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【記事丸わかり】
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【プチ調査】田奈高校が「ひどい」学校で「課題集中校」と言われる5つの理由

『田奈高校』を調べていると、「TikTokでバズった高校でしょ?」と全国的に有名な学校であることが分かります。さらにネット調査を進めると、課題集中校で「ひどい」学校だという声も…。
今回は注目を集めている「田奈高校」について、在校生や卒業生の声を集め、課題集中校と言われる5つの理由を解説します。もしかしたら、悪い噂だけに振り回されている可能性もあるので、「ひどい学校って本当?」と疑問を持っている方は、ぜひ、最後まで読んでくださいね。
田奈高校について
田奈高校は、神奈川県横浜市青葉区にある県立高校です。1978年に創立し、およそ400人の生徒が学ぶ学校です。
田奈高校がバズっているって本当?
「田奈高校」が全国的に知られている理由は、TikTokの動画によるものです。TikTokで「やりらふぃー」と呼ばれる楽曲に、生徒が振り付けをして躍った動画が拡散されたことで、話題になったと言われています。
田奈高校は「ひどい」学校?
TikTokでは授業中に動画を撮っていることから、「田奈高校の日常がひどい」とするYoutubeの検証動画や、現役の田奈高校生によるインタビューも話題にあがっています。
SNSや動画を見てみると、
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と、色々な意味で「ひどい」内容になっています…。
クローズアップ現代では課題集中校として紹介
NHKで放送されている報道ドキュメンタリー番組「クローズアップ現代」では、2021年2月3日(水)の番組で、「コロナ禍の高校生~ルポ“課題集中校”~」として田奈高校が紹介されています。(参照:NHK公式ページ)
※課題集中校とは教育困難校とも言われ、生徒の授業態度や学力の低さ、非行や校内暴力などの問題行動が原因で教育活動が困難な学校を指します。
田奈高校が課題集中校と言われる5つの理由
この章では、ネットでの悪い噂や「課題集中校」と言われる理由を検証します。
理由①学力試験なしで入学できる
田奈高校の入学試験は、2009年の後期の入学試験から学力による選抜をしていません。入試の際には試験や中学生の時の内申評価も関係なく、判定が行われます。
学力試験のない選抜方法を採用しているため、「勉強しなくても入れる」「誰でも入れる高校」というイメージがつき、SNSでは以下のようなひどい投稿もありました。
理由②校則が緩い
課題集中校と言われる理由に「校則が緩い」ということもあげられます。みんなの高校情報には、在学生によるクチコミも見受けられました。
- 「校則はめちゃくちゃ緩いです。とりあえず学校指定の制服着てればあとはなんでもいいって感じです。スカートを短くするのも良いですし、化粧も髪染めもOKです。」
- 「髪を染めても学校でピアスを開けてもどれだけメイクをしようと何も言われません。」
- 「校則はあって無いようなものです。何も縛りはない。スウェット、パーカー、サンダル、手ぶらで行っても先生からは、明日は着てこいよーで終わり。」
Twitterのクチコミによる田奈高校のイメージ
金髪、フルメイクの女子高生、短すぎるスカートなど、一部の行き過ぎた学生により世間からの印象が悪くなっているようです。
理由③トラブルが多い
「治安が悪い」といった声にもあるように、生徒の素行も問題視されています。
- 校内は廊下にガムを吐き捨てて、まるでゴミ箱
- 学校から駅までもゴミをポイ捨てする
- 近所の人にすぐ通報される
- バスの中ではどこでも座り込む
- バスの中でひどい喧嘩する
- 最寄り駅の地べたに居座る
- 通学路のど真ん中で自撮りする
このように、公共交通機関でのマナーの悪さも目立っています。
理由④授業に集中できない
みんなの高校情報では、授業について以下のクチコミがありました。
- 遅刻や欠席者が多い
- 授業中に廊下を走っている人がいる
- 授業中にLIVE配信をしている
- 騒いでいる生徒がいて授業に全く集中できない
TikTokでバズった動画では、授業中に踊っていることが話題になり、非難を浴びています。一部の学生による行動で、真面目に授業を受けたい学生が、落ち着いて授業を受けられない状態にあることも露呈しているようですね。
理由⑤不登校や中退が多い
NHKで放送された「クローズアップ現代」によると、入学時18人だったクラスは10ヶ月で3人が中退しています。田奈高校の1年間の中退率は16%と非常に高く、全国平均の20倍に及びます。
特に田奈高校では1年生の中退者が多く、問題行動を起こしたという理由ではなく、学校生活に馴染めず遅刻や早退が重なって、長期欠席、不登校となり単位取得が難しく退学するケースが多いそう。
不登校や中退の理由はさまざまですが、田奈高校の中退率の高さも課題集中校と言われる原因のひとつになっています。
課題集中校の現実と課題
このように、田奈高校は上記の5つの理由から、課題集中校であると言われています。クローズアップ現代では、生徒の実生活が浮き彫りになりました。
