こちらの記事も読まれています
目次
【記事丸わかり】
|
【プチ調査】「礼」を名前に使うのは良くない?真相をしっかり調査しました。
「礼」は凛としたイメージのある言葉で、「お礼」「礼儀」など日常生活にも馴染みのある漢字です。生まれてくるお子さんに「礼」の字を使いたいパパ、ママさんのために「礼」を名前に使うのは良くないの?という真相を調査しました。
この記事では、
|
をご紹介します。ぜひ、じっくりと読んでみてくださいね!
「礼」の由来
礼は「ネ(しめすへん)」と「乚(イン、かくれる)」からなる漢字です。礼の旧字体は「禮」となります。
「示」は神様へのお祈りに使う神聖な台 「豊」は神様へのお供えものを盛った器 |
を表現しており、神事を表す言葉として用いられていました。
また、中国の思想家「孔子」が、人間関係を円滑にする「仁・義・礼・智・信」を唱えました。儒教の中で、「礼」は人間の上下関係で守るべきものを指し、人を敬う心があると考えられています。
「礼」の意味
「礼」はもともと「儀式」「礼儀作法」の意味を持つ漢字です。例えば、天皇が即位する時の儀式は、
「即位礼正殿の儀」 「即位の礼」 |
と呼ばれ、日本では古くから政治や宗教上の重要なイベントや儀式、またそこで行う行為を指す言葉として用いられています。
また、「御礼」「謝礼」「返礼」といった相手を敬う気持ちで渡す、プレゼントや贈り物に対しても使われます。
「礼」の基本情報
画数 | 5画 |
音読 | ライ・レイ |
訓読み | うやま(う)・のり |
名乗り | あき、あきら、あや、いや、うや、かた、と、なり、のり、ひろ、ひろし、まさ、まさし、みち、ゆき、よし |
説明の仕方 | 礼儀の礼 |
「礼」の名前は良くない意味があるの?
相手を敬い尊重するという意味を持つ「礼」には、良くない意味があるのでしょうか?Yahoo!知恵袋には、「礼」を使った名前を使用したいパパ、ママさんから「礼」に関する質問が見つかりました。
Yahoo!知恵袋を利用して質問するのは、「礼」に対して良くないイメージがあり、名付けに迷っていて一般の意見が聞きたいからですよね。こちらの章ではYahoo!知恵袋に投稿された質問を深掘りし、「礼」の名前は良くない意味があるのかという真相を探ります。
「礼(れい)」は他の読み方も可能?
「礼」が良くないと言われる理由は、一般的な読み方である「れい」ではなく、他の読み方をきちんと読んでもらえるのか?という点です。Yahoo!知恵袋には「礼」の読み方に関する質問がありました。
|
特に女の子のママからの質問が多く、一般の人が礼を「あや」と一発で読んでくれるのか?違和感はないのか?といった読み方についての相談が目立ちました。「礼」の基本情報にもあるように、「礼」には通常の読み方である「れい」の他にも、名乗りという赤ちゃんの名前に使われる漢字の読み方があります。
「礼」の名乗り…「あき、あきら、あや、いや、うや、かた、と、なり、のり、ひろ、ひろし、まさ、まさし、みち、ゆき、よし」と豊富な点が特徴です。もちろん「あや」と読むことも可能です。
しかし、悩みどころは「礼」と書いて、「あや」と認識できる人がどれほどいるか?という点です。
Yahoo!知恵袋の回答欄には、
|
このような回答がありました。いくら一般の人に読み方を聞いたところで、読める人、読めない人それぞれだと思います。
現行の名付けの規定では、名前に使用できる字には制限があるものの、読み方については原則自由です。ですから、音の響きや感覚で好みの字を名前の読みとして使用できます。
「礼」は、昔から親しまれている漢字ですし、お子さんにも書きやすい字体です。「あや」と読ませることで、名前を印象付けて覚えてもらえる機会が増えるかもしれません。
きちんとしたご両親の想いが名前に込められていれば、どのような読み方でも素敵な名前になるのではないでしょうか。
「あや」以外の読ませ方でも同じことです。ご両親の想いが込められていれば問題ないはず。
中性的な名前のイメージ
一文字で「礼(れい)」と名乗った場合、男の子なのか女の子なのか判断しづらいことを「良くない」と思っている人もいるでしょう。Yahoo!知恵袋を見てみると、
|
「れい」の読み方で性別を間違われたくないといった悩みがあるようです。一般の人の「礼(れい)」のイメージを以下にまとめました。
【男の子っぽく感じる】
|
【女の子っぽく感じる】
|
このように、ネット上でも意見が分かれています。
礼(れい)は、男女どちらでも使用できる名前で、
|
といった名前たちと同じように中性的なイメージを持ちやすい響きです。ご両親が子供の性別が間違われることに不安になる気持ちも分かります。
しかし、中性的な名前は、決して良くないマイナスイメージの名前ではありません。男女どちらにも使用できる名前なので、生まれてくるまでにゆっくりと名前を考えられるメリットがあります。
