自動車保険|年齢制限がかかった車を他人が運転|どうなる?

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年齢制限がかかった車を他人が運転した場合、OKなケースとOKでないケースがあります。

自動車保険の年齢制限は、単純なようでいてちょっと複雑なところがあるので詳しく解説していきたいと思います。

複雑になる理由は、自動車保険には年齢を制限する「年齢条件」以外に「運転者限定」というものがあるからです。

「運転者限定」には、一般的に、限定なし・家族限定・本人配偶者限定・本人限定といった区分があり、「年齢条件」と組み合わせることで運転者の範囲を絞り込んでいきます。

結論を言いますと、「運転者限定」を限定なしに設定しておけば、「年齢条件」が何歳に設定してあっても自由に他人が運転できます。

限定なしであれば「他人」は年齢条件に縛られないからです。

【記事丸わかり】

  • 自動車保険の年齢制限は、「年齢条件」と「運転者限定」の組み合わせで運転できる人の範囲を絞り込む。
  • 運転者限定には、「限定なし」「家族限定」「本人・配偶者限定」「本人限定」の区分がある。
  • 限定なし」に設定しておけば、「年齢条件」が何歳に設定されていても他人が自由に運転できる。
  • 家族限定」の場合、家族は年齢に関係なく運転できるが、家族以外の他人は運転できない。
  • 本人・配偶者限定」では、本人とその配偶者のみが運転可能で、他人は運転できない。
  • 本人限定」では、本人のみが運転可能で、他人は運転できない。
  • 記名被保険者と同居の家族は年齢条件に縛られるが、別居の親族や友人・知人は年齢に関係なく運転できる。
  • こくみん共済coop(全労済)は例外で、「別居の未婚の子」に対して年齢条件が適用される
  • 保険会社によって年齢条件や運転者限定の区分が微妙に異なる場合があるため、契約内容を確認することが重要。
  • 一般的には、「年齢を問わず補償+限定なし」に設定すれば、ほとんどの人が運転できるようになる。

⇒⇒自動車保険の「年齢条件」勘違いしていませんか?「他社運転危険特約」についても合わせてご説明します!

「運転者の範囲」は単純なようでいて実は複雑です!

運転者の範囲は複雑・自動車保険|年齢制限がかかった車を他人が運転|どうなる?

マイカーを持っている人は、ほとんどのケースで自分とその家族しか運転しないのが普通です。

でも、年に1,2度は友人・知人などの「他人」が運転するケースもあるでしょう。

そんな時、もしも友人・知人が運転して事故を起こしたらちゃんと保険金が出るのか、大いに心配になるところです。

ところで、わたしたちが自動車保険の契約をする場合、あらかじめ保険会社が用意している「年齢条件」と「運転者限定」の区分を選択することで運転できる人の範囲を絞り込みます。

この「年齢条件」と「運転者限定」の2つの要素が絡み合うので、けっこう話が複雑になってしまいます。

しかし、そこはがんばってみなさんがすんなり飲み込めるようにご説明したいと思います。

一見、遠回りになるようですが、必ずご理解いただけますから、ちょっとだけお付き合いください。

「他人」が運転可能な年齢条件と運転者限定の組み合わせ

他人が運転可能な組み合わせ・自動車保険|年齢制限がかかった車を他人が運転|どうなる?

一般的に、年齢条件は以下の区分の中から選択します。

  • 35歳以上補償
  • 30歳以上補償
  • 26歳以上補償
  • 21歳以上補償
  • 年齢を問わず補償

つぎに、運転者限定は以下の区分の中から選択するのが一般的です。

  • 限定なし
  • 家族限定
  • 本人・配偶者限定(夫婦限定)
  • 本人限定

もちろん、会社により上記区分は異なりますが、ここでは各社共通の考え方を解説しますので、上記区分で話を続けます。

まず、上記の「年齢条件」と「運転者限定」の組み合わせで、運転できる人の範囲が最も広い組み合わせは、

年齢を問わず補償+限定なし

という組み合わせです。

これにしておけば、日本全国の免許証を持つ人ならどこの誰でも運転可能です。

では、「運転者限定」を限定なしではなく家族限定・本人配偶者限定・本人限定にするとどうなるでしょう?

