【3分説明】車のエアコンコンプレッサーが動かない原因は？

車のエアコンコンプレッサーが動かない原因は？

車のエアコンの心臓部といえるのがエアコンコンプレッサーです。冷媒であるエアコンガスを圧縮する役目を果たす装置です。圧縮されたガスは液体となって熱を持つのですが、この液体が気体に変化する際に周りから熱を奪っていきます。この変化を利用しているのがエアコンです。

エアコンコンプレッサーはエンジンの動力をベルトを介して動作しています。

操作パネルのA/CスイッチがOFFの場合はエアコンコンプレッサーは作動しません。ONにするとエアコンコンプレッサーが作動します。ONにするとカチッという音がするのでわかると思います。

ところが、何らかの原因でA/CスイッチをONにしてもエアコンコンプレッサーが作動しないことがあります。作動しないと吹き出し口から冷たい風が吹き出てきません。また、デフロスタースイッチを押しても窓の曇りが取れません。つまり、風は出てくるけれど冷房や除湿の機能が働かなくなるのです。

車のエアコンコンプレッサーが動かない場合、原因として考えられるのは以下のようなものです。

機構内部のマグネットクラッチが故障している
ファンベルトが切れてエンジンの動力が伝わっていない

②のファンベルトが切れている場合はファンベルトを新品に交換することで解決します。しかし、①のマグネットクラッチやその他内部パーツが故障して動かない場合は、エアコンコンプレッサーを丸ごと交換することになります。

交換費用

エアコンコンプレッサーが故障した場合、内部のパーツを部分的に交換することは普通ありません。いわゆるアッセンブリー交換と呼ばれるエアコンコンプレッサーの丸ごと交換になります。

交換費用は45,000円～105,000円くらいがボリュームゾーンになります。

軽自動車は安め、高級車は高めです。

コンプレッサー周辺機器の不具合と交換費用

「エアコンが効かない」という場合、エアコンコンプレッサーが故障しているケースももちろんありますが、それ以外のエアコン関連パーツに不具合があるケースもあります。

エアコンコンプレッサー以外に不具合があった場合の修理費用は以下のようになります。

エアコンガスの補充･充てん：3,000円～6,000円
ダクト等の亀裂やひび割れによるガス漏れの修理・補修：15,000円～35,000円
サーモスタットの交換：7,000円～12,000円
送風ファンモーターの交換：30,000円～50,000円
エバポレーターの洗浄：4,000円～12,000円
エバポレーターの交換：40,000円～50,000円
エアコンフィルターの交換：2,500円～6,000円

エアコンの修理ですが、これは意外に特殊技能が必要とされていて、たとえばディーラーに修理を依頼した場合、ディーラーでは受け付けはするものの、実際の修理はエアコンを専門にしている工場に丸投げしたりします。

とは言え、修理受付は、ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店、街中の整備工場とどこでも受け付けています。

修理費用は、ディーラーが高め、カー用品店は安め、その他は中くらい、といったところです。

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