【3分解説】スタッドレスタイヤの寿命|10年目・10年落ちは使える?

スタッドレスタイヤ・寿命・10年・10年落ち・10年目

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スタッドレスタイヤの寿命|10年目・10年落ちは使える?

スタッドレスタイヤは英語ではstudless tireで、主に雪道を走るためのタイヤです。英語圏でもstudless tireで通じますが、メインで使われるのはsnow tireの方です。

いずれにしても、studlessのstudは金属のびょうとか金属のボタンのことです。このstudがない(less)のでstudlessと呼ばれています。

昔の冬タイヤにはスパイクタイヤと呼ばれる金属のビスのようなものが埋め込まれたタイヤが使用されていましたが、このビスとアスファルトがこすれて粉塵を発生させ人体に悪影響を及ぼすことから、現在のようなスタッドレスタイヤに移行してきています。

スタッドレスタイヤの寿命は夏タイヤより短めです。

スタッドレスタイヤのトレッド部分(路面と接する部分)は夏タイヤより山が高く、柔らかい素材でできています。これは雪道や凍結路などでより密着性を高めるための工夫です。

この柔らかい部分は減り方も早く、またすり減ってしまった時の路面との密着性能は激しく低下します。夏タイヤでも山がすり減れば性能が落ちますが、その落ち方がスタッドレスタイヤの方が急激です。

したがって、夏タイヤよりスタッドレスタイヤの方が寿命が短くなるのが通例です。

10年目のスタッドレスは使えるか?

タイヤの製造年を知る方法ですが、どのメーカーのタイヤであっても、タイヤの側面に4桁の数字が記載されています。たとえば「1020」と刻んであった場合、前の「10」は週を表し、後ろの「20」は西暦を表します。

したがって、「1020」は2020年の第10週(3月の第2週あたり)が製造年ということになります。

製造年から数えて10年目のスタッドレスタイヤ、10年落ちのスタッドレスタイヤは使えるのか?

一般論で言うなら、ダメです。NGです。もう新品と交換すべき時期です。

そもそも夏タイヤであっても、タイヤの寿命は、

  • 格安タイヤ:3年~5年
  • 一流メーカーのタイヤ:5年前後

と言われています。

スタッドレスタイヤはこれより寿命が短くなるのが普通なので、10年目・10年落ちなどとんでもない話です。

たとえ山が残っていても、あるいは、未使用の状態で保管していた場合であっても、10年経過していればゴムの部分が経年劣化しています。

またタイヤ内部のカーカスコードと呼ばれる金属や繊維素材の糸状のパーツに関しても腐食していることもあれば、ゴムとの接着面がはがれかかっているケースもあります(セパレーション)。こうしたタイヤは特に高速走行時にタイヤがバーストする可能性があってとても危険です。

とても本来の性能を発揮する状態にはないので、10年落ちのスタッドレスタイヤは使用すべきではないと思います。

(※)まだ10年に満たない6年目、7年目、8年目のスタッドレスタイヤで、山がかなり残っている、雨風を避けた場所に未使用で保管していた、というケースであれば私なら使用するかもしれません。もちろん、その場合は高速道路では使用しない、一般道でもできるだけゆっくり走る、というように気を使った使用方法になると思います。でも、10年落ちのスタッドレスならあきらめて新品を買うと思います。いくらなんでも怖いですから。

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