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【記事丸わかり】
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ランボルギーニの右ハンドルはダサい?デザイン・操作性・道路事情から考察
画像:http://www.asahi.com/car/gallery/120621aventador/aventador168.html
ランボルギーニは、イタリアのスーパーカーメーカーです。近年、ほとんどの輸入車は右ハンドルが選べるようになりました。
しかし、一部の外車ファンからは「ランボルギーニの右ハンドルはダサい」という意見が出ています。本記事では、ランボルギーニの右ハンドルに対する意見を、デザイン・操作性・道路事情から考察します。
ランボルギーニの右ハンドルについての意見を調査
車情報を発信する「carview」では、ランボルギーニの右ハンドルについて、意見を求める投稿がありました。
Q.ランボルギーニの右ハンドルってダサいですか?(参照URL)
この問いに関して、以下のような回答がありました。
- 「ダサいどころか、すごいレアなモデル」
- 「日本で乗るなら右ハンドルでしょう。右ハンドルの設定がある車なのに左ハンドル乗ってる方がダサいと思う」
- 「左は古くなっても輸出できるから高値安定です。左が無難じゃないですか?」
Q.フェラーリやランボルギーニで右ハンドルだったらどう思いますか?(参照URL)
【回答】※一部抜粋
- 「右ハンドルはあまり好ましくない」
- 「英国や香港、シンガポールでは当たり前のように右ハンドルが走っています。左側通行の国なのに左ハンドルを有難がる日本人の感覚が独特です」
- 「ランボルギーニ乗ってますが、右ハンドルは眼中にありません」
- 「右ハンドルは日本では乗りやすいですね」
ランボルギーニの右ハンドルがダサいと言われる理由
これらの意見を考察すると、右ハンドル派と左ハンドル派の意見が交錯していることが分かります。こちらの章では、ランボルギーニの右ハンドルがダサいと言われる理由を探ります。
ステータスシンボルとしての輸入車
かつての日本では、輸入車はステータスシンボルとして非常に人気がありました。当時、輸入車を所有することは一種の社会的地位を示す手段であり、一般的に「左ハンドル」の輸入車がステータスの象徴でした。
輸入車のことを「左ハンドル」と呼ぶこともあったそう。
そのため、
「やっぱり外車は左ハンドルでないと」
「外車なのに右ハンドルはダサい」
このような一昔前のイメージを持っている人が一部いることが分かります。
右ハンドルは少数派
ランボルギーニはイタリアのサンタアガタ・ボロネーゼに本社を置くメーカーであり、日本と反対の右側通行です。このような道路事情が反映され、ランボルギーニの車両開発においても左ハンドルが優先されています。
また、右ハンドルは世界的にも少数派です。
<左ハンドルの地域> 欧州・北米・南米大陸・中国・韓国・台湾・ベトナム・アフリカ諸国など |
<右ハンドルの地域> 日本・イギリス・アイルランド・オーストラリア・ニュージーランド・インドネシア・インド・南アフリカなど |
世界的に見ても、左ハンドル車の割合は7割、右ハンドル車は3割となり、車は右側通行が一般的です。その結果、「外車=左ハンドル」といった認識が広まったと言えるでしょう。
車両開発と左ハンドルの優位性
過去には、本国で左ハンドルの車を右ハンドル仕様にした車両は、トランスミッションの配置やペダルのレイアウトに無理があったりして、性能面で左ハンドルが優位性を持っていました。※現在でも一部この傾向は残っています。特にペダルレイアウトにおいて顕著です。
このため、輸入車好きの間では「右ハンドルは性能的に不利」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
現在では考え方が変化
ランボルギーニでは、1980年代後半に当時の輸入代理店であるヤナセの要請を受け、1990年頃から一部のモデルで右ハンドル車を販売。2000年代に入ると右ハンドル車の導入を拡大し、現在ではほとんどのモデルで右ハンドル車が設定されています。
現在は、少量生産のスーパーカーメーカーを含め、他の輸入車においても右ハンドル仕様が増えつつあり、以前とは輸入車のハンドル選択への考え方が大きく変化しています。
日本の交通環境で左ハンドル車を運転する際、対向車との接触リスクや一般道での追い越し、駐車場の精算機問題など不便な点が多いことも懸念材料となるでしょう。
※ただし、フェラーリなどは、右ハンドルを選択した場合、納期が遅くなるようです。また、マセラティの場合は、右ハンドルに対応したモデルと対応していないモデルがあります。
いずれにしても、時代の変化と安全性への意識が高まっていることもあり、右ハンドルを選ぶオーナーが増えています。
まとめ
「ランボルギーニの右ハンドルはダサい?デザイン・操作性・道路事情から考察」というテーマに沿って解説しました。
以下、記事のまとめです。
- ランボルギーニはイタリアのスーパーカーメーカーで、日本では右ハンドルの選択肢も提供されています。
- 一部の車愛好家からは、ランボルギーニの右ハンドルが「ダサい」と見なされることがあります。
- 右ハンドルがレアなモデルとして評価されることもあるが、伝統的には左ハンドルがステータスの象徴とされていました。
- 日本のような左側通行の国では右ハンドルの方が運転しやすいと考える人もいます。
- しかし、リセールバリューが高いのは左ハンドル車であるため、右ハンドルは不利とされる場合もあります。
- 右ハンドル派と左ハンドル派の意見が交錯しており、どちらが優れているかは一概には言えません。
- 過去には右ハンドル車には設計上の制約が多く見られましたが、現在では改善されています。
- 歴史的には、ランボルギーニは1980年代から一部のモデルで右ハンドル車の販売を開始しました。
- 安全性や実用性を重視する現代の考え方により、右ハンドル車の選択が増えています。
- 最終的には、車を選ぶ際は個人の好みやニーズに合わせた選択が推奨されています。
※とは言いつつ、ランボルギーニのようなスーパーカーを購入する人のうち、半ば投資を兼ねて所有するタイプの人は、走行距離が1万キロを超えないうちに売り抜けたりしています。こういう人の場合、当該車種のリセールバリューが、左右どちらに有利かを事前にリサーチしているようです(数本のyoutubeで研究しました)。
ご覧いただきありがとうございます。