【3分記事】バルブシートとは|どんな役割を果たしているパーツですか?

バルブシート・とは・役割・材質

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バルブシートとは:役割

バルブシートとは、吸気弁や排気弁の弁座です。バルブフェイスと直に接触するパーツで、燃焼室との間の気密性を保持する大事な部品です。

たとえば、燃焼ガスがマニホールドへ漏れるのを防止しますし、バルブの熱をシリンダーヘッド側へ逃がす役割も果たしていますし、バルブフェイスと密着した際に位置がずれないようにしっかり保持する役目もあります。

バルブシートは加工しやすさも重要で、焼結製法などで作られたものも使われています。

なお、これは他のパーツにも言えることですが、エンジンオイルの質が悪いと(つまりオイルの添加物の質が悪いと)、バルブシートやバルブフェースに小さな穴が無数に空き、気密性が悪くなります。特にエキゾースト側のバルブシートに劣化が起きやすいので注意が必要です。

バルブシートは特殊なパーツです。自動車の各パーツで、気密性を保持しなければならない場所にあるパーツの場合、ゴム製の製品を使うのが一般的です。そうでないと気密性が保てないからです。

しかし、バルブシートは金属製です。ここは金属でないと高温に耐えられず、耐摩耗性も維持できないからです。

バルブシートの位置関係

エンジンの吸排気バルブにおいて、バルブシートがどの位置にあるのか、確認しておきたいと思います。

バルブを縦置きにします。上の部分はカムシャフトのカムが当たるところです。下の部分は燃焼室とバルブフェイスが当たる部分です。

上から次のような部品構成になります。

エンジンの吸排気バルブの主要パーツ
コッターピンこちら
リテーナーこちら
バルブスプリングこちら
バルブシールこちら
バルブガイドこちら
バルブスプリングシートこちら
バルブステムこちら
バルブフェイスこちら
バルブシートこちら

このページのテーマであるバルブシートは、バルブフェイスとシリンダーヘッドに挟まれる位置に置かれます。

ご覧いただきありがとうございました。