わたしたちが自動車保険を契約する際は、保険会社があらかじめ設定している年齢条件区分や運転者限定区分を選択することで運転できる人の範囲を限定するのが普通です。
これによりムダな保険料を支払わずにすむからです。
しかし、人によっては「あれこれ限定を付けずに誰でも運転できる状態にしておきたい」という要望もあるはずです。
このページでは、自動車保険を「誰でも運転できる」ような設定で契約する方法について詳しく解説しています。
【記事丸わかり】
⇒⇒他車運転特約とは?補償範囲や対象外になるケースを解説 |
「誰でも運転できる」ための設定方法
事業用のトラック等ではなく一般家庭の自家用車の場合の話です。
自分の家族だけでなく親戚・友人・知人などまさに免許を持っている人なら「誰でも運転できる」ような状態にしておきたい場合は、
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こうした設定で自動車保険の契約を結べば、まさに日本全国の免許を持っている人なら「誰でも運転できる」状態になります。
ただし、この契約方法だと保険料が最も高くなってしまいます。
家族構成によっては、保険料の節約が可能なもっと別の設定も有り得ます。
たとえば、あなたの家族で車の運転ができる人が全員30歳以上であれば、
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という設定にすれば、家族はもちろん、親戚も、友人・知人も、別居している大学生の子供も、全員契約車両の運転ができます。
そして、この設定であれば最初の設定の半額程度の保険料で済みます。
つまり、ムダな保険料を払わなくて済むのです。
「ちょっと待った!」
とみなさんからツッコミが入りそうです。
「30歳以上に設定してあるのだから、大学生の子供も運転できるはずがない。だって19歳なのだから。それに親戚にも20代は数人いるし、友人・知人だって30歳に満たない人は大勢いる。それなのにこうした人たちも運転できるなんてありえない話だ。」
そう思う人が多いはずです。
けれども、それは間違いです。
これはソニー損保でもイーデザイン損保でもアクサダイレクトでも三井ダイレクトでもチューリッヒでも楽天損保でもSBI損保でもセコム損保でも東京海上日動でも損保ジャパンでも三井住友海上でもあいおいニッセイでもJA共済(農協)でもみな同じですが、自動車保険の年齢条件と運転者限定は以下のような規定になっていて、各社の約款にもちゃんと記載されています。
ここではソニー損保の規定をご紹介します。
ソニー損保の年齢条件と運転者限定の関係 | |||||||||
つまり、運転者限定を「限定なし」とした場合、上記年齢条件に縛られるのは次の①②③の人に限られ、それ以外の人は年齢に関わらず運転可となります。
・上記①②③の人は年齢条件に厳格に縛られますが、これ以外の人、たとえば別居の親族・友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても19歳の別居の子・25歳の友人・29歳の知人等は運転可です |
上記のように、「年齢条件+運転者限定なし」とした場合、設定した年齢条件に縛られるのは同居の家族だけです。
その他の人たち、別居の親族や友人・知人などは何歳であっても運転できます。
そのため、車を運転する同居の家族の中で最も年齢が低い人に合わせて年齢条件を設定し、運転者限定を「限定なし」にしておけば、まさに日本中の免許を持っている人なら誰でも運転可能になります。
意味もなく「年齢を問わず補償+限定なし」に設定してムダな保険料を支払う必要がなくなります。
もしも車を運転する同居の家族の中で最も年齢が低い人が27歳であったら、「26歳以上補償+限定なし」に設定すればいいことになります。
最も年齢が低い人が23歳なら、「21歳以上補償+限定なし」でOKです。
年齢条件と運転者限定についてさらに詳しい説明は以下のページを参考にしてください。
ご覧いただきありがとうございました。