答えは次のようになります。

年齢を問わず補償+家族限定

とした場合は、家族に関しては何歳でも運転できるけれど、家族以外の「他人」は一切運転不可です。

年齢を問わず補償+本人・配偶者限定(夫婦限定)

とした場合は、本人とその配偶者は何歳でも運転できるけれど、この2人以外の「他人」は一切運転不可です。

年齢を問わず補償+本人限定

とした場合は、本人は何歳でも運転できるけれど、この2人以外の「他人」は一切運転不可です。


ここまでの説明を見て、

それなら、他人が運転できるようにするには、とにかく運転者限定を限定なしに設定しておけばいいんだな

と思う方もいらっしゃるでしょう。

はい、その通りです。

限定なし、にしておけば「他人」は何歳であっても運転できます。

運転して事故を起こしてもちゃんと保険金が下ります。

ちょっと待った!」とここでツッコミが入るかもしれません。「たった今、『限定なし、にしておけば「他人」は何歳であっても運転できます』という説明があったけれど、それはヘンだな。もしも『30歳以上補償+限定なし』であったら、30歳以上の「他人」しか運転できないはずでは・・・?

たしかに、もっともな疑問だと思います。

けれども、結論を言いますと、「運転者限定」を限定なしにさえしておけば、年齢条件が何歳に設定されていても「他人」は年齢に関わらず何歳でも運転できます。

この場合、設定した「年齢条件」に縛られるのは記名被保険者とその同居の家族だけです。

記名被保険者とその同居の家族以外の人、つまり「他人」は何歳であっても運転できます。

最初に、単純なようでいて実は複雑だといいましたが、それはこのような規定になっているからです。

話を整理するために、次の項目では通販型自動車保険である三井ダイレクトの規定をご紹介します。

参考になさってください。

【参考】三井ダイレクトの規定

参考・三井ダイレクトの規定・自動車保険|年齢制限がかかった車を他人が運転|どうなる?
三井ダイレクトの規定
  • 三井ダイレクトの運転者限定は以下の4つの区分から選択します。
限定なし
  • 運転者を限定しない
家族限定
  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者の同居の親族・記名被保険者の配偶者の同居の親族
  • 記名保険者の別居の未婚の子・記名被保険者の配偶者の別居の未婚の子
本人・配偶者限定
  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
本人限定
  • 記名被保険者

(※)記名被保険者とは契約車両を主に運転する人のことです。

(※)別居の未婚の子の「未婚」とは、いまだ婚姻歴がないことをいい、離婚や死別によって現在独身の人は含みません。

  • 上記の運転者の範囲はいちおう文字通り解釈していいのですが、これに年齢条件を重ね合わせた場合に一部例外事項が発生します。
  • それは「限定なし」と「家族限定」で発生します。
  • 運転者限定を「限定なし」か「家族限定」にした場合、年齢条件に縛られるのは以下の①②③の人だけです。
  1. 記名被保険者
  2. 記名被保険者の配偶者
  3. 記名被保険者の同居の親族・記名被保険者の配偶者の同居の親族
  • たとえば、「35歳以上」+「限定なし」とした場合、①②③に関しては厳密に35歳以上でなければ運転できませんが、別居の親族友人・知人(つまり「他人」)は年齢条件に縛られず何歳でも運転できます
  • たとえば、「35歳以上」+「家族限定」とした場合、①②③に関しては厳密に35歳以上でなければ運転できませんが、別居の未婚の子は年齢条件に縛られず何歳でも運転できます

上記の三井ダイレクトの規定は他のほとんど全ての保険会社に共通の内容です。

ただし、1社のみ例外があります。

それはこくみん共済coop(全労済)のマイカー共済の規定です。

たとえば「26歳以上+限定なし」とした場合、ほとんどの保険会社では「別居の親族」と「友人・知人(他人)」は年齢に縛られず何歳でも運転できます。しかしこくみん共済coop(全労済)では、「友人・知人(他人)」は年齢条件に縛られませんが、「別居の親族」のうちで「別居の未婚の子」だけは年齢条件に縛られます。この点は他社との大きな相違点で、注意が必要です。(⇒こくみん共済coop・マイカー共済の約款5ページ目

なお、年齢条件の区分にしても運転者限定の区分にしても、保険会社によって微妙に異なっています。

たとえば「35歳以上補償」がない会社もありますし、「家族限定」がない会社もあります。

詳しい内容は下記のページをご覧ください。

自動車保険・運転者の範囲・年齢条件・運転者限定

自動車保険:運転者の範囲|年齢条件と運転者限定で範囲を限定

2022年11月3日

ご覧いただきありがとうございました。