【記事丸わかり】
⇒⇒【永久保存版】中古車の安心保証で荒稼ぎする車屋がいるので適正価格を業販日本一の車屋社長に聞きました! |
中古車を購入する場合、走行距離や年式以外に保証が付くかどうかは重要なチェックポイントです。
保証をつけるとしたら何年がいいか、そもそも保証年数を選べるのか、あるいは保証はいらないからその分値段を安くしてもらったほうがいいのか、などいろんな疑問が湧くと思います。
また、カーセンサーなどの中古車サイトを覗くと、「ディーラー保証」とか「販売店保証」とか「カーセンサーアフター保証」などの記述があって、同じ保証でも種類があることがわかります。
こうした点も詳しく解説しています。
必要か必要なしか?
中古車を購入する際に故障した際の保証が必要か必要なしかは、購入する車の年式や購入後の車の使い方によって判断が分かれるところだと思います。
車に詳しい人で、年式の古い車を格安で購入し、自分で手を入れて楽しみたい、という方なら、あえて保証なしの格安物件を購入するのもアリでしょう。
しかし、多くの中古車購入者はそうではないはずです。
やはりトラブルなしにカーライフを送りたいですし、もしもトラブルが発生したら新たに自腹で支払うことなく保証によって修理代をまかないたいと思う人が大半でしょう。
そうなると、やはり中古車保証は重要です。
中古車保証のチェックポイントはとてもシンプルです。
できるだけ保証期間を長く、できるだけ保証項目を多く |
シンプルなこの視点で保証内容をチェックすればいいと思います。
「年式・走行距離」より「保証」を重視すべき
上記のように、車に詳しくて購入した中古車にあれこれ手を入れて楽しむのが目的の人は別にして、一般の人にとっては、中古車購入後に新たな出費が発生することはできるだけ避けるべきです。
そのためには、「年式・走行距離」と「保証」を天秤にかけた場合に、「保証」をより重視すべきです。
もしもA車とB車が最終候補に残り、「年式・走行距離」ではA車が優位だけれど、「保証」ではB車が充実しているとなったら、迷いなくB車を選ぶべきだとわたしは思います。
もちろん、保証の期間がわずかな差であるならA車でもいいでしょうが、かなり期間に差があるなら、B車にすべきです。
乗り出したあとから発生する臨時出費というのは、想像以上に生活を圧迫するものです。
ただでさえ車検やオイル交換など中古車購入後にも定期的な出費が待ち構えています。
そこに故障による臨時の出費があると、家計は大きな痛手を負うことになります。
本末転倒に聞こえるかもしれませんが、中古車購入は保証第一です。
「販売店保証」「ディーラー保証」「カーセンサーアフター保証」の違い
たとえばネットでカーセンサーの中古車検索をした場合、「販売店保証」・「ディーラー保証」・「カーセンサーアフター保証」といった記載が出てきます。
それぞれ次のような内容になっています。
- 販売店保証:文字通りその中古車を販売する店舗がお金を出して修理費用を保証します
- ディーラー保証:前のオーナーが新車時に付けた新車保証を引き継ぐという意味です。通常、ディーラー保証は全国ネットで適用されます。福島県の人が愛知県のトヨタディーラーで中古車購入して福島県で使用中に故障したら、福島県内のトヨタディーラーで無料修理できます。
- カーセンサーアフター保証:カーセンサーが独自に運営している補償制度で、この補償制度と提携している中古車販売店から車を購入し、故障したら、修理代をカーセンサーアフター保証が支払います。カーセンサーアフター保証は保証期間を選択でき、期間によって料金が異なります。
中古車保証は書面に明記した内容がすべて
中古車は購入したときと故障して修理を依頼したときの担当者が異なることがごく普通にあります。
購入時に、書面による保証内容にはない項目も保証すると口頭で約束してあっても、それが書面のいずれかにメモ書きなどで残っていないと、別の担当者には関係ない話になってしまいます。
たとえば、中古車保証は通常ワイパーブレードや冷却水やブレーキフルードやエンジンオイルやブレーキパッドといった消耗品類は対象外ですが、特別に3ヶ月以内ならこうしたものに不具合があっても保証します、と担当者が約束してくれたとします。
その場合は、ちゃんと契約書の空欄などにその内容をメモ書きして置かなければなりません。メモ書きがなかったら、実際にワイパーブレードに不具合が出て交換してもらおうとしても、担当者が変わっていたら、ワイパーブレードは交換してもらえません。
なぜなら契約書や保証書にそんなことは書いてないからです。
保証はどのくらいがいい?