また、妊婦健診で性別判断をしない人にとっては、ぴったりの名前です。
一文字の名前でシンプル過ぎる
一文字で礼(れい)と読ませる名前がシンプル過ぎるといった声もありました。しかし一文字の名前は漢字そのものの印象が伝わりやすく、インパクトがあるので覚えてもらいやすいというメリットも。
また、「礼」は、画数の多い苗字とのバランスもよく、すっきりとした見た目になるので「シンプル=良くない名前」とは限りません。近年ではすんなりと読めない名前が多い中、「れい」の響きから「礼儀正しい子」のイメージが結びつきやすい点も魅力です。
「れい」の響きの名前が多い
近年では、ら行ネームや二音ネームが流行っており、「れい」も人気の名前です。(参照:ベビーカレンダー)
「れい」と読む漢字は、「玲・伶・怜・麗・零・礼・鈴・嶺」と種類が豊富です。また、もう1つの漢字と組み合わせた漢字二文字の「れい」も人気です。
【女の子】伶唯、怜維、礼偉、鈴衣、麗似 ※すべて「れい」と読む 【男の子】麓似、玲生、伶依、怜偉、零衣 ※すべて「れい」と読む |
それから、れいと読ませたいけど、漢字が多すぎて迷ってしまうこともネックになっているようです。れいと読む漢字の中でも「礼」は画数が5画です。
そのため、画数の多い漢字と組み合わせたり、3文字の名前にしたりと、バリエーションが豊富です。
女の子
|
このように華やかな文字との相性も抜群です。
男の子
|
男の子の場合は、男の子っぽい漢字と組み合わせると一気にかっこいい名前になります。
キラキラネームなの?
礼を使った名前がキラキラネームやDQNネームになのか、といった質問がありました。
|
このように、キラキラネームかどうか心配になる人もいるようです。キラキラネームは、伝統的でない当て字や外国人名、キャラクター名を用いた奇抜な名前の総称です。
姫星(きてぃ)、奇跡(だいや)、宝物(おうじ)など、あまりにも奇抜過ぎる名前や、明らかな当て字の名前には違和感がありますが、難解な読み方でない限り気にする必要はないと考えます。
ですから、一生懸命考えた名前が良くない名前に結びつくことはありません。お子様が大きくなって名前に疑問を持った時に、ママやパパが自信を持って名前の意味を伝えられれば、自分の名前に誇りを持ってくれるのではないでしょうか?
「礼」の名前に込められる想い
礼=礼儀正しい子が連想できるため、作法や礼儀を重んじる気品のある人に成長して欲しいという願いが込められます。また、
|
といった、良好な人間関係を築く子どもの姿が想像できる名前です。子どもの未来を想像して名付けを考える時間も素敵ですよね。
かわいい&響きがいい「礼」を使った女の子の名前
ここまでは、「礼」の名前は良くない意味があるの?について真相を調査しました。「礼」の漢字は良くない意味はありません。
「礼」には、読みのバリエーションが多く可愛い響きの名前がたくさんあります。この章ではかわいい&響きがいい「礼」の女の子の名前を紹介します。
◆礼を「あや」と読ませて、人気の文字「乃」や「寧」など女の子らしい名前がおすすめ。
礼佳(あやか)・礼寧(あやね)・礼乃(あやの)・礼菜(あやな) |
◆また、「花・華・実・菜」などお花や植物がイメージできる漢字を合わせると、かわいらしさを演出できます。
|
「礼」を使ったかっこいい男の子の名前
「礼」と一文字で読ませるのも、キリっとした印象があって素敵ですよね。男の子っぽい印象の漢字を合わせることで、よりかっこいい響きになります。
【男の子っぽい印象の漢字】
◆「人」…止め字、末広がりの字として人気。
礼人(あきと・あきひと・のりひと) |
◆「士」…武士、名士など学や技術を身に着けた立派な人。
礼士(れいじ) |
◆「一」…物事の始まり、頂点、唯一無二。
礼一(れいいち・のりかず・まさかず) |
◆「翔」…2021年漢字ランキングNo.1の漢字。
礼翔(れいと・のりと) |
◆響きのカッコイイ名前。
|
まとめ
礼を名前に使うのは良くない?の真相を調査しました。「礼」の漢字自体に良くない意味はありません。
しかし、名付けをするにあたり、
- 「礼」を「れい」ではなく「あや」と読んでもらえるか
- 中性的な名前だから性別が間違われるのでは?
といった不安もあるでしょう。中にはキラキラネームやDQNネームにならない?といった質問もありました。
「礼」を使った名前は、礼儀正しく人から感謝される子に育って欲しい、と親から子へ素敵な願いを込められる名前です。将来お子さんが大きくなった時に、名前の由来を理解してもらえば、お子さんも自分の名前に誇りを持てるでしょう。
「礼」の漢字はシンプルで、他の漢字との組み合わせも比較的自由にできる名前です。
ぜひ、こちらの記事を参考にして、お子さんが生まれてくるまでの間、素敵な名付けの時間を過ごしてくださいね。
ご覧いただきありがとうございます。
※この記事の執筆者〔グレース泉〕の他の記事はこちら |