサーを作動させ、冷房と除湿を行います。だから、冬場に暖房を使用するときは「A/C」スイッチはOFFで大丈夫です。

「A/C」がOFFでも車の暖房は機能し続けます。

ただし、フロントガラスなどが曇ったり、結露したりした場合、これは内気と外気に湿度差が生じているから発生する現象なので、「A/C」スイッチをONにしてください。そうすればエアコンが除湿を始めるので曇りや結露は取れます。その際にデフロスターのスイッチも同時にONにするとより効率的に曇りや結露が取れます。

デフロスター

デフロスター

 

 

 

 

 

 

 

暖房時に「A/C」をONにすると燃費はどうなる?

夏場に「A/C」をONにし続けた場合は燃料消費量の10%前後がエアコンで消費されます。これはコンプレッサーがフルに作動するからで、コンプレッサーはエンジンの動力を利用しています。※電気自動車や一部ハイブリッド車は電動のコンプレッサーを利用している

冬場に「A/C」をONにし続けた場合、燃料消費量の何%かは明示できませんが、夏場の冷房使用時より確実にわずかの燃料しか消費しません。なぜなら、冬場は主に除湿をするだけで空気を温めるためには作動しないからです。

センサーが常に温度管理をしていて、コンプレッサーが作動する必要がない時はマグネットクラッチがエンジンとコンプレッサーの連結を切り離します。だからたとえ「A/C」をONにし続けていたとしても、夏場のようにフルにコンプレッサーが作動することはないので、燃費への影響は限定的になるのです。

私も以前はウインドウーが曇った時だけ「A/C」スイッチをONにしていましたが、後でまたOFFにしたり、その後またONにしたり、そうしたことが面倒なので、今では冬場でも常時ONにしています。

燃費は夏場の冷房時よりずっと良好です。燃料消費に影響はあるけれど、ちょっとだけ、というのが私の実感です。ネットの情報でも同様の報告が複数あります。皆さんも一度実験してみてはいかがでしょう?

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下記の記事も参考になさってください。

⇒⇒(広告)あなたの愛車は今いくら?:車を乗り替える際に今まで乗っていた車をディーラーなどで下取りに出すとあまりいい金額の査定にならないと思います。こういう時は車買取店の方が査定額が高くなるのが普通です。しかも1社で査定してもらうのでなく複数社で査定してもらって一番高いところに売却する。これだけで下取りと数万円の差額が出るはずです。

⇒⇒車の暖房を早く効かせる方法は?:結論を言いますと、車の暖房が効いてくるのには一定の時間が必要です。少なくとも5分~10分は必要です。冷房の場合は、最初に生ぬるい風が吹き出すことはあっても、そのうちに冷たい風が出てきます。暖房と冷房のこの違いは、それぞれ別の方式になっているからです。

⇒⇒車の暖房スイッチはどれ?:車のエアコン関連のスイッチは、車種によって表示が異なりますが、しかし共通している部分もあります。オートエアコンで暖房にしたい場合は、「AUTOのスイッチを押す」「A/Cのスイッチを切る」「温度設定をする」「風量を選択する」。以上の操作で暖房が働きます。

⇒⇒車の暖房の温度は何度に設定?:冬場に車の暖房温度を何度に設定するかは、もちろん、人それぞれの寒さの感じ方によって調整すればいいことですが、燃費への影響などを考えて、果たして何度に設定するのが効率的なのかとお考えになる人も多いと思います。

⇒⇒車のエアコンマークの意味:車のエアコンにはオートエアコンもあればマニュアルエアコンもあり、またメーカーによって多少表示が異なる場合がありますが、それでも、いくつかの重要なボタンは共通していて、これらを覚えておけば取り扱いに困ることはないと思います。

⇒⇒車のヒーターの風が出ない|原因と対策:「車のヒーターの風が出ない」という場合、そもそも風を発生させるファンが回転していないケースと、ファンは回転しているけれど途中で風がせき止められているケース、この2つが考えられます。

⇒⇒車のエアコンの暖房が効かない:車のエアコンには冷房と暖房があります。冷房と暖房ではシステムが異なっていて、冷房の場合は「冷媒れいばい」と呼ばれるエアコンガスを気体から液体、液体から気体、と変化させる際に発生する気化熱を利用して冷たい風を作り出しています。いっぽうで、暖房システムの方は、エンジンの冷却システムを利用しています。

⇒⇒車のエアコン|どこで修理?:エアコンの修理ですが、これは意外に特殊技能が必要とされていて、たとえばディーラーに修理を依頼した場合、ディーラーでは受け付けはするものの、実際の修理はエアコンを専門にしている工場に丸投げしたりします。

⇒⇒車の暖房はガソリンを食う?:いいえ、車の場合は暖房を使ってもガソリンは食いません。車の暖房はエンジンの熱で温まった冷却水の廃熱を利用しています。だから暖房を使っても燃費は悪化しません。もともと車外に捨てるはずの熱を車内に取り込んでいるだけですからガソリンは食いません。

⇒⇒車の暖房はエンジンの廃熱を利用:常時熱を発するエンジンは、やはり常時冷却する必要があって、そのための装置としてラジエーターというものがあります。ラジエーターでは冷却水をエンジンの周りに血管のように張り巡らせて、エンジンの熱を冷却水に引き取ることで、エンジンが異常に加熱することを防止しています。

ご覧いただきありがとうございました。