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雨戸を閉めっぱなしにしている家の住人はどんな心理?防犯上のメリット・デメリットは?
通常、家の雨戸は、昼間は開けて光を取り入れ、夜間や台風の接近時などは閉めっぱなしにする人が多いと思います。しかし、中にはほとんど1年を通して雨戸を閉めっぱなしにしている人がいます。
こういう人の心理面を推測した場合、どんなことが考えられるのか。また、防犯面から考えた場合、雨戸を常時閉めっぱなしにすることのメリット・デメリットはどんなことが考えられるのか、詳しく見ていきたいと思います。
雨戸を閉めっぱなしの心理
雨戸を常時閉めっぱなしにしている人の心理を推測すると、次のような要因が考えられます。
- プライバシーの保護: 自宅内の様子を外から見られることを避けたいという願望が強い。
- 防犯対策: 窓からの侵入を防ぐことで、空き巣や強盗などの犯罪を未然に防ぎたいという意識がある。
- 外部からの騒音遮断: 騒音が気になる環境のため、雨戸を閉じて音を遮断しようとしている。
- 光の遮断: 強い日差しや光を避けたいという考えから、雨戸を閉じている。持病が関係している場合もあり得る。
- 室内環境の安定: 温度や湿度の変化を抑えるために、雨戸を閉じて室内環境をコントロールしようとしている。チンチラなど温度変化に弱いペットを飼っていたり、あるいは冷暖房効率をよくして節電に努めている場合もある。
- 無意識の行動: 特に理由がなく、無意識的に雨戸を閉めっぱなしにしていることも考えられる。
- 忙しさや習慣: 日常生活が忙しく、雨戸を開け閉めすることを忘れているか、そういった習慣がない。
- 不安や恐怖心: 人間関係や周囲の状況に対する不安や恐怖心から、自宅を閉ざして過ごすことを選択している。
- 社会からの隔絶: 自分自身を社会から隔離し、自己防衛の手段として雨戸を閉じている。
- コミュニケーションの回避: 近隣住民とのコミュニケーションを避けたいという意図から、雨戸を閉じている。
防犯上のメリット
雨戸を常時閉めっぱなしにしている場合、防犯上のメリットがいくつか考えられます。
- 窓と雨戸で障壁が2重になる: 雨戸を閉じていることで、窓ガラスを割って侵入しようとする空き巣や強盗に対し、追加の物理的な障壁が提供されます。これにより、犯罪者が家に侵入する際の労力や時間が増加し、犯罪のリスクを減らすことができます。
- 視線の遮断: 雨戸を閉じることで、家の中の様子が外から見えにくくなります。これにより、犯罪者が家の中に貴重品があるかどうかを窺いにくくなり、侵入する意欲を削ぐことができます。
- 不在の判断が難しくなる: 雨戸が閉まっていると、家の中の明かりが外に漏れにくくなります。そのため、犯罪者にとって家の中に誰かいるかどうかを判断することが難しくなり、不在時を狙った犯罪のリスクが低下する可能性があります。
- 防犯カメラの効果を高める: 雨戸が閉まっていると、犯罪者は家の中を確認するために窓に近づく必要があります。これにより、もしも防犯カメラを設置していたら、防犯カメラの効果が高まり、犯罪者の顔や特徴を捉えやすくなります。
- 犯罪者の心理的抑止: 雨戸が閉まっている家は、犯罪者にとって入りにくいという心理的な抑止効果が働くことがあります。これは、雨戸が閉じていることで家の住人が防犯意識が高いことが推測でき、犯罪者がターゲットから外す可能性が高まります。
防犯上のデメリット
つぎに、雨戸を常時閉めっぱなしにしている場合、防犯上のデメリットとしては以下のようなものが考えられます。
- 犯罪者に目を付けられる: 雨戸をいつも閉めている家は、犯罪者から防犯意識が高いと判断される場合もありますが、一方で、「この家はいつも誰もいないかもしれない」と思わせることがあります。そのため、犯罪者がその家をターゲットにしてしまう可能性も出てきます。
- 近所付き合いが悪化: 雨戸がいつも閉まっていると、近所の人たちとの関係が悪くなることがあります。そうすると、もし何か怪しいことがあったときに、近所の人たちが助けてくれないかもしれません。
- 警察や救急隊員が見つけにくくなる: もし家に何か問題があったときに、雨戸が閉まっていると、警察や救急隊員が家の中にいる人に気づきにくくなります。これは、問題が解決しにくくなるデメリットになります。たとえば、病気やケガで倒れたまま動けない時など。
- 窓の鍵が緩んでいることに気づかない: 雨戸を閉めっぱなしにしていると、窓の鍵が緩んでいることに気づかないことがあります。これにより、犯罪者が窓から侵入しやすくなることがあります。その気になれば雨戸は破れますから。
これらのデメリットを避けるために、雨戸を適切に開け閉めすることが大切です。また、近所の人たちとの良好な関係を築くことも、防犯に役立ちます。
生活上のメリットとデメリット
以上、雨戸を閉めっぱなしにしておくことの防犯上のメリット・デメリットを見てきました。次に、生活上のメリット・デメリットを見ていきます。
メリット
- 遮音効果: 雨戸を閉めていると、外からの音が遮断されます。家の中が静かになり、騒音に悩まされることが少なくなります。
- 省エネ効果: 雨戸を閉めることで、家の中の温度が保たれやすくなります。冷暖房の効率が高まり、エネルギー消費を抑えることができます。
デメリット
- 自然光不足: 雨戸を閉めっぱなしにすると、家の中に自然光が入りにくくなります。自然光が不足すると、生活環境が悪化し、健康にも悪影響を与えることがあります。
- 換気不足: 雨戸を閉めることで、家の中の空気がこもりやすくなります。湿気や臭いがこもってしまい、カビなどの問題が発生する可能性があります。
- 閉塞感: 雨戸を閉めっぱなしにしていると、家の中が暗くなり、閉塞感を感じることがあります。気持ちが内向きになり、ストレスが溜まりやすくなることがあります。
- 社会的な孤立: 雨戸が閉まったままだと、近隣住民とのコミュニケーションが減少し、地域のつながりが希薄になることがあります。これは、孤立感やストレスを増大させる可能性があります。
- 家の外観の悪化: 雨戸を常に閉じたままにしていると、家の外観が暗くなり、近隣住民からの評価が低くなることがあります。何か不測の事態が発生した時に住民同士の「共助(助け合い)」が機能しなくなる可能性が高まります。
もちろん、上記のメリット・デメリットは「一般論」です。持病があったり、精神的につらい状況にある場合には、雨戸を閉めっぱなしにしておくことのメリットが圧倒的に上回るケースもあるでしょう。
したがって、1つの視点からの評価は避けるべきで、慎重さが求められるところだと思います。具体的に言うと、一方的に非難するべきではないということです。
まとめ
「雨戸を閉めっぱなしにしている家の住人はどんな心理?防犯上のメリット・デメリットは?」のテーマで解説しました。
住んでいる人にもいろんな事情があるので、一概に何が正しいかは言えない問題かもしれません。
ただし、ただ一つ言える唯一の正論は、これです。
「台風が近づいたら雨戸は閉めっぱなしにすべき」
はい、これに反論する人はたぶん誰もいないのでは。
ご覧いただきありがとうございました。