免許更新の高齢者講習とは?対象年齢・内容・費用と体験談を徹底解説

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70歳を迎えると、運転免許証の更新前に高齢者講習を受けなければなりません。

75歳以上になると、さらに認知機能検査が加わります。

過去に一定の違反歴がある75歳以上のドライバーには、運転技能検査という実車試験も課されます。

「何をされるのか分からず不安」「予約が取れないと聞いて心配」という声は非常に多く聞かれます。

この記事では、制度の仕組みから費用、持ち物、そして実際に受講した方々の生の体験談まで、他のサイトを見に行く必要がないレベルで網羅的にまとめました。

第1章 高齢者講習とは何か。制度の全体像と対象年齢

高齢者講習は、加齢に伴う身体機能の低下を自覚してもらい、安全運転を続けてもらうための講習です。

運転免許証の更新期間満了日(誕生日の1か月後の日)の年齢が70歳以上の方は、更新手続きの前に必ず受講しなければなりません。

受講しないと、更新そのものができません。

この制度は2002年(平成14年)から義務化されました。

その後2017年(平成29年)3月12日の改正で、75歳以上を対象にした認知機能検査が強化されました。

さらに2022年(令和4年)5月13日の改正で、一定の違反歴がある75歳以上のドライバーに対して運転技能検査が新設されました。

同時に「サポートカー限定免許」も創設されています。

年齢区分受ける内容
70歳〜74歳高齢者講習のみ(実車あり2時間)
75歳以上認知機能検査+高齢者講習
75歳以上+一定の違反歴あり運転技能検査+認知機能検査+高齢者講習

受講できる期間は、更新期間満了日の6か月前から満了日までです。

更新のおおむね5〜6か月前になると、公安委員会から「高齢者講習等のお知らせ」というハガキが自宅に届きます。

このハガキが届いてから、受講先の指定自動車教習所などに電話またはインターネットで予約を行う流れになります。

なお、原付・二輪・小型特殊・大型特殊のみの免許を持つ方は、実車指導のない1時間の座学のみの講習になります。

この章のまとめ
義務化開始2002年から70歳以上に義務化
2017年改正75歳以上の認知機能検査を強化
2022年改正運転技能検査・サポカー限定免許を新設
受講可能期間更新満了日の6か月前〜満了日まで
未受講の場合更新手続き自体ができない
引用元
JAF(日本自動車連盟)「高齢者講習とは何ですか?」クルマ何でも質問箱
警視庁「高齢者講習(70歳から74歳までの方の免許更新)」公式サイト
神奈川県警察「75歳以上の方の運転免許更新手続」公式サイト(2026年4月6日更新)
広島県警察「高齢者講習制度が変わりました(令和4年5月13日から)」公式サイト

第2章 70〜74歳が受ける高齢者講習の内容と流れ【体験談付き】

70〜74歳の方が受ける講習は、通称「合理化講習」と呼ばれ、所要時間は約2時間です。

内容は大きく分けて座学・運転適性検査・実車指導の3つで構成されています。

座学では、最近の道路交通法の改正点や高齢ドライバーに多い事故の傾向を学びます。

運転適性検査では、動体視力・夜間視力・視野の測定を行います。

実車指導では、教習所のコースを使って実際に運転し、右左折や一時停止、段差乗り上げなどについて指導員から助言を受けます。

講習内容目安時間
座学(法改正・事故傾向の説明)約30分
運転適性検査(動体視力・夜間視力・視野)約30分
実車指導約60分

実際に受講した方のブログでは、動体視力検査について「Cのマークが奥から手前に向かってきて、欠けている部分が見えたところでボタンを押す」という具体的な様子が紹介されています。

70歳の平均的な動体視力は0.1程度とされ、テニスや卓球など反射神経を使う運動をしている人は数値が良い傾向があると、指導員から説明を受けたという体験談もありました。

