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【調査結果】ジープコンパスはダサい?不満多くて後悔する?
※トップ画像は2代目コンパス(Wikipedia様より)
初代と2代目
初代ジープコンパス(MK型)は、本国アメリカでは2006年に販売開始されましたが、日本市場においては2012年に導入され2017年まで販売されています。
残念ながら、初代コンパスは評価の対象とするにはあまりにも情報が少ないので、このページで扱うコンパスはすべて2017年12月2日に発売された2代目(MP型)コンパスに関するものです。
2代目ジープコンパスは、2021年6月26日にマイナーチェンジして、キセノン式ヘッドライトがデイタイムランニングライトを内蔵したLEDヘッドライトに変わり(リアもLED)、ディスプレイ関連も新しくなってより商品力を増しています。
ですが、2代目コンパスは2017年から基本的に以下の3グレードがラインナップされています。
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エンジンは3グレード共に2.4リッターマルチエアエンジンで、ガソリンは何とレギュラー仕様です!
また、全長4420mm×全幅1810mm×全高1640mmで、ホイールベース2635mm、車両重量1490kg(リミテッドは1600kg)、最小回転半径5.7mです。
ジープコンパスは、ハリアーやRAV4より小ぶりで、ヤリスクロスやヴェゼルより大きめといったところ。
いや、他社と比較するより、弟分(妹分?)のレネゲードと比較したほうがわかりやすいかもしれません。
レネゲードは全長4255mm×全幅1805mm×全高1695mm※Longitudeで、ホイールベース2570mm、車両重量1410kg※Longitude、最小回転半径5.5mです。
つまり、コンパスとレネゲード/フィアット500は同じ車台を使用していて、コンパスの方がちょっとだけストレッチしているわけです。
大きさに関してはコンパスとレネゲードは「ほぼ同じ」と言ってもいいくらいですが、デザインが全く別物です。
コンパスは、細部は微妙に異なるものの遠目にはチェロキーをそのまま縮小したように見えますが、レネゲードはまったく別系統のデザインです。
たぶん購入層もかなり異なると思います。
レネゲードは「ミニは可愛いな、ビートルもいいな」という趣味趣向の人がふと振り返った時に、「あれ、これなんていう車?愛嬌があって可愛いな。目立つし、これにしようかな。え?ジープ?まあ、なんでもいいけど」という流れで購入している人が多いのではないかと推察します。
いっぽうで、コンパスの場合は、まず<Jeep>というブランドに対する興味と信頼があって、その上で各モデルを一通り見渡した上で、「チェロキーがいいけれど、取り回しの面で、もうちょっと小ぶりなものがいいかな」といった流れでコンパスを購入している人が多いように見受けられます。
不満を言いつつ買って後悔してる人はほとんどいない!
このページのテーマは「ジープコンパスはダサい?不満多くて後悔する?」というものですが、結論を言いますと、
ダサいところや不満点はたくさんあるけれど、買って後悔している人はとても少ない。 |
ということになります。
どんな点をダサいと感じているか、不満に思うところは何かに関しては次の項目で列挙しますが、コンパスのオーナーさんのほとんどが買って後悔している様子はなく、みなさんヨーロッパのSUVや日本のSUVとはまたテイストの異なるデザインに惚れ込んでいます。
希少性が高いのでどこにいても「かぶる」ことはなく、また性能的にもヨーロッパのSUV(ベンツ・BMW・フォルクスワーゲンなど)から乗り替えた人も満足度が高いのが特徴です。
とりわけ、ボディや足回りの骨太感を指摘する人が多く、<Jeep>のブランドに偽りなしという思いを抱いているようです。
乗り心地はほぼすべてのオーナーさんが合格点を与えていて、段差を乗り越えたり大きなうねりを通過した際のサスペンションのいなし方を評価する声が多いです。衝撃が強い弱いということ以前に、機械としてよくできている、信頼感がある、といった受け止め方をしているようです。
値段に関しても、「この内容でこの値段は安い」とコメントするオーナーさんが多数派です。
「ダサい」「不満だ」と思うのはどんなところ?
