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【記事丸わかり】
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【プチ調査】シンウルトラマンが気持ち悪いと言われる5つの要因。怖い・つまらないの声も
※トップ画像はシン・ウルトラマン(Wikipediaより)

【2022年11月20日追記】(管理人ミスター乱視)私もゆうべアマゾンプライムで観ました。禍威獣(カイジュウ)や外星人?などのビジュアル、小刻みなセリフ回し等、何かと見どころ満載でした。禍威獣が暴れ回る最初の15分くらいはゾクゾクしました。その後出てくる鉄仮面みたいな外星人(背中の方は透明)は不気味で怖くてよかったです。監督が長澤まさみさんにフェチのような執着を抱いているのは100%明白ですね。微妙でモヤっとしたカメラアングル、太ももの露出などなど。エンディングで流れる曲のヴォーカルがキレッキレで、誰だ、と思ったら米津さんでした。
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(ここからはグレース泉の記事です)
2022年5月13日に公開された「シンウルトラマン」を観た人たちから、「気持ち悪い・怖い・つまらない」といった批判的な意見があることをご存知ですか?
これから夏休みに見に行きたいという人も、小さい頃からウルトラマンファンだった人も、このようなマイナス評価は気になるところ。
シンウルトラマンは、「シン・ゴジラ」を手掛けた庵野秀明(あんの ひであき)氏が企画、脚本を務めたことから、特撮ファンやアニメファンからも大きな注目を集めている作品です。
本記事ではシンウルトラマンが「気持ち悪い」と言われる5つの要因を徹底調査しました。
シンウルトラマンの製作秘話や、庵野氏が作品に込める想いも合わせて紹介しますので、ぜひじっくり読み進めてみてくださいね。(※本文内に一部ネタバレが含まれます)
映画「シンウルトラマン」の基本情報
「シンウルトラマン」は「ウルトラマン」55周年を記念し、「シン・ゴジラ」製作陣が手掛けた作品です。企画・脚本・総監修者は庵野秀明氏、監督は「シン・ゴジラ」で日本アカデミー賞最優秀監督賞を受賞した樋口真嗣(ひぐち しんじ)氏です。
キャスト
斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴(Hey!Say!JUMP)、早見あかり、田中哲司、西島秀俊、山本耕史、岩松了、長塚圭史、嶋田久作、益岡徹、山崎一、和田聰宏
主題歌
米津玄師「M八七」
「シンウルトラマン」は、2022年5月13日に公開され、公開初週の国内映画ランキング(興行通信社調べ)で初登場1位を獲得。土日2日間で動員45万人、興収7億300万円、公開初日3日間の累計は動員64万人・興収9億9300万円の大ヒットを記録している作品です。 |
ストーリー
巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】が現れ、その存在が日常となった日本。通常兵器は全く役に立たず、限界を迎える日本政府は禍威獣対策のスペシャリストを集結し、【禍威獣特設対策室】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。
禍威獣の危機が迫る中、大気圏外からやって来たシンウルトラマンの活躍を描くストーリーです。
「気持ち悪い・怖い・つまらない」の声を調査
Twitterや映画レビューサイトから、「気持ち悪い・怖い・つまらない」の声をピックアップしました。
「気持ち悪い」の声
「怖い」の声
「つまらない」の声
「気持ち悪い・怖い・つまらない」と言われる5つの理由
この章では、上記のクチコミをもとに「気持ち悪い・怖い・つまらない」と言われる5つの理由を検証します。
①ウルトラマンのビジュアル
気持ち悪い・怖いといった声に多く見受けられたのが、ウルトラマンのビジュアルについて。
ウルトラマンが「シンウルトラマン」となり現代版に登場するとあって、その見た目がどうなるのかが公開前に大変注目されていました。
2019年12月14日、円谷プロダクション史上最大の祭典「TSUBURAYA CONVENTION2019」のオープニングイベントで、2021年公開の映画「シンウルトラマン」のビジュアルが初めて公開されました。

(画像引用元:シンウルトラマン公式ページ)
山の中から現れる巨大化したウルトラマンを見て、不気味で怖いと感じた人がいるようです。
