【超丁寧説明】車のエアコンが冷えない!原因は何?修理代はいくら?

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車のエアコンが冷えない!原因は何?修理代はいくら?

夏場に車のエアコンが冷えないとなると、これはかなり重大な事態です。今の夏は我慢して乗り越えられるような気候ではないので、まさに命にかかわる状況です。

その際、冷えなくなったのがごく最近のことか、それとも、なんとなく冷えが弱いと思っていたところが、最近明らかに冷え方が弱いと感じるようになったのか、と状況は様々だと思います。

平均的な数値になりますが、エアコンの吹き出し口に温度計をあてると、正常なエアコンなら9℃~12℃程度の冷風が出るはずです。

これより高い温度の「生ぬるい風」が出ているようなら、エアコンのいずれかに不具合がある可能性が高いと思います。

冷えない原因1位はガス漏れ

車のエアコンが冷えなくなる原因のトップは、エアコンガスの漏れです。

今のエアコンの多くはHFC-134aというエアコンガス(冷媒)が使われていますが、このガスは液体と気体のあいだを行き来しながらエンジンルームの一角で忙しく動き回っています。

エアコンガスの通り道は、金属のパイプであったりゴム製のホースであったりしますが、そうしたパーツが破損することもあれば、その連結部が劣化してガス漏れすることもよくあります。

こうしたガス漏れには自動車メーカーも長年の経験を生かして多くの対策を行っているので、今の車は10年10万キロはもちろん、それを超えてもしばらくはノートラブルでいけることが多くなっています。

とは言え、漏れるときは漏れます。徐々に漏れるか、一気に漏れるかは、劣化や破損の具合によって異なりますが、とにかくエアコンガスが漏れたらエアコンは冷えなくなります。

ガス漏れの修理費用

では、エアコンガス(冷媒)が漏れてエアコンの効きが悪くなった場合、ガスの補充・充てんが必要です。また、ガス漏れの原因となる場所を特定してそこを補修しなければなりません。

そうした費用は以下の金額を参考にしてください。

  • エアコンガスの補充・充てん:3,000円~6,000円
  • 亀裂等によるガス漏れの修理・補修:15,000円~35,000円

上記金額はあくまでも参考価格です。ディーラーは高め、修理工場は安めになります。

ガスクリーニングで冷えが回復することも

車のエアコンが冷えない原因として、ガス漏れはしていないけれどガスそのものが劣化しているケースもあります。

エアコンガスはエンジンルームの一角で常時循環しているので、様々な不純物を含むようになり、その結果、ガスの量は減っていないけれど冷やす能力が低下することがあります。

こうした場合、以前は、エアコンガスの補充または全入れ替えという作業を行いましたが、最近のエアコンに使われるガスは以前のものと性質が違っていて、エアコンガスクリーニングという作業で対応するように変わってきています。

エアコンガスクリーニングとは、エアコンガスをいったんすべて吸い出して、ガスの中に混入しているゴミや水分などの不純物を取り去り、きれいになったガスをまた戻す、その際に容量が不足していたら不足分だけ補充する、というものです。

ディーラー、カー用品店、修理工場などでエアコンガスクリーニングをやってもらうと、作業時間は1時間ほど、料金は6,000円~12,000円ほどです。

ディーラーは高め、修理工場は安めです。

また、高級車は高めで軽自動車は安めです。

その他の原因で冷えない場合

車のエアコンが冷えない原因は、圧倒的にエアコンガスの漏れまたはエアコンガスの劣化、ということになりますが、こうした原因以外に、コンプレッサーやエバポレーターといったエアコンの主要部が故障しているケースも考えられます。

その場合の修理費用は、下記のようになります。

  • コンプレッサーの交換:45,000円~105,000円
  • ファンモーターの交換:30,000円~50,000円
  • エバポレーターの洗浄:4,000円~12,000円
  • エバポレーターの交換:40,000円~50,000円
  • エアコンフィルターの交換:2,500円~6,000円

上記金額も、やはり、参考の数字です。高いところと安いところがあります。

エアコンの不具合はDIYでは対応できないことが多い

自動車整備に慣れている方でも、エアコン関連の不具合はちょっと勝手が違うことが多いようです。車のエアコンが冷えないという症状が起きたら、できるだけ早期にプロの診断を受けたほうがいいと思います。

たとえば、エアコンガスのクリーニングで対応できる場合はいいのですが、コンプレッサーの交換とかエバポレーターの交換などが必要になると、費用も高額になってきます。

こういうケースでは、お金をかけて完全に修理するよりも、いっそのことこれを機会に車を乗り換えるという選択肢が出てくることもあるはずです。

そのためにも、プロに診断してもらったほうがいいと思います。

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