【記事丸わかり】
この記事は納豆と卵かけご飯の安全性についての誤解を解消し、日常的に楽しむことができることを強調しています。また、適切な加熱処理によるビオチンの吸収の改善についても触れています。 ⇒⇒たまごと納豆の食べ合わせ大丈夫?より栄養の吸収率を上げる意外なポイントを紹介 |
「納豆卵かけご飯」は危険なんですか?
※トップ画像は納豆卵かけご飯(mizkan)
多くの人が朝食の定番メニューにしている「納豆卵かけご飯」。
ですが、みなさんは納豆と玉子を一緒に食べることが「危険」だ、という話を耳にしたことがありますか?
心配になったのでわたしがプチ調査してみました。
「危険」ではありませんよ!
納豆には、ビオチンというビタミンB群の一種が含まれています。
ビオチンは皮膚、粘膜、髪の毛を健康な状態に保つために重要な成分です。
ところが、生卵の、特に白身に含まれるアビジンという成分が、ビオチンの吸収を阻害する(邪魔する)というのです。
そういう意味で、「納豆と生卵は食べ合わせが悪い」と言われることもあるようです。
ただし、体に何かしら害を及ぼすかというと、そんなことはありません。
納豆卵かけご飯を食べても体に害が及ぶことはありません。
なお、白身に含まれるアビジンは、加熱すると性質を変えてビオチンの吸収を阻害する作用は薄まります。
したがって、納豆と組み合わせる場合は、温泉卵とか目玉焼きのように加熱調理すると、問題なくビオチンが吸収されます。
「ビオチン不足」はまず起こらない
納豆に含まれるビオチンは、通常の食生活で不足すような事例はほとんどありません。
ビオチンは様々な食品に含まれていますし、私たちの腸内細菌によっても合成される成分です。
したがって、遺伝的要因がある人以外は、「ビオチン不足」を心配する必要はありません。
(参考:「ビオチンの働きと1日の摂取量」健康長寿ネット)
ビオチンの1日の推奨摂取量
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、
ビオチンの一日の摂取の目安量を18歳以上の男女とも50㎍としています。
以下は、100gあたりのビオチン含有量です。
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ビオチンは上記のように様々な食品に含まれていますし、また私たちの腸内細菌が産出している成分でもあります。
納豆卵かけご飯を食べたからといってビオチン不足に陥ることはまったくないと言えます。
(参考:「ビオチンの働きと1日の摂取量」健康長寿ネット)
ビオチンは「過剰摂取」の心配なし
ビオチンは水溶性ビタミンです。
仮に過剰に摂取しても尿として排出されやすく、過剰摂取による健康被害は報告されていません。
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