バケットシートの車検基準|フルバケ・セミバケの違い|背面パッド

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たとえば新車を購入し、その車にいわゆるバケットシートが装着されている場合、そのシートはメーカー出荷時に保安基準をパスしているのですから、当然のことながら問題なく次の車検は通ります。

しかし、後付けで取り付けたフルバケットシート(フルバケ)やセミバケットシート(セミバケ)の場合は、車検の基準をパスするには一定の条件を満たす必要があります。

以下くわしく解説します。

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2023年1月26日

バケットシートの種類について

このページのテーマは車検に通るバケットシートの基準についてです。

したがって、メーカー純正のバケットシートはすでに保安基準をクリアーしているからこそディーラーで販売されているのあり、当然、次の車検はクリアーします。

問題は、後付けのバケットシートです。

バケットシートは大別するとフルバケットシート(フルバケ)とセミバケットシート(セミバケ)の2種類あります。

フルバケットシート(フルバケ)とは、いわばレース仕様のシートで、いっさいの妥協なくひたすら速く走るためだけのシートです。

通常、専用のシートレールとセットで取り付けます。

フルバケの場合、そこに座る人の快適性などは1ミリも考慮していません。

フルバケに座ると、まるで拘束具で身体を固着されたような状態になり、走り出すと車の動きがミリ単位で把握できるような感覚になります。

急加速した場合も、コーナリング中も、背骨や目の位置がまったくブレないので、自分でも驚くほど冷静に運転操作ができるようになります。

その反面、一般道を普通に走るときは「苦行」でしかありません。

乗り心地・・・などという言葉とはまったくの無縁であって、自分がただのモノになった気持ちになります。

身体が完全にシートに拘束されているのでバックする際に身体をよじって後方確認することは不可能です。

セミバケットシート(セミバケ)はどうでしょう?

これは通常のシートとフルバケットシートの中間的な存在です。

ホールド性が高くスポーツ走行でも身体の軸がブレにくいのですが、フルバケほど徹底してはいません。

フルバケにはリクライニング機能はありませんがセミバケにはあるので、後部座席への乗降は通常のシートと同じようにできます。

中途半端といえば中途半端なのですが、純正のシートには不満があり、かといってフルバケでは実用性がなさ過ぎるという人にとっては、いい選択だと思います。

基準をクリアーすれば車検は通る

フルバケでもセミバケでも、取り付けた状態のままで車検は通ります。

ただし、一定の条件をクリアーする必要があります。

まとめると以下のようになります。

バケットシートの車検基準
  • シート本体・シートレールが保安基準に適合していること
  • 後部座席がある場合は運転席・助手席のいずれかがリクライニング機能を持ち後部座席への乗り降りが可能であること。ただし、後部座席がある車であっても、後部座席を外して乗車定員2名とする構造変更届を出していれば、前席の2つのシートがフルバケであってもOK
  • 後部座席がある場合、フルバケの背面に後席乗員を守るための緩衝パッドが装着されている必要がある。緩衝パッドを取り付けなくてもフルバケ本体に最初から保安基準に適合した緩衝素材が使われていればOK
  • 2シーターの車の場合は、前席2つがフルバケであり、背面に緩衝素材がなくても、問題なく車検は通る※もちろんシート本体・シートレールが保安基準適合品であること

購入する際は「保安基準適合品」かどうか確認する

結局、フルバケであってもセミバケであっても車に取り付けたままの状態で車検を通すことは可能です。

そのためにも、購入する際には「保安基準適合品」の表示がある製品を選ぶ必要があります。

車検関連の下記記事も参考になさってください。

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