【丁寧解説】プロジェクターヘッドライトの掃除｜外側は楽だが内側は大変！

【記事丸わかり】

プロジェクターヘッドライトの掃除は、外側は簡単だが内側の掃除は手間がかかる。
内側を掃除するためには、ヘッドライトユニットを車体から取り外し、殻割り（分解）する必要がある。
殻割り作業は単にネジを緩めるだけではなく、手間のかかる作業である。
ヘッドライトが曇る原因には、水滴が抜けずに内部が曇るケースと、レンズ部分がうっすら白く曇るケースがある。
水分が侵入する原因として、通気口がゴミで詰まっていることが考えられる。
コーキング剤の劣化が原因で水分が侵入しやすくなるため、補修が必要。
レンズの内側に付着したガスの膜を拭き取る必要がある。
拭き取りには柔らかい布に無水アルコールを染み込ませて行う。
ヘッドライトの掃除は、プロジェクターヘッドライトの明るさを保つために重要。
定期的なメンテナンスで、ヘッドライトの機能と寿命を延ばすことができる。

⇒⇒【GJアテンザ】知らない間に汚れてる！　プロジェクターヘッドライトの内部掃除　【簡単】

プロジェクターヘッドライトの掃除｜外側は楽だが内側は大変！

プロジェクターヘッドライトに限りませんが、ヘッドライトの掃除をする際、外側は楽ですが内側は大変です。なぜなら、内側の掃除をするにはヘッドライトユニットを車体から取り外し、さらにそのユニットを分解しなければならないからです。

ヘッドライトを分解することを「殻割り(からわり)」と言いますが、これは単にネジを緩めればできるというものではなく、けっこう手間がかかる作業です。

【丁寧解説】ヘッドライトの殻割りとはどんな作業のことですか？

2020年6月21日

殻割り作業の詳細は上記ページを参照していただきたいと思います。

さて、プロジェクターヘッドライトが汚れる場合、次のようなケースが考えられます。

水滴が抜けずにいつもライトの内部が曇っている
レンズ部分がうっすら白く曇っている

主にこうした2つのケースがあると思います。

①のケースでは、殻割りしてから次のようなことをやる必要があります。まず、ヘッドライトには通気口が設けられていて、余分な水分をそこから抜く構造になっているのですが、この穴がゴミなどでふさがれていることがあります。そうした場合は、このゴミを取って穴を開けた状態にしなければなりません。

次に、そもそも水分が侵入してしまう原因の除去です。雨水などが侵入するのは、殻割り作業で苦労したブチルゴムとコーキング剤の不具合です。ヘッドライトのハウジング部分とレンズ部分は、あいだにブチルゴムとコーキング剤をサンドイッチすることで防塵・防湿の役目を果たしています。しかし、特にコーキング剤が劣化していると、隙間ができて密閉空間が作れずに、水滴やゴミなどの侵入を許してしまっています。ここを補修する必要があります。

②のレンズ部分の曇りに関して。たとえば、バルブがHIDなどの場合に特に言えることですが、発光することでガスを発生し、そのガスが内部に薄い膜を作ってしまいます。薄い膜は、反射板(リフレクター)にもレンズにも付着します。すると、ライトが本来の明るさを保てなくなります。そこで、とりわけレンズの内側部分に付着した薄い膜を拭き取る必要があります。拭き取る場合は、柔らかい布に無水アルコールを染み込ませて拭き取ります。