【6分解説】車|水温警告灯が点灯|オーバーヒートでエアコン効かない

車・水温警告灯・エアコン・オーバーヒート・効かない

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夏場、暑い日中に車を走らせていたところ、メーターパネルの水温警告灯が赤く点灯し、その直後に、それまで冷たい風が出ていたエアコンから生ぬるい風が出てくるようになった。

このページでは、こういうオーバーヒートの状況について解説しています。

車|水温警告灯が点灯|オーバーヒートでエアコン効かない

現代の車はECU(エンジンコントロールユニット)によって車の各部をセンサーで監視し、適切なコントロールがなされています。

冷却水の温度が適正温度(60℃から90℃程度)を上回る温度にまで上昇し、メーターパネルの水温警告灯が点灯した場合、この情報はECUに伝達されます。

すると、ECUはさらなるエンジンへの負荷を抑制するために、重要度の高くない部分の作動を停止する指令を出します。

エアコンがまさにこれです。

エアコンは夏場には乗員にとってなくてはならない装備ですが、車の作動に関して言えばオマケの装置にすぎません。

エアコンがなくても車は動きます。

乗員にとっては大事な装置ですが、車にとってはぜいたく装備の一つにすぎません。

したがって、水温警告灯が点灯するような状態になると、エアコンからはそれまで冷風が出ていたのに生暖かい風が出てくるようになります。

つまり、エアコンのコンプレッサーの作動を強制的に停止させたのです、ECUが。

これは車のシステムの観点から見ると、まったく正常な状況です。

こうしたケースでは、根本原因はエアコンではなく、水温上昇にあります。

オーバーヒートです。

冷却水の温度が異常レベルにまで上昇した原因を直さないと、エアコンも正常には戻りません。

水温警告灯が点灯する原因

水温警告灯が点灯・点滅する場合というのは、要するにオーバーヒートになっている可能性が最も高いのですが、より詳細に見ると以下のような原因が考えられます。

  • ラジエーターの冷却水が漏れている
  • 冷却水を循環させるウォーターポンプが故障している
  • ラジエーターホースまたはキャップが劣化し水漏れがある
  • ラジエーター本体にサビ等で穴が空いている
  • 冷却水を適温に保つサーモスタットが故障している
  • 渋滞時に活躍する冷却用電動ファンが故障している

エアコンを正常に作動させるためにも、まずは上記のいずれかを修理しなければなりません。

参考までに、上記不具合個所を修理・交換した場合の費用相場をご案内しておきます。

  • 冷却水の補充:1,000円~2,000円が相場
  • ウォーターポンプの交換:40,000円~60,000円が相場
  • サーモスタットの交換:10,000円前後が相場
  • ラジエーターそのものの交換:30,000円~100,000円が相場
  • ラジエーターホースの交換:10,000円~30,000円が相場
  • ラジエーターキャップの交換:1,000円~2,000円が相場
  • 冷却用電動ファンの交換:20,000円~80,000円が相場

冷却水の補充あるいはラジエーターキャップの交換で済めば安上がりですが、その他が原因の場合はけっこうな出費になります。

JAFまたは自動車保険のロードサービスを利用する

走行中にオーバーヒートで水温警告灯が点灯し、その直後にエアコンが効かなくなった場合、自動車整備に自信があればいいですが、そうでなければプロの診断を受けるのが最も安心・安全・確実です。

その際、まずやるべきことは、JAFか自動車保険のロードサービスを呼ぶことです。

電話して、状況を話せば、応急でやるべきことをアドバイスしてくれます。そして、だいたい30分以内には現場にレッカー車で駆けつけてくれます。

現場に駆け付けたスタッフさんが車を点検し、その場で応急処置ができる場合はやってくれますし、できそうもない場合は最寄りのディーラーとか修理工場にレッカー搬送してくれます。

搬送先で本格的な点検・修理を行う。こういう流れになります。

JAFの会員であれば、レッカー搬送費用は無料です。JAFの非会員でも現場に駆けつけてもらうことはできますし、その場でJAFに入会することもできます。ただし、無料でやってもらえるのは次回サービス利用時からで、その場では13,310円支払う必要があります。

自動車保険のロードサービスはどの保険会社でも自動付帯です。もれなく必ずついてくるサービスです。また自動車保険のロードサービスを利用しても翌年度の等級には影響しません。ノーカウント事故として扱われるためです。保険料も上がりません。

オーバーヒートは特に夏場に頻発するトラブルです。

トラブルで困ったら、自分で抱え込まずに、JAFや自動車保険を積極的に活用すべきです。

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