【7分記事】ポンピングブレーキとは|追突防止?煽り?|雪道とABS|教習所の教え|メリット・デメリット

ポンピングブレーキ・煽り・追突防止・雪道・abs・教習所・メリット・デメリット

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ポンピングブレーキとは、一度の動作でブレーキを作動させずにポンプを踏むように数回ペダルを踏んでブレーキングする操作のことをいいます。

教習所では雪道のスリップ防止や追突防止に効果があると教えられます。

けれども、ポンピングブレーキをすると後続車から「こいつ、煽っているのか」と勘違いされることがありますし、実際にあおり運転の一手法としてポンピングブレーキはしばしば使われています。

ABS(アンチロックブレーキ)が普及している今、ポンピングブレーキにはどんなメリット・デメリットがあるのでしょう?

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ポンピングブレーキとは

ブレーキペダルを踏む際、車が停止するまで踏み続けるのではなく、いったん緩め、また踏みこみ、また緩め・・・といった数回の動作を繰り返すこと、これをポンピングブレーキと呼んでいます。

ポンピングブレーキには2種類あります。

踏み込んだペダルを戻す際に、完全にペダルから足が離れるほど緩めてから、また踏みこみ、また離す・・・といったポンピングブレーキがあって、これはブレーキランプを点滅させて後続車に注意を促すために行います。

もう一つのポンピングブレーキは、雨の日や雪道などでブレーキングに伴うスリップを回避するために、踏み込んだペダルをほんの少し緩め(ブレーキランプは点灯したまま)、また踏みこみ、また緩め・・・と小刻みにペダルを操作する方法です。これは後続車に注意を促すのではなく、あくまでも滑りやすい路面でスリップしないためのブレーキング技術で、ABSが装備されていない車を運転する際のブレーキ技術です。

いまでも教習所ではポンピングブレーキを教えている

ポンピングブレーキは現在も教習所の項目に入っていて、皆さんも一度は教えられた経験がおありだと思います。

後続車に注意を促すために、あるいは、雪道などでスリップを防止するために・・・という名目で教えられるはずです。

ABSはほぼ標準装備:雪道は機械のほうが安全

現在新車販売されている車のほとんどにABS(アンチロックブレーキングシステム)が標準装備されています。高級車から軽自動車までほぼ標準装備です。

ABSは、ポンピングブレーキを機械が代わりにやってくれるもので、プロのドライバーと同等かそれ以上の精度で的確なブレーキングを行います。

したがって、雪道などで行う手動の(足動というべきか)ポンピングブレーキは不要ですし、むしろ有害だと思います。

また、ABSが装備されていない年式の古い車に乗るドライバーは、いわばベテランドライバーがほとんどなので、雨の日や雪の日のブレーキ操作には慣れているでしょう。

すると、ポンピングブレーキの意義が問われるのは、後続車に注意を促すためのポンピングブレーキということになります。つまり、ブレーキランプを点滅させるためのペダル操作です。

煽り運転だと誤解されるリスク

ポンピングブレーキは頻発している煽り運転の一手法でもあります。

こちらの前方に回りこみ、ブレーキランプを盛んに点滅させ、実際に車も速度を断続的に緩めたりします。追突寸前にまた離れ、また同じことを繰り返したりします。

このように、いまでは煽り運転の一メニューとして広く認識されているのがポンピングブレーキなので、大いに誤解されやすい運転操作でもあります。

自分としては後続車に注意を促すつもりで行ったポンピングブレーキなのに、後続車のドライバーは「何だ何だ、あおっているのか」と受け取ってしまうのです。

また、煽りとは受け取らないまでも、「いちいちうっとうしい奴だな」と思う後続車も多いはずです。

メリット

ABSが付いていない車の場合、ポンピングブレーキの技術を持つ人は、雨の日や雪の日のスリップ防止に役立ちます。確実に役立ちます。

またABSが付いている車であっても、後続車に注意を促す場合には、ペダルを踏んだり離したり踏んだり離したりを繰り返すことで、後続に危険を知らせることができます。※前方で事故が発生していたり急な渋滞があったりした場合は、ポンピングブレーキやハザードランプは大いに有効です。こんな場合は煽り運転に勘違いされようがうっとうしいと思われようが、そんなことはすぐに誤解が解けるので、躊躇なく実践すべきです。

デメリット

ABSが付いている車の場合、基本的に機械任せが一番安全です。下手な素人の操作よりABSによるポンピング操作のほうがはるかに精度が高いです。

ただし、ABSは絶対的な制動距離が伸びる傾向にあります。

雪道や凍結路で、たとえスリップしても構わない、とにかくより短い距離で車を停止させたい、というような場面では、ABSはデメリットになるケースがあり得ます。

こういうことも起こり得るので、寒冷地での走行は、高性能なスタッドレスタイヤを履いたり、車間距離を大きくとったり、スピードを抑えたり、といった心掛けが大事だと思います。

ご覧いただきありがとうございました。