【4分記事】クーラントリザーブタンクが空|正常な量は?補充でOK?

クーラントリザーブタンク・空・補充・量

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クーラントリザーブタンクが空になっている場合

クーラントリザーブタンクが空になっていたら、これは異常事態です。決して放置してはいけない事態です。

正常な量は?

クーラントリザーブタンクには2本の線が入っています。FULLとLOWあるいはMAXとMINあるいはHIGHとLOWなどの2つのラインです。

正常な状態では、冷却水はこの2本の線のあいだにあります。

ただし、冷却水の量を確認するには、エンジンが冷え切っている状態で確認する必要があります。冷却水はリザーブタンクとラジエーター本体のあいだを行き来していて、たとえばスポーツ走行でエンジンが過熱しているようなときには、熱膨張で体積が増えた冷却水が一時的にリザーブタンクに「逆流」していることもあるからです。

だから、エンジンが十分に冷えている状態で確認しないと正確な状況がわかりません。

いずれにしても、クーラントリザーブタンクが空っぽであれば、これは異常事態です。

補充すれば大丈夫か?

クーラントリザーブタンクに冷却水が全く入っていない場合、ラジエーター本体のキャップを開けて中を確認してください(熱を持っているときは危険なので、あくまでも冷えているときに確認)。

もしもラジエーター本体にあるていど冷却水が入っていれば、一時しのぎとして水道水で補充し(ラジエーターリザーブタンクから入れる)、すぐにディーラーや整備工場でプロの診断を受けてください。

ラジエーター本体に冷却水が少ししかない、あるいはまったくない場合は、自分で補充して何とかするのではなく、すぐにJAFか自動車保険のロードサービスを呼び、ディーラーか整備工場にレッカー搬送してもらってください。

冷却水が空になる、あるいは減る原因

ラジエーターリザーブタンクが空になるような事態は、エンジン冷却システムのいずれかに不具合があるからです。確かに、何も不具合がなくても自然に蒸発する分が多少はありますが、しかし、それはほんのわずかな量です。

車検から車検までノーメンテナンスの車もたくさんあります。タンクが空になるほど自然減するとは考えにくいと思います。

タンクが空になるような事態は、以下のような原因があるからだと思います。

  1. ラジエーターのいずれかの箇所で錆びが発生して穴が開き、そこから冷却水が漏れる
  2. クーラントリザーブタンクがエンジンの熱で劣化して冷却水が漏れる
  3. ラジエーターホースが劣化して冷却水が漏れる
  4. ラジエーターキャップが劣化して冷却水が漏れる

軽く考えて放置せず、プロの診断を受ける

水冷式エンジン車において、エンジン冷却システムの不具合は要注意事項です。放置するとエンジンの不調に直結する事柄なので、軽く考えないでください。

冷却水を補充するなどの一時的対処が可能なケースであっても、根本原因がわからない以上、自分で判断しないで、プロの診断を受けてください。

早期に対策すれば安い修理費用で済みますが、放置すると数十万円の出費になることもあり、その場合は車の買い替えを視野に入れざるを得なくなります。

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