実車指導については、「試験ではないので身構えなくてよい」「普段どおり運転すれば問題ない」という指導員からの声かけがあったという報告も複数見られます。

また別の体験談では、コースを2周から3周走行し、右折・左折・一旦停止などの基本動作を一つずつ確認するかたちで進んだと記録されています。

講習で使う車両は教習所の実習車で、車種や年式は教習所によって異なります。

「20年前の古い車でアクセルが重かった」という声もあり、普段乗っている自家用車とは操作感覚が違う点に戸惑う受講者も少なくないようです。

受講者の主な感想
試験ではないので思ったより緊張しなかった
実習車が古く、アクセルやブレーキの感覚が違って戸惑った
同じ組の人はみな同世代で、和やかな雰囲気だった

講習が試験ではないことは、多くの実施機関が明言しています。

減点や合否判定を目的とするものではなく、自分の運転のクセに気づく場と捉えるのが適切です。

この章のまとめ
所要時間実車ありで約2時間
構成座学・適性検査・実車指導
合否判定なし(試験ではなく講習)
動体視力の目安70歳平均で0.1前後
引用元
ちくたくBooBoo.com「高齢者講習を受けよう3【受講の内容】」自動車教習所運営者による解説ブログ
note「高齢者講習に行ってきました🚘」個人体験ブログ(2024年9月14日)
note「高齢者講習に行ってきた!」個人体験ブログ(2024年7月9日)
Gooブログ「高齢者講習の体験ルポ-ハマの街から」個人体験ブログ
【豆知識コラム⑩】日吉自動車学校「高齢者講習とは?対象年齢・受講内容・追加検査まで分かりやすく解説」(2025年9月1日)

