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【記事丸わかり】
この記事は「ごま中毒」という言葉を深堀りし、実際には病名ではなく、ごまの過剰摂取による様々な健康問題を指しています。ごまの健康効果を享受しつつも、過剰摂取によるリスクを避けるために適量を守ることが重要です。 ⇒⇒【ゆっくり解説】ゴマを○○してから食べると…効果絶大!ごまの持つ驚きの効果とは! |
「ごま中毒」は病名か?中毒になるほど食べ続ける原因
「ごま中毒」という病名がある?
私のプチ調査の結果では、「ごま中毒」という正式な病名はないようです。
ネットで「ごま中毒」が使われる場面は、おいしくてつい食べ過ぎてしまうとか、健康にいいと聞いたので毎日大量に食べないと気が済まなくなった、といった文脈においてです。
たとえば、こんな投稿がありました。
(抜粋)
一ヶ月くらい前から、毎日毎日、ごまを食べなければ気が治まらなくなりました。
料理のアクセントだけじゃもの足りず、そのままダイレクトにスプーンでザクザク、食べます。
量は、一日平均100グラム入のを半袋くらいです。
原因不明なこの衝動に不安を感じます。
また、私のようなごま中毒者さんはいらっしゃいますか?
(参考:発言小町)
ネットにはこうした自虐的発言がしばしば散見されます。
発言者のすべてが、ごま自体が身体に悪い食材だとは思ってはいないはずで、健康にいいものだという認識が大前提としてあります。
ですが、「健康にいい」からこそ、ある意味安心して食べ続けてしまう、その行為が止まらない、どうしよう・・・というところなのでしょう。
「ごま中毒」の原因
中毒になるほど毎日大量のゴマを食べ続けるのは、1つの原因として、ゴマがおいしいからでしょう。
第2に、「ごまは健康にいい」と広く認知されているので、つい安心して量を多めに食べ続けてしまう、という点が考えられます。
しかし、いくら健康にいい食材であっても、食べ過ぎは禁物です。
食べ過ぎると様々な悪い症状が表れてきます。
また、体質によってはアレルギー反応を引き起こす人もいるので注意が必要です。
食べ過ぎはダメ
たとえば、黒ゴマは100gあたり54.2gと半分以上脂質が占めています。
食べ過ぎるとカロリーの過剰摂取になります。
ペースト状に加工した黒ゴマも普及していますが、ゴマペーストは滑らかな食感にするために油分と食物繊維が多く含まれているのが普通です。
そのため、これを中毒になるほど食べ続けると、腹痛や下痢を引き起こすことがあります。
アレルギーに注意
近年、ごまアレルギーの報告例が増えています。
2歳までの幼児の発症リスクが高まっているという報告があります。
さすがに幼児がみずから中毒になるほどごまを食べ続けることはないでしょうが、親が健康のために与え続ける可能性はあります。
ごまアレルギーの症状としては、かゆみや蕁麻疹、目の充血、唇のはれなどがあります。
異変を感じたら摂取をすぐにやめて医師に相談してください。
貧血・めまい・疲れ
特に黒ゴマに言えることですが、黒ゴマはカルシウムを多く含んでいます。
黒ゴマを過剰摂取すると、カルシウムが原因で鉄や亜鉛の吸収率が悪くなり、貧血状態になる恐れも指摘されています。
また、疲れやすくなったり、めまいを起こしたりすることも報告されています。
ニキビの原因になることもある
黒ゴマは半分以上が脂質からできています。
白ゴマは黒ゴマ以上に脂質が多く含まれています。
こうした脂質の多い食品を摂取すると、体内の皮脂分泌が増えて毛穴の中に皮脂が溜まりニキビの原因になります。
中毒になるほど食べ過ぎないこと
誤解のないように念押ししますが、上記のような様々な不調は、あくまでも中毒になるほどごまを食べ続けた場合に引き起こされるものです。
適量であれば、ごまは毎日食べ続けても何ら問題ない食材です。
目安としては、1日に大さじ2杯を超えない範囲が適量です。
栄養バランスの面から、黒ゴマも白ゴマもレシピに合わせて両方食べるのが好ましいと思います。
※黒ゴマも白ゴマも栄養成分は「ほぼ」同じですが、脂質、セサミン、アントシアニンなどの分量に違いがあるので、両方をうまく摂取するのが理想的です。