【2分記事】クーラントの廃棄・処理はガソリンスタンドに持ち込んでいい?

クーラント・廃棄・ガソリンスタンド

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【記事のポイント】

  • クーラントの廃棄・処理は、最寄りのガソリンスタンドに持ち込めば受け入れてもらえる。使用済みの電池やインクと同様の扱い。
  • クーラントに含まれるエチレングリコールは高い凍結防止効果を持つが、同時に毒性も有している。
  • クーラントの廃棄時には、河川や排水口への投棄が法律で禁止されており、適切な処分が必要。

クーラントの廃棄・処理はガソリンスタンドに持ち込んでいい?

DIYでラジエーターのドレンからポリ管などに貯めたクーラントは、最寄りのガソリンスタンドに持ち込めば廃棄・処理してくれます。

ちょうど、使用済みの電池やプリンターのインクと同じ扱いです。業者にはそうした産業廃棄物専用のタンクやボックスが用意されているので、ごく普通に受け取ってくれると思います。

ただし、一度もガソリンを入れたことのないガソリンスタンドにクーラントの廃棄・処理を依頼したら、あまりいい顔をされないかもしれません。やはり、ガソリンを入れるついでに廃棄・処理の依頼をするといった配慮は必要だと思います。

(※)コンビニで「トイレを貸してください」と言えばどこのコンビニでも気持ちよく「どうぞ」と言ってくれます。ですが、そのまま何も買わずに店を出たら、人としてかっこ悪いですよね。社会通念として、クーラントの処理をお願いするのなら、ガソリンくらい入れましょう。

クーラントの毒性について

水冷式エンジン車にはエンジン冷却システムが必要で、それがラジエーターと呼ばれる装置です。ラジエーターには常時冷却水が満たされている必要があり、その冷却水は一般的にLLC(ロングライフクーラント)と呼ばれています。

LLCの成分は、

  • エチレングリコール:凍結防止剤として
  • 防錆剤:ラジエーターや配管内部の錆を防止する
  • 消泡剤:冷却効率を高める

です。メーカーや色が異なっていても、内容的にはほぼ上記の通りです。

この中で、凍結防止剤として使用されるエチレングリコールは毒性を持ちます。以前は毒性のないグリセリンが使用されていましたが、現在ではより凍結防止効果の高いエチレングリコールが主流になっています。

エチレングリコールは、消防法により下記のように規定されています。

危険物 第4類第3石油類 海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律 D類物質

この規定により、排水口や河川に投棄することは禁止されています。

ごく最近は、毒性のないグリセリンが再度注目されているようですが、そのへんで販売されているクーラントは依然としてエチレングリコールがほとんどです。

まとめ

以下、記事のまとめです。

  1. クーラントの廃棄・処理は、DIYでラジエーターのドレンから回収した後、ガソリンスタンドに持ち込むことが可能です。通常の廃棄物と同様に受け入れてもらえることが多いです。
  2. クーラントの主要成分であるエチレングリコールは、凍結防止剤として使用されますが、毒性を持つため、環境への配慮が必要です。
  3. エチレングリコールは第4類第3石油類に分類されるため、法律で排水口や河川への投棄が禁止されています。
  4. 近年はエチレングリコールの代わりに毒性のないグリセリンが再び注目されているものの、市販されているクーラントは大部分がエチレングリコールを含んでいます。
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