【記事丸わかり】
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車検後にすぐ故障することがあります。
ブレーキの異音・エンジンがかからない・オイル漏れなどです。
こうしたケースでは無償で修理してもらえるのでしょうか?
それとも自腹の修理になるのでしょうか?
ディーラーや整備工場の車検には整備保証が付いているのが一般的ですが、この保証を使って無償修理してもらえるのでしょうか?
どこに車検を出すかによって対応が異なる
大原則として、車検というのは、あらかじめ決められた検査項目が保安基準に適合しているかどうかを確認するだけです。
検査項目に不具合があったら、不合格になるだけです。
検査項目以外に不具合があっても、それは無視します。
これが本来の車検です。
したがって、ユーザー車検などを行った場合は、車検に合格した直後にブレーキやエンジンが故障したとしても、修理費用は当然車のオーナーが支払わなければなりません。
けれども、車検を整備工場やディーラーに出した場合は、ちょっと話が変わってきます。
こうした場所では、一部消耗品を除いて、基本的に次の車検まで(通常2年後)大きなメンテナンスをしなくても乗り続けられるように車両全体をチェックし、不具合箇所があったらこの機会に修理交換してしまう、というスタンスを取るのが普通です。
もちろん、検査項目はより重点的にチェックします。
ですから、ディーラーや整備工場に車検を出した直後にいずれかが故障したら、車のオーナーとしては、
「車検で全部チェックしてもらいOKが出たと思っていたのに、どうなっているんだ。おかしいじゃないか」
と感じるのは、ある意味当然のことだと思います。
「整備保証」について
ほとんどの整備工場やディーラー車検には整備保証が付いています。
整備保証とは、車検後に整備不良による故障などがあった場合、無料で補修・修理するというものです。
保証は、車検後6ヶ月から1年以内というように期間で付く場合と、車検後5,000kmから10,000km以内というように走行距離で規定される場合に分かれます。
こうした保証がついているのが普通なので、いちおう安心と言えるかもしれません。
「整備保証」をめぐるトラブルは多い
ユーザー車検などは別にして、ディーラー車検や整備工場での車検の場合は、わたしたち車のオーナーとしては、車検後に何かトラブル・故障が発生したら、その種類や大小を問わず、何であってもすべて無料で修理してもらいたいのが人情というものでしょう。
しかし、工場側の立場としては、故障の内容によって対応できるものとできないものが出てきます。
見解の相違ですね。
たとえば、オートマチックトランスミッションが車検後に故障した場合、工場側にしてみれば、車検整備の段階では問題なく作動していて特に不具合は見当たらなかったわけなので、これを無償修理しろといわれても困ると思います。
これは、もしもクレームを付けるとしたらメーカーに対してなされる問題かもしれません。
しかし、エンジンオイルの漏れはどうでしょう?
これは多くの場合点検ミスの可能性が高いのではないでしょうか?
では、ブレーキの異音がした場合はどうでしょう。
実は、車検前にオーナーから工場の担当者に、
「今度の車検は費用を抑えてくれますか」
と一言お願いしていたとします。
そこで、工場のほうでは、「そのうち不具合が出るからちょっと早めに交換しておいたほうがいい」というパーツがいくつかある中で、費用を抑えるためにブレーキパッドは「とりあえず車検は通るから」という理由で交換しないでいたとします。
その結果、車検後間もない時期のブレーキの異音です。
このケースは、工場とオーナーとの話し合いで何とか解決できるのではないでしょうか。
つまり、オーナーがお金を出してブレーキパッドを交換する、という結論に至るケースだと思います。
このように、整備保証が付いていれば何から何まで車検後の故障が保証されるわけではありません。
みなさんご存知のように、車検をすれば整備記録簿が必ず作成されます。
整備保証は、基本的に、この記録簿に記載されている項目に関する保証です。
その他の故障が発生したら、メーカーに問い合わせるべきだと思います。
言うまでもなく、メーカー保証の有効期間内であり、なおかつ故障箇所が保証対象に含まれていれば、無償で交換・修理してもらえます。
下記の記事も参考になさってください。
車検・警告灯の種類と対策|シートベルト・ブレーキ・エアバッグ・ABS・エンジンなどの車検基準 車検後すぐ故障|異音・エンジン・オイル漏れ|修理は整備保証で? |
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