このページのテーマは「ジープコンパスはダサい?不満多くて後悔する?」というものですが、オーナーの皆さんはどんなところに「不満」を抱き「ダサい」と嘆いているのでしょうか。
以下、具体的にコメントを集めてみました。
- コンパスの純正のナビがダサい。不満というより使い物にならない。表示が見にくいし、高速の高架と下道が近接しているときはほぼ必ず下道の表示になる。交差点を過ぎてから「次の交差点を左折してください」などと平気でアナウンスする。スマホと連携してナビを使う方式しか対処法がない。
- 今どきの車としてはジープコンパスのヘッドライトやテールランプがLEDじゃないのはダサいと思う。※2021年6月26日のマイナーチェンジでヘッドライトとテールランプがLED化されました
- コンパスのオートライトの精度には不満が募ります。明るいのに点灯したままいつまでも消えないのは日常茶飯事です。
- ワイパーの音がなぜこんなにうるさいのか。うるさいし、雨滴自動感知も不安定で、オートライトみたいに精度が悪いのがとても不満です。
- ジープコンパスは運転席周りの小物類の収納場所が少ないと思います。助手席が空いていればそこを使うけれど、家族が乗っているときはやはりどこかに物置がないと実際困ることが多いです。それなりのサイズがある車なのだからデザイナーが知恵を絞ればいくらでも収納場所は作れるはずで、こういうところはホンダなんかのデザイナーに応援してもらえばいいのにと思う。本国アメリカの人だってスマホとか財布とかバッグとか持ち込むでしょうにねえ。車の本質とは関係ない細かいことかもしれないけれど、こういうところは超ダサいところです。
- 他の方も指摘しているように、コンパスの死角問題です。運転席から見ると助手席のAピラーとドアミラーがかなり大きな面積で「死角」を形成しています。実は初代ヴェゼルからの乗り換えですが、ヴェゼルもここに大きな死角がありました。でも新型ヴェゼルは改善しましたね。とにかくこの死角はかなり問題だと思います。後方視界も悪いから、車庫入れとか出先での駐停車にとても気を使わされます。私にとってはこの死角が最大の不満点です。
- ジープコンパスの市街地の燃費は5キロ前後で、高速が連続すると11キロくらい。ネットで他のオーナーさんのデータを総合すると、実燃費の平均は7キロ~10キロくらいだと思います。4WDに固定して走るとさらに悪くなります。承知のうえで購入しているので不満だとかダサいとかは言いませんが、お金がかかるのは確かです。ただし、なぜかレギュラーガソリン仕様だからトータルでは結構たすかります。
- ナンバープレートのビスが緩んでいて落ちかかった。ジープのディーラーで修理してもらう間に他のお客さんと話していたら、その人は後部座席の上の方からカタカタ音がしてそれを直してもらいに来たとのこと。コンパスには話のネタになるような信じられない不具合があって、ある意味面白い車ですね。人にダサいとか言われると腹立たしいけど自分で言う分にはいいんです。ほんと、妙なところがダサい車です。でも好きだけど。
- ジープのディーラーの営業担当とかメカニックの人とか受付の人とか、全体的にトヨタなどのスタッフさんに比べて熟練が足りない感じですね。トヨタなら若いスタッフでも上司からいろいろ教えられることで年齢が若くてもけっこう成熟した感じの対応をしますが、ジープのディーラーさんは事業所自体がまだ若いから、先輩から受け継がれるものが少ないのだと思います。長く営業を続けて欲しいです。これは不満ではなくて希望・要望・期待です。
- ディスプレイの液晶画面に気泡が出現し、日を追って面積が増えています。タッチ操作ができなくなったら困ります。怖いです。
- コンパスの車検費用は、大きな交換部品がない場合で、総額15万~18万くらいでは。やはり日本車の1.3倍から1.5倍くらいにはなりそうです。この価格帯の車として考えると高すぎるとは思いませんから、これは不満ではありません。車検以外で、エンジンオイル交換だけで15,000円くらいかかりましたが、こんなもんですよね。はは。
- コンパスのエンジンオイル交換はジープ指定のディーラー等でないと問題が生じます。オイル交換した後「オイル交換が必要です」の警告メッセージが出続けるのですが、これを消すには、2017年以降のモデルの場合はWiTECH2という純正車両診断機を使用しないと消せないと言われました。バッテリー交換する際はディーラーじゃないと問題が生じると聞いたことがありますが、オイル交換でもそうなんですね。ダサいとは言いませんがなんか面倒だなと思います。
- コンパスに限らず車は走行距離が増えるといろいろと消耗部品の交換が出てきます。コンパスのバッテリーはメインとサブの2個あって、これが劣化して2つとも交換するとなると8万円~10万円かかるようです。めっちゃダサいと思いました。2つもいらないでしょ?何に使うの?
文句は言うけど買って後悔しないのはすべて唯一無二のデザインのおかげ
BMWのキドニーグリルに負けず劣らずジープの7スロットグリルはアイデンティティーの象徴です。
キドニーグリルは車種によって様々なデフォルメがありますが、ジープの7スロットグリルは車種による変化が比較的少ないのが特徴です。
とにかくどこにいても目立つシンボルマークであり、カッコいいし、精悍だし、押し出しが強く、シンプルで明快です。
ジープコンパスを購入したオーナーさんは、前の項目にあるように散々不満を言うし気になるところをダサいと断罪するのですが、それでも買ったことを後悔はしないのですね。
それもこれも、すべてが7スロットグリルを基調としたコンパスのデザインに対する<愛>があるからです。
用件が済んで駐車場に停めたコンパスのところに戻った際に、そこにデンッと鎮座してオーラを発する姿を目にすると、あれやこれやの不満点など蒸発してしまうのです。
すべてデザインの力です。
また、デザインに見合った動力性能、悪路走破力、堅牢な骨格による耐久性を備えていることに対する深い信頼感を抱いているのです。
それゆえ、ジープコンパスのオーナーさんのほとんどは、細かな不満は山ほど口にするけれど、買ったことを後悔などしないし、また、多くのオーナーさんが「運転が楽しい」と口にされます。
ヨーロッパ車の乗り味だけがすべてじゃないことを教えてくれる車、それがジープのSUV群であり、コンパスもそのうちの一台なのだと思います。
ご覧いただきありがとうございました。