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ひとり親家庭、アルバイトで生活費を稼ぐなど、さまざまな環境で暮らす学生の実態が報道されました。生徒を取り巻く環境が、課題集中校の現実として大きな課題となっているのも事実です。
「クリエイティブスクール」としての田奈高校
2009年神奈川県の高校教育改革により、田奈高校は「クリエイティブスクール」に認定されました。
「クリエイティブスクール」とは、小中学校での不登校や他校での中途退学によって、これまでの能力や適性を充分に活かしきれなかった生徒を対象とした制度です。
クリエイティブスクールでは、そのような生徒に対してきめ細やかな指導を行い基礎学力を定着させ、卒業後には自らの能力を活かしながら社会で生き抜く力を身に付けた人材育成を目的としています。
ここからは田奈高校ならではの、取り組みをご紹介します。
30人学級、小集団授業
クリエイティブスクール制度では、通常1学級40人のところ30人以下の小集団授業を編成しています。そのため、きめ細やかな指導を実現し、自分のペースで学習できるというメリットがあります。
田奈ゼミ
田奈高校の特徴のひとつとして、「田奈ゼミ」があります。「田奈ゼミ」は、1年生を対象とした放課後の補習ゼミ。
数学や英語を苦手とする生徒向けに、それぞれ週1回、大学生などのボランティアが、マンツーマンに近い形で基礎から教えてくれる取り組みです。
多面的な支援教育
田奈高校の支援体制では、複数の教育相談担当者を配置しています。
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田奈高校では、生徒の悩みを聞く「スクールカウンセラー」や、就職の相談に乗る「キャリアカウンセラー」、家庭の悩みや関係機関への連携を行う「ソーシャルワーカー」を配置しています。
また、図書館ではNPO居場所カフェ「ピッカリカフェ」を設置し、無料でドリンクを飲みながら、専門家やボランティアスタッフに悩みを気軽に相談できる場所を提供しています。
「ピッカリカフェ」ではこのような活動も
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仁藤夢乃さんは、10代女性向けシェルター・シェアハウスを運営し、水曜日の深夜に無料の夜カフェを歌舞伎町で開催するなど、若者を支える活動をしています。このように外部機関と連携し、組織的な教育相談体制を構築しています。
職場見学体験
田奈高校では1年生の時に夏休みの1日を使い、地域の事業所で仕事を見学、体験をさせてもらう「職業見学体験」を行っています。実際の職場体験を通して、自らの適性を発見し進路先を考える契機としています。
高校生で社会的ルールや働き方が学べるのも、田奈高校ならではの取り組みです。
外部講師を招いたマナー講習
田奈高校では、挨拶の仕方、言葉遣いなど社会人に必要なマナーを学べる機会を設けています。航空会社の元CAなど現場で活躍された方が外部講師として招かれ、マナー研修を実施。
身だしなみはもちろんですが、社会人としてのビジネスマナーを学べるのも就職の際に役立ちます。
クロ現の反響は大きい
「クローズアップ現代」放送後、学校に通うお子さんの実態に大きな反響がありました。
校則も緩く、一見放任主義のように見えますが、そのような苦しい環境の学生に対してあえて厳しくし過ぎないのも田奈高校独自の教育方針です。また、学校に安心できる居場所を作ることで、生徒の気持ちに寄り添い悩みに真摯に向き合うことを大切にしています。
ネットに浮上した悪い噂を信じて、田奈高校に対して批判的な意見をSNSや動画で広める行為には賛成できません。経済的、家庭的な事情で通う学生も多くいます。
「ひどい学校だ」と揶揄せず、温かく見守ることも必要ではないのでしょうか?
田奈高校に対する良いクチコミはあるの?
田奈高校に対する良いクチコミもたくさんあります。
みんなの高校情報では、このような声も。
- 「勉強は基礎の基礎から教えてもらえるため、安心して学べます。内容がハイレベルではない分、資格の勉強や習い事と両立しやすかったです。」
- 「体育祭や文化祭、球技大会などの行事は、田奈が1番楽しいと思います!!大学の進学は、先生が本当に親身になって下さり、推薦で合格しました。」
体育祭や文化祭などの行事も充実しており、就活や進路相談にも親身に応じてくれて、「田奈高校でよかった」「田奈が1番楽しい」という声がありました。
まとめ
田奈高校が「ひどい」学校で「課題集中校」と言われる5つの理由を解説しました。田奈高校が課題集中校と言われる理由は、以下の通りです。
- 学力試験なしで入学できる
- 校則が緩い
- トラブルが多い
- 授業に集中できない
- 不登校、中退が多い
しかし、田奈高校は神奈川県の「クリエイティブスクール」として、さまざまな環境に置かれる学生に対し、これまで以上に学習意欲を高め、家庭内のトラブルや就職、進学先の悩みに寄り添った取り組みを行っています。
神奈川県の教育研究所員の調査によると、クリエイティブ入試の影響で退学者が減少していることが分かりました。また、生徒の行事への参加率も高まり、連帯感を深めた高校生活を送っています。
さまざまな問題を抱える学生の将来のための学校として、今後の田奈高校の取り組みに期待したいですね。
ご覧いただきありがとうございます。