第3章 75歳以上に義務付けられる認知機能検査を徹底解説

更新期間満了日の年齢が75歳以上の方は、高齢者講習の前に認知機能検査を受けなければなりません。

これは、記憶力や判断力を測定し、一人ひとりに適した講習内容を決めるための検査です。

検査項目は「手がかり再生(見当識ではなく記憶)」「時間の見当識(けんとうしき)」の2つです。

2022年5月の改正により、それまであった「時計描画」という項目は廃止されました。

所要時間は約30分、手数料は1,050円が目安です。

手がかり再生では、動物・野菜・楽器・家具などのイラストが4枚1組で計16枚提示されます。

試験官が「この中に楽器があります。それはどれですか」と質問し、受検者が声に出して答えながら記憶していきます。

その後、数字に斜線を引く「介入問題」を挟んでから、まずヒントなしで思い出した絵を書く自由回答を行います。

続いて「動物」「乗り物」などのヒントをもとに答える手がかり回答を行います。

16枚すべてを覚える必要はなく、複数の店舗の解説サイトによれば6枚程度を確実に思い出せれば合格ラインを超えやすいとされています。

検査項目配点
手がかり再生(イラスト記憶)最大32点
時間の見当識最大15点
合計47点満点

採点結果は、次の計算式で100点満点に換算されます。

総合点=2.499×手がかり再生の点+1.336×時間の見当識の点

この総合点が36点以上であれば「認知症のおそれなし」と判定され、通常の高齢者講習(約2時間)に進みます。

36点未満の場合は「認知症のおそれあり」と判定され、専門医による臨時適性検査の受検、または医師の診断書の提出が必要になります。

ここで認知症と診断された場合は、免許の停止または取り消しの対象になります。

ただし、36点未満であっても、それだけで直ちに認知症と判定されるわけではありません。

実際に受検した方の体験談では、「介入問題の数字探しに気を取られている間に、覚えたはずのイラストを忘れてしまった」という声が複数見られました。

あるパナソニックОB会の投稿では、手がかり再生で26点、時間の見当識も含めた総合点で50点を獲得したという具体的な数値が報告されています。

目標点を46点以上に設定して臨み、結果的にそれを上回ったという記述もあり、事前の準備が得点に結びつくことをうかがわせます。

アゴラに掲載された体験記では、同じ組にシミュレーターでアクセルとブレーキを左右逆の足で同時に踏んでしまう受講者がいたという、緊張感のある場面も記録されています。

受検者の声(実例)
声に出して覚えると記憶に残りやすかった
介入問題の後に思い出すのが一番難しかった
16枚全部でなく6枚思い出せれば十分だと後で知って安心した
この章のまとめ
対象更新満了日の年齢が75歳以上
検査項目手がかり再生・時間の見当識の2つ
手数料目安1,050円
合格ライン総合点36点以上
不合格時臨時適性検査または医師の診断書が必要
引用元
警察庁「認知機能検査について」公式Webサイト
警察庁交通局運転免許課「別添 認知機能検査の実施要領」(採点基準)
JAF「高齢者講習とは何ですか?」クルマ何でも質問箱
パナソニック松愛会栃木支部「75歳からの運転免許更新(高齢者講習体験談)」自由投稿(投稿者:宇都宮市 伊藤仁氏)
アゴラ言論プラットフォーム「厳しくなった高齢者運転講習の体験記」(中村仁氏ブログ転載、2017年4月16日初出)
ちくたくBooBoo.com「【認知機能検査が全てわかる!】体験談!認知機能検査を試しに受けてみた!」

第4章 一定の違反歴がある人に課される運転技能検査とは

運転技能検査は、2022年5月13日の改正道路交通法で新設された、実車による検査です。

対象は、普通自動車対応免許を持ち、更新期間満了日の年齢が75歳以上で、かつ更新期間満了日の直前の誕生日の160日前から3年間に一定の違反歴がある方です。

対象となる違反行為には、信号無視、速度超過、通行区分違反、一時不停止、横断歩行者等妨害、安全運転義務違反、携帯電話使用など11種類が定められています。

この検査に合格しなければ、普通自動車対応免許の更新はできません。

ただし、普通自動車対応免許を返納し、原付や小型特殊などに切り替える場合は、検査そのものが免除されます。

実施課題内容
指示速度による走行指定速度での走行(1回)
一時停止停止線での確実な停止(2回)
右折・左折各2回
信号通過2回
段差乗り上げ乗り上げから1m以内で停止(1回)

採点は100点満点からの減点方式です。

第一種免許は70点以上、第二種免許は80点以上で合格となります。

右左折時に車体全体が中央線からはみ出す、赤信号で横断歩道に車体の一部が進入するなどの危険行為があった場合は40点の大幅減点となり、その時点で不合格になる可能性が高くなります。

検査手数料は運転免許センターの場合で3,650円が目安です。

不合格でも、更新期間満了日までであれば何度でも再受検が可能ですが、その都度手数料がかかります。

実際に検査を体験したライターの記事では、「一時停止と右左折さえ確実にできれば決して難しい検査ではない」という感想が紹介されています。

一方で「段差乗り上げは日常あまり行わない動作なので、想像より停止までの距離が長く戸惑った」という具体的な指摘もありました。

この記事では、アクセルとブレーキをつま先で左右に踏み替える準備運動をしておくとよい、というアドバイスも紹介されています。

何よりも大切なのは、緊張せずに落ち着いて運転することだと、体験者は口をそろえています。

この章のまとめ
導入時期2022年5月13日
対象75歳以上かつ過去3年に一定の違反歴あり
合格基準第一種70点以上/第二種80点以上
手数料目安3,650円
不合格時期間内なら何度でも再受検可能
引用元
警察庁「運転技能検査について」公式Webサイト
茨城県警察「運転技能検査」公式サイト
広島県警察「運転技能検査について」公式サイト
高齢ドライバードットコム「必見、これだけですべてわかる『運転技能検査』」(うらわ自動車教習所協力の体験レポート)
ZIPLUS「高齢者講習の前に受ける運転技能検査とは?対象者や課題の内容をわかりやすく解説」

第5章 費用・持ち物・当日の服装まとめ

高齢者講習と各種検査にかかる費用は、実施する教習所や都道府県によって差があります

目安として、実車ありの2時間講習は5,100円〜6,450円程度、認知機能検査は1,050円程度、運転技能検査は3,650円程度という報告が複数あります。

これらは講習・検査の手数料であり、免許更新そのものの手数料(目安2,500円前後)は別途必要になる点に注意してください。

項目費用の目安
高齢者講習(実車あり2時間)5,100円〜6,450円
認知機能検査1,050円
運転技能検査3,650円
免許更新手数料(別途)2,500円前後

