サイドスリップの車検|合格・不合格の基準とコツ|アライメント・キャンバー調整

サイドスリップ・車検・基準・不合格・アライメント・キャンバー

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画像:軽自動車検査協会

【記事丸わかり】

  • サイドスリップ検査とは、車がまっすぐ走るかどうかを検査する項目。
  • 基準値は1m走行する間の横滑り量が±5mm以内。1kmに換算すると±5m以内。
  • ユーザー車検では自分で運転して検査を受ける。肩の力を抜きリラックスしてハンドルを握るのがコツ。
  • タイヤの空気圧を左右同じ値に揃えておくことが大事。
  • 市販のサイドスリップテスターで事前に確認すると安心。
  • 不合格の場合は整備工場で調整が必要。サイドスリップ調整(トー角調整)の費用は3,000円〜5,000円程度。
  • 4輪アライメント調整は20,000円〜30,000円と高額になるが、直進性のズレが激しい場合は望ましい。
  • 直進性の狂いは、タイヤと縁石が接触、段差に乗り上げ、タイヤを側溝に落としたことなどが原因。
  • マルチリンクの高級サスペンションは狂いやすく、トーションビームのシンプルな機構は狂いにくい。
  • 普段から車の直進性に気をつけることが重要。

⇒⇒ユーザー車検:ブレーキ、スピード、サイドスリップ検査

車検を業者に丸投げする場合はいいのですが、ユーザー車検などの場合はサイドスリップ検査はちょっとしたハードルになります。

このページではサイドスリップ検査の基準と合格するためのコツ、不合格になった場合のアライメントやキャンバー調整の費用相場などを解説しています。

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2023年1月26日

サイドスリップ検査とは?

車検の検査項目であるサイドスリップ検査とは、「車がまっすぐ走るかどうか」の検査です。

道路運送車両の保安基準の細目を定める告示第91条で定められているサイドスリップの基準値は、1m走行する間の横滑り量が±5mm以内であることが適合条件です。

これを1kmに換算すると±5mとなります。

直進性のブレがこの範囲に収まっていればサイドスリップ検査はクリアできます。

ユーザー車検では自分で運転して検査を受ける

業者にお任せの車検ではすべて業者がやってくれますが、ユーザー車検の場合は自分でハンドルを握ってサイドスリップ検査を受けることになります。

しかも、数ある検査の最初の方で行う検査なので、事前に練習しておくことも必要かもしれません。

白いラインがあり、このラインに沿ってまっすぐに進む検査なのですが、コツとしては、肩の力を抜いてリラックスした状態でハンドルを握ることです。

まっすぐに走らせようとハンドルを固定するために強く握ると、逆に左右いずれかに偏ってしまいがちです。

また、タイヤの空気圧を事前に左右同じ値に揃えておくことも大事です。

サイドスリップのズレが心配な場合は、市販のサイドスリップテスターで事前に確認しておくと安心です。

不合格になったら業者で調整してもらう

サイドスリップ検査で不合格になったら整備工場などで調整をしてもらう必要があります。

サイドスリップ調整(トー角調整)する場合の費用の相場は3,000円~5,000円といったところでしょうか。

これが4輪アライメント調整となると20,000円~30,000円になります。

アライメント調整と言うのは4輪を全て適正化することを言いますから、厳密に言えばサイドスリップの調整とは異なります。

サイドスリップ < アライメント・・・と言った関係になります。

サイドスリップの調整は、厳密に言えば、前輪のトー角の調整です。

前輪は直進性を出すために少し「ハ」の字になっています。※車を上から見下ろした場合の角度

この角度を最適化するのがサイドスリップ調整です。

しかし、車がまっすぐに進まないのはやはり4輪全てが影響しているので、直進性のズレが激しい場合は4輪アライメントの調整が望ましいことになります。

車の直進性の狂いには普段から気をつける

そもそも車がまっすぐに進まないのは、一般的に下記のような原因が考えられます。

  1. タイヤと縁石が接触した
  2. ガツンと段差に乗り上げた
  3. タイヤを側溝に落とした
  4. タイヤが片べりした

注意すべきは①です。

道路の端に停止する際、タイヤと歩道の縁石がこすれることがあります。

その際、必ずしも強くこすれなくても、ちょっとこすれた程度でもアライメントが狂うことがあります。

むしろ、②のガツンと強く段差に乗り上げた場合でも、段差が車の進行方向と直角に交わる角度であれば、まず狂いは発生しません。

強弱ではなく、角度がクセ者です。

一般論として、アライメントはマルチリンクのような高級なサスペンションの方が狂いやすく、トーションビームなどのシンプルな機構の方が狂いが少ないと言われています。

調整費用も高級なサスペンションの方が高くなります。

 

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