【記事丸わかり】
この記事は、糖尿病患者にとって納豆が「ダメ」という主張が誤りであることを明確にし、納豆の持つ多くの健康上の利点を詳しく述べています。 ⇒⇒【糖尿病と納豆】納豆の最強効果が凄い |
「糖尿病に納豆はダメ」はフェイクです!
グーグルで糖尿病の食事関連の検索をしていると、「糖尿病 納豆 ダメ」というサジェストワードが出てきます。
一瞬、「そうか、糖尿病の人は納豆を食べないほうがいいのか」と思ってしまいますが、実は、単なるフェイク情報です。
実際に調べてみると、納豆は糖尿病とその合併症の改善に大いに有効性がある食品として、様々なサイトで紹介されているのです!!
このページでは、糖尿病と納豆の関係について、プチ調査の結果をご紹介します。
納豆の食物繊維が血糖値を下げる
食物繊維は、血糖値の上昇を抑える効果がある栄養素として知られています。
納豆には1パック(50g)あたり、約3.3gの食物繊維が含まれています。
この食物繊維は、糖尿病の食事において積極的に摂取すべき栄養素です。
納豆の食物繊維により、膵臓から分泌されるインスリンの分泌量が減ると、膵臓への負担が軽減されます。
膵臓の負担が減るということは、糖尿病の進展を遅らせることを意味します。
つまり、腎症や網膜症といった糖尿病の合併症を予防することにつながるのです。
納豆は、糖尿病とその合併症の予防に大いに効果を発揮する食品です。
(参考:納豆は血糖値の抑制や血栓の予防などに有効? シンクヘルスブログ)
ナットウキナーゼは血栓溶解酵素
納豆に含まれるナットウキナーゼが糖尿病の合併症を改善するという話です。
そもそも糖尿病は、慢性的に血糖値が高い状態が続く病気です。
血糖値が高いので血管の壁に負担がかかり、血管プラーク(脂肪でできた粥状のもの)ができます。
このプラークが何らかの拍子に破裂すると、血栓ができ、血管を塞いでしまいます。
その結果、脳梗塞や心筋梗塞といった糖尿病の合併症が発症してしまうわけです。
そこで、納豆に含まれるナットウキナーゼの登場です。
ナットウキナーゼは、「血栓溶解酵素」と呼ばれます。
脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を溶かす働きがナットウキナーゼにはあります。
すなわち、納豆を食べることで糖尿病の合併症である脳梗塞や心筋梗塞を予防する効果が期待できるということです。
(参考:納豆は血糖値の抑制や血栓の予防などに有効? シンクヘルスブログ)
納豆を食べる人ほど循環器疾患による死亡リスクが低下
納豆・味噌などの「発酵性大豆食品」の摂取量が多いほど、総死亡リスクが低いという研究が発表されています。
とりわけ納豆については、納豆をたくさん食べる人ほど(糖尿病の合併症でもある)心筋梗塞などの循環器疾患による死亡リスクが低下するそうです。
この研究は、国立がん研究センターなどが実施している多目的コホート「JPHC研究」で明らかになったもので、医学誌「ブリティッシュ メディカル ジャーナル(BMJ)」に発表されました。
大豆にはタンパク質、ミネラル、イソフラボン、食物繊維などのさまざまな栄養成分が含まれ、とくに納豆や味噌といった発酵性大豆食品は、これらの成分の消失が少ないことで知られています。
男女ともに発酵性大豆食品の摂取量が多いほど、死亡全体(総死亡)のリスクが低下し、循環器疾患については、男女ともに納豆の摂取量が多いほど死亡リスクが低下したという結果が。
(参考:糖尿病ネットワーク)
この研究によると、納豆などの発酵性⼤⾖⾷品を1⽇におよそ50g(1パック分)食べている人は、ほとんど食べない人に比べ、死亡リスクが約10%減少したとのこと。
いずれにしても、「糖尿病 納豆 ダメ」どころではなく、その正反対であり、納豆は糖尿病の改善に大いに効果が期待できる食品だという結論になります。
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