- 無表情なウルトラマンの顔が怖い
- 直立不動で不気味
- 平和な街並みにこちらを見て棒立ちする姿が怖い
- 何を考えているか分からない
といった恐怖を感じているようです。
②CGの動きに違和感
実際に映画を見た人からは、ウルトラマンの動きが気持ち悪いといった声がありました。
今回の「シンウルトラマン」は、人間の体型データを基に作成したCG動画です。
スーツの皺や体つきがとてもリアルに映し出されている点が、今回のシンウルトラマンの見どころのひとつ。
しかし、今まで放映されてきた、スーツを着たアクターが動くウルトラマンと比べると、CGの動きに違和感があるのかもしれません。
その違和感が、気持ち悪い、つまらないといった表現に繋がっていると考えられます。
③カメラアングル
SNS上で批判が集中しているのが、長澤まさみさんを映すカメラアングルがセクハラ的、気持ち悪いといった意見です。
女優さんが気合を入れるためにお尻を叩くシーンや、ハイヒールを履く時にドアップになる場面があり、ネガティブな意見が出ているようですね。
④演出がいまいち
映画を観た人の中には、
- ヒーロー感が全然出ていない
- ウルトラマン自体が敵か味方か分かりづらい
- 敵キャラが怖すぎる
- シン・ゴジラと似てつまらなかった
など、演出に対する意見もありました。
また、作中にウルトラマンである斎藤工さんが、長澤まさみさんの匂いを嗅ぐシーンがあり、ヒーローが女性の匂いを嗅ぐ演出にも批判が出ているようですね。
⑤テレビ版ウルトラマンとのギャップ
観た人の感想には、以下のような意見もありました。
- 「ピコンピコン、シュワッチ!」が見られない
- 胸元にあるカラータイマーの「3分のドキドキ感」がなかった
- 思っていたイメージと違った
子供の頃見ていたテレビ版のウルトラマンと映画とのギャップを感じ、つまらないと評価する人も。
また、今回の映画で登場するウルトラマンはカラータイマーが付いておらず、活動時間である3分が近づくとタイマーがピコンピコンと鳴らないことに、物足りなさがあったのかもしれません。(※シン・ゴジラにカラータイマーがない理由は、次の章で解説しています。)
シンウルトラマンの製作秘話
ここまでは、シンウルトラマンが「気持ち悪い・怖い・つまらない」と言われる5つの要因を検証しました。ツイッターなどで声があがっているということは、それだけ世間から注目されている証です。
ウルトラマンを昔から知っている人もいれば、「シンウルトラマン」で初めてウルトラマンに興味を持った人もいるでしょう。これらの感想は単なる一般人の感想のひとつであり、賛否両論あるのは当然です。
この章では最新映画「シンウルトラマン」を楽しんでもらうために、映画の制作秘話をご紹介します。
ウルトラマンとは?
「ウルトラマン」は、1966年7月17日から1967年4月9日まで円谷プロダクション製作の特撮テレビドラマとして、全39話が放送されました。
ウルトラマンは、銀河系の外からやってきた巨大な宇宙人の設定で、さまざまな怪獣から地球を守るヒーロー。
地球から300万光年離れたウルトラの星と呼ばれる「M78」出身で、宇宙全体の平和を守る宇宙警備隊の一員です。
シンウルトラマンのコンセプトの原点
当初のテレビ版ウルトラマン作成にあたり、原画を担当したのが画家、彫刻家であった成田亨(なりた とおる)さん。
宇宙ロケットから着想を得た銀色の肌、火星の模様からの発想による全身ライン、能面のような単純化された見た目でありながら、見る角度や陰影によってさまざまな表情を表す顔にこだわり、原画デザインを作成しました。
下記の原画には、「真実と正義と美の化身」というタイトルがつけられています。

(画像引用元:シンウルトラマン公式ページ)
今回、「シンウルトラマン」を企画脚本した庵野秀明氏は、成田亨さんが作成した「真実と正義と美の化身」に敬意を示し、「成田亨氏のウルトラマン本来の姿を目指す」という思いから、シンウルトラマンが生まれました。
成田氏のウルトラマンの美しさに少しでも近づけるため、カラータイマー、目の覗き穴、ファスナーのないウルトラマンが忠実に再現されました。
本来の「いまだかつてない、格好のいい美しい宇宙人の姿」を表しているんですね。
このように、庵野氏の成田氏に対するリスペクトが詰まった作品だということが分かります。
映画版の「シンウルトラマン」では、カラータイマーがない代わりに、衣装の赤が青に変わるギミックがあります。
視点を変えて鑑賞すると、また違った物語として楽しめるのではないでしょうか?
企画脚本を手掛ける庵野秀明氏
庵野秀明氏は、日本のアニメーション作家、特撮映画監督です。
「小学校1年生の時に初めてウルトラマンを観て衝撃を受けた」
「銀色の巨人が街に立っているという世界観がものすごいインパクトだった」
と、ウルトラマンからの多大な影響を公言しています。
- トップをねらえ
- 新世紀エヴァンゲリオン
- シン・ゴジラ
- ふしぎの海のナディア
など有名作品も多数あり、「庵野爆発」の通称があるほど、爽快感のある爆発演出が特徴です。また、批判的な意見が出ているローアングルのカメラワークは、庵野氏の撮影手法のひとつです。
シンウルトラマンでは、庵野氏の大胆なアングルから描く構図や、細かいカッティング演出が見どころです。
CGのクオリティの高さや、ロケ撮影やセット、小物にまでこだわった映像技術を絶賛する声も多数見受けられました。
「エヴァンゲリオン」と「シン・ゴジラ」を送り出した、庵野秀明氏と樋口真嗣氏の最強タッグの作品として、映像技術を楽しんでみてはいかがでしょうか?
シンウルトラマンの「シン」の意味は?
庵野氏が手掛けるシンシリーズはこちらです。
シンゴジラ | 2016年7月29日公開 |
シンエヴァンゲリオン | 2021年3月8日公開 |
シンウルトラマン | 2022年5月13日公開 |
シン仮面ライダー | 2023年3月公開予定 |
これらの「シン」には特別な正解がなく、視聴者の解釈に任せますと庵野氏はシンゴジラ作成時に語っています。
「シン」は、観る人によって「新・真・神」など様々な意味を感じてもらいたいという理由で、カタカナ表記を採用しています。
SNS上にも「シン」の考察が多く飛び交っています。このように「シン」の考察をしながら映画を観るのも、ひとつの楽しみではないでしょうか?
まとめ
「シンウルトラマンが気持ち悪いと言われる5つの要因。怖い・つまらないの声も」というテーマに沿って、解説してきました。シンウルトラマンが気持ち悪いと言われるのは次の理由が考えられます。
- ウルトラマンのビジュアル
- CGの動きに違和感
- カメラアングル
- 演出がいまいち
- テレビ版ウルトラマンとのギャップ
「気持ち悪い・怖い・つまらない」といった声はほんの一部分の感想であり、演出やシナリオなど、注目するポイントによって意見が分かれるのは仕方がないことです。
感想レビューの中には、
- 人間を助けるために走り変身する姿が美しい
- 迫真のCGと現代風にアレンジされた怪獣に感動!
- これほど邦画のパワーを感じたのは久々!もう一回見たい
と高評価のクチコミもたくさんあります。
シンウルトラマンの作成秘話でお伝えしたように、シンウルトラマンのコンセプトを知った上で鑑賞すれば、より奥深さを感じ取れる作品です。
リアルタイムでウルトラマンを見ていた世代も、怪獣が好きな今の世代も楽しめる映画と言えるでしょう!
ご覧いただきありがとうございます。