保証期間が販売店によって決められている場合は別ですが、購入者が保証期間を選択できる方式の車両もあります。
その際、保証期間は何年にすればいいのでしょう?
これは料金との天秤になります。
保証期間ができるだけ長いほうがいいのですが、まだ年式が新しい中古車なら1年を2年に延長しても、2年を3年に延長しても、それほど保証料に大きな金額差は出ません。
しかし、年式が古い中古車になると、保証期間を1年増やしただけで10万円違うこともあります。
そこは金額との天秤ということになります。
「保証なし」「1ヶ月保証」「1,000キロ保証」でも購入していいか?
年式の古い中古車になると「保証なし」「1ヶ月保証」「1,000キロ保証」といった車両も出てきます。
これは覚悟さえあれば、購入もアリだと思います。
その車種のウィークポイントをよく知っていて、たとえばトランスミッションに弱点があり、故障すると20万前後の交換費用がかかるという事前の知識もあり、それでも欲しい車種であるなら、購入もアリでしょう。
そのかわり、いざ故障したときの臨時出費はちゃんと準備しておかなければなりません。
保証内容について
個別の保証内容は保証書の記載を確認するとして、ここでは一般的な中古車保証の内容を解説します。
中古車保証は、普通に使用していた際に発生する故障が対象です。
事故による破損や、多走行等による劣化は対象外です。
また、保証の項目ですが、これは車の主要機関になります。エンジン回り、トランスミッション、ブレーキ回り、ハンドル、足回りなどが、事故や経年劣化ではなく通常走行中に故障した場合に、その修理代を保証します。
「修理代を保証」と言っても、部品代+工賃を保証するケースと、部品代のみ保証するケースがあり、それは保証書の記載内容によります。
その他、販売店によって独自の保証を付けているケースもあるので、契約書を交わす前に、保証内容は必ず念入りに確認してください。
車の説明を受ける前に、むしろ保証内容の説明を受けるべきだと本気でわたしは考えています。実際、わたしが中古車を購入する場合には保証の話から先に始めます。そのほうが、販売店の担当者も緊張感を持って商談に応じるはずです。
ご覧頂きありがとうございました。
【2023年8月19日追記:中古車の価格表示は「支払総額」に!】
2023年10月1日より、中古車の価格表示が「支払総額」に変わります。
支払総額について | 中古車の支払総額は「車両本体価格」と「諸費用」の合計。クルマを乗り出すための全費用。 |
車両本体価格 | 店頭での引き渡し価格、消費税を含む。装備なども含む。 |
諸費用 | 保険料、税金、登録などの費用。これを含まない支払総額の表示は不可となる。 |
諸費用に含まれない費用 | 任意保険料、希望ナンバー申請費用、リサイクル料金、下取車諸手続代行費用、下取車査定料、管轄外登録(届出)費用、納車費用など |
不適切な費用(請求してはいけない費用) | 納車準備費用、通常仕上費用、納車点検費用、納車整備費用、土日祝納車費用、利益、販売手数料、オークション陸送費、広告掲載料等※こうした費用を請求する業者は悪徳業者である。 |
中古車販売の問題点 | 不当な価格表示や不適切な販売行為があった。これら規約違反となる行為が厳格化される。 |
規約・規則の改正 | 規約違反の業者に対しては、厳重警告、社名公表、違約金が発生するなど厳格化される。 |
(参照・引用:自動車公正取引協議会)