持ち物として必須なのは、高齢者講習等のお知らせハガキ、運転免許証、老眼鏡や補聴器など運転に必要な用具です。

眼鏡等の使用が免許証に条件として記載されている場合は、必ず持参してください。

実車指導や運転技能検査を受ける場合は、運転に適した靴で行く必要があります。

サンダルやハイヒール、下駄での受講・受検は認められません。

自動二輪や原付の講習では、ヘルメット・グローブ・長袖長ズボンが必要になる場合もあります。

持ち物チェックリスト
高齢者講習等のお知らせハガキ
運転免許証
眼鏡・補聴器など免許条件に記載された用具
運転に適した靴(サンダル・ハイヒール不可)
筆記用具(教習所により準備あり)

体調管理も見落とせないポイントです。

体験談の中には、「前日に熱中症になりかけた状態のまま講習に臨んだ」という報告もありました。

結果的には更新資格を得られたとのことですが、万全でない体調での受講は判断力や集中力に影響しかねません。

夏場は熱中症対策の飲み物、冬場は防寒対策を忘れないようにしてください。

この章のまとめ
講習費用5,100円〜6,450円程度
検査費用認知機能検査1,050円・技能検査3,650円
必須の持ち物ハガキ・免許証・眼鏡等
服装の注意運転に適した靴が必要
引用元
JAF「高齢者講習とは何ですか?」クルマ何でも質問箱
ちくたくBooBoo.com「高齢者講習を受けよう3【受講の内容】」料金表を含む解説記事
茨城県警察「運転技能検査」公式サイト(検査手数料の記載)
パナソニック松愛会栃木支部「75歳からの運転免許更新(高齢者講習体験談)」自由投稿

第6章 予約が取れない問題と、その対策

高齢者講習をめぐる最大の悩みは、内容の難しさよりも「予約が取れない」ことにあると言っても過言ではありません。

複数のブログや記事が、「2〜3か月待ちは当たり前」「地域によっては半年待ちに近い」という実態を報告しています。

背景には、少子化による自動車教習所の経営縮小と、それに伴う指導員不足があります。

高齢者講習の実施は全国のほとんどが民間の指定自動車教習所に委託されており、本業である若年層の教習と枠を取り合う構造になっています。

特に春の入学シーズンや夏休みなど教習所の繁忙期には、高齢者講習の受け入れ枠がさらに縮小する傾向があります。

予約が取りにくくなる主な要因
教習所の指導員不足
春・夏など若年層教習の繁忙期との重複
75歳以上は認知機能検査と講習で2回予約が必要
ハガキ到着時期(更新の5〜6か月前)に予約が集中

ある投稿者は、期限日の4か月以上前に申し込んだにもかかわらず、取れた予約日が免許の有効期限のわずか1か月前だったという体験を明かしています。

また別の記事では、電話がまったくつながらないという声も紹介されています。

これに対する具体的な対処法として、以下が挙げられます。

対処法ポイント
ハガキ到着後、即日電話する受付開始直後(9時台)が比較的つながりやすい
大きな教習所に問い合わせる指導員数が多く受け入れ枠も多い傾向
都道府県警の空き状況一覧を確認する週1回程度更新される地域が多い
キャンセル待ちを依頼する前日夕方や当日朝にキャンセルが出やすい

なお、高齢者講習はできるだけ早く受ける必要はありません

更新期間そのものが始まらなければ更新はできないため、6か月前からすぐに動く必要はなく、ハガキが届いた直後から予約行動を始めれば十分とする専門ブログの指摘もあります。

重要なのは「早く受ける」ことではなく、「早く予約する」ことです。

予約が最終的に取れず更新期限を過ぎてしまうと、免許が失効します。

失効から6か月以内であれば再取得は比較的簡易な手続きで済みますが、それを過ぎると学科・技能試験からのやり直しになるため、注意が必要です。

この章のまとめ
実態2〜3か月待ちが常態化する地域も
主な原因教習所の指導員不足と繁忙期の重複
対策ハガキ到着後は即日電話、空き状況一覧の活用
失効リスク6か月超の失効は再取得手続きが大幅に煩雑化
引用元
マウス運転研究室「なかなかとれない『高齢者講習』予約のコツ」(2025年6月2日)
Newtype「高齢者講習の予約ができない?電話がつながