こちらの記事も読まれています
目次
【記事丸わかり】
|
【プチ調査】「柊」を名前に入れるのは良くないの声が。本当のところを徹底調査
「冬に生まれたから季節にちなんだ名前を付けたい」と、柊の漢字が候補にあがっているパパやママさんもいらっしゃいますよね。「柊」を名前に入れるのは良くないという声をネット上で見かけます。
この記事では、これから「柊」を名前に入れたい方のために、良くないと言われる理由を徹底調査します。また、「柊」の植物の特徴や「柊の花言葉」から、名前に込める願いのポイントをご紹介します。
お子さまの名付けをじっくり考えたい方は、ぜひご覧ください。
「柊」の基本情報
「柊」は、1990年から人名用漢字として使えるようになった比較的新しい漢字です。
画数 | 9画 |
音読 | シュウ |
訓読み | ひいらぎ |
説明の仕方 | 木へんに冬を合わせた漢字 |
音読みは「シュウ」、訓読みは「ひいらぎ」と読みます。名付けの場合、「ひいらぎ」「しゅ」「しゅう」「とう」「ひ」といった読み方をします。
冬生まれの赤ちゃんに付ける名前としても人気で、2022年2月生まれのベビーの名付けトレンドでは、男の子の名前で3位にランクインしています!(参照:リセマム)「柊」は、冬に花を咲かせるため冬生まれのベビちゃんの名前にぴったりです。
「柊」の意味・由来
「柊」は、木と冬が組み合わさった漢字です。
- 「木」…木が立っている様子を表したもの、「樹木」の意味
- 「冬」…糸の結び目を表した象形文字。糸の末端を結び留めた形であるため、末端と言う意味から、一年の最後の季節である「冬」に用いられています。
「ヒイラギ」は、関東以西の山地に自生するモクセイ科の常緑小高木です。冬に白い小花が集まって咲き、キンモクセイに似た甘い香りを放ちます。
一年を通して緑の葉が見られる常緑樹ですが、花を咲かせるのは11~12月ごろ。冬に花を咲かせる木であるため、「柊」の名前がついたと言われています。
柊の葉は、ふちにあるトゲのようなギザギザが特徴です。トゲに触れるとヒリヒリ痛むことから、「ひりひり痛む」という意味の古語「ひひらく(柊く)」に由来します。
日本では、正月飾りや節分に鰯の頭と一緒に飾る風習があります。クリスマスリースでよく見かける「ヒイラギ」は、西洋ヒイラギと呼ばれ、モクセイ科のヒイラギとは別物です。
「柊」が良くないと言われる理由を調査
冬のイメージがある「柊」は、名前ランキングにも入っている人気の漢字ですが、ネット上には「良くない」クチコミがあるようです。こちらの章では、クチコミをもとに「柊」が良くないと言われる理由を徹底調査します。
「柊」に関する悩み・質問
Yahoo!知恵袋では、これからベビちゃんを迎える方からの質問が多く寄せられていました。
|
柊には良くない意味があるから使わない方がいい、植物の名前を人名に使うのは良くない、寂しいイメージがある、などなど、「柊」という漢字が持つ意味やイメージに対して「良くないのでは?」と不安になっているパパやママさんの声がありました。
「柊」が良くないと言われる理由を検証
Yahoo!知恵袋の質問から、「柊」が良くないと言われる理由を検証します。
「柊」が良くないと言われる理由①植物の名前は縁起が悪い?
義両親に植物の名前は良くない!と言われたことはありませんか?木や花は「枯れる」、「終わり」を意味するから、縁起が悪い名前という言い伝えもあるようですね。
特に年配の方は植物をはじめ、動物や季節の名をタブー視する方も一定数いるようです。しかし、名付けは時代とともに「キラキラネーム」「レトロネーム」など変化を遂げています。
樹木は芽吹きますし、綺麗な花を毎年咲かせます。ですから、植物の名前は縁起が悪いといった意味はないので、胸を張って「柊」の文字を名付けに使いましょう!
「柊」が良くないと言われる理由②魔除けの意味がある
日本では、節分行事に柊の枝に焼いた鰯の頭を付けて家の玄関に飾る風習があります。柊は「オニノメツキ(鬼の眼突き)」の別名があり、柊のトゲが鬼の眼を突き、家に寄せ付けないと信じられていたことが由来です。
そのため、「柊」は魔除けや厄除けの木として古くから使われてきました。トゲがある木を名前に使うことに抵抗がある人もいるかもしれません。
しかし、魔除けは悪いイメージばかりではなく、「悪いものから守られている」という意味を持ちます。名前に「柊」を用いることで、
|
といった願いが込められます。魔除けの木だからといって良くない漢字ではないので、心配する必要はありません。
「柊」が良くないと言われる理由③季節感が出てしまう
クチコミにもありましたが冬を使った漢字であるため、寒い、寂しいといったイメージが出てしまうことも良くないと言われる理由のひとつ。漢字が持つイメージはその人の感性や感じ方次第です。
冷たいイメージはありますが、クールでカッコイイ名前なので男の子の名前にぴったりです。女の子の場合は可愛らしい響きの漢字と組み合わせれば、華やかな印象になりますよ。
【女の子】可愛らしい響きの名前
|
【男の子】カッコイイ響きの名前
|
「柊」が良くないと言われる理由④古風な名前になる
日本の冬を表す「柊」は、古風なイメージが強く現代風な名前にしたい人には向きません。しかし、最近では「鬼滅の刃」の舞台が大正時代の設定だったこともあり、レトロネームも流行っています。
「柊」は古風なイメージの漢字との相性も抜群です!
たとえば、
- 柊子(しゅうこ)
- 柊佳(しゅうか)
- 柊和(ひわ)
のように組み合わせると、とても気品のあるおしとやかな雰囲気ですよね。
美しい和風の名前にしたい方には、おすすめの漢字です。
「柊」が良くないと言われる理由⑤組み合わせが良くない漢字もある
トゲトゲしい印象がある「柊」は、合わせる漢字の組み合わせも大切です。マイナスな意味を持つ漢字は避けた方がいいでしょう。
組み合わせが良くない漢字
- 「七」…七は「切る」の字にも含まれているように、切断の意味があります。そのため、死者を連想し不吉な漢字とされています。
- 「刀」・「闘」…一見カッコイイ名前に見えますが、武器や戦闘に関する漢字は相手を傷つける印象から、気性の荒い子に育ってしまうといった未来を想像させてしまうため、使用は控えた方がいいでしょう。
- 「王」「姫」「皇」「貴」…王族や貴族を表す漢字も向いていません。これらの漢字は身分の高いことを表し、自己主張が強くわがままな人に育ちやすいと言われています。
「柊」の花言葉にも注目してみよう!
ここまでは、「柊」が良くないと言われる理由を解説しました。色々な意見がありますが、「柊」は人名漢字として使える文字であり、植物ならではの特徴を活かして、花言葉からさまざまな願いを込められる名前です。
この章では、「柊の花言葉」についてまとめています。
先見の明
「先見の明」…ヒイラギのトゲトゲとした葉は、年数が経つにつれて、トゲがなくなり丸みを帯びた葉になります。トゲのままではなく、他の形に変化する性質が、先のことを見通せる「先見の明」の意味につながります。
|
といった願いが込められます。
用心深さ
甘い香りに誘われてヒイラギに近づいても、葉っぱのトゲが邪魔でむやみに近づけない特徴から、「用心深さ」を表す花言葉があります。
|
の想いを込められます。
歓迎
ヒイラギは、キンモクセイに似た甘い香りの花を咲かせます。この芳香が全てを「歓迎」しているため、
|
の願いが込められる名前です。
保護
トゲのあるヒイラギに魔除けの効果があるため、「保護」を意味する花言葉があります。
|
を願うこともできるでしょう。
「柊」は植物由来であるため、花言葉から未来のお子様へ向けてさまざまな願いが込められる素敵な漢字です。
番外編:冬生まれにぴったりの名前
冬の植物の漢字は「柊」以外にもたくさんあります。冬生まれのベビちゃんにおすすめの漢字をご紹介します!
【柚】
冬至の日、ゆず湯に入ると風邪を引かずに冬を越せると言われています。さっぱりとした香の良さから、爽やかな子に育って欲しい、料理のアクセントに加えられることから、個性のある子になってほしいという想いが込められる名前です。
柚を使った名前【女の子】
|
柚を使った名前【男の子】
|
【蘭】
種類が豊富な蘭は、冬に開花を迎えるものがあります。蘭の女王と呼ばれる「カトレア」も冬に見頃を迎えるので、冬のイメージのお花として名付けに使えますよ。
蘭を使った名前【女の子】
|
蘭を使った名前【男の子】
|
【椿】
椿は木に春と書きますが、花の盛りの時期は12月~2月頃で冬の花と言われています。椿は日本を代表する花のひとつなので、和風な雰囲気の名前にしたい方におすすめです。
椿を使った名前【女の子】
|
椿を使った名前【男の子】
|
まとめ
「柊」を名前に入れるのは良くない?というテーマに沿って、本当のところを徹底調査しました。柊の名前が良くないと言われる理由は、以下の5つが考えられます。
- 植物の名前は縁起が悪い
- 魔除けの意味がある
- 季節感が出てしまう
- 古風な名前になる
- 組み合わせが良くない漢字もある
植物の名前に対して縁起が悪いと思っている世代は一定数います。しかし、それは昔からの言い伝えや迷信にすぎません。
まったく根拠のないものなので、そこまで気にする必要はないでしょう。「柊」は花言葉を持つため、さまざまな想いを込められる名前です。
「名付け」はパパやママさんが、これから生まれてくるベビちゃんのために話し合える貴重な時間です。自分たちが考え抜いた名前は、お子さんにとって最高のプレゼントです。
ネットの評判や意見に振り回されず、自分たちの考えを信じてお子さまの名付けの時間を楽しんでくださいね!
ご覧いただきありがとうございます。
※この記事の執筆者〔グレース泉〕の他の記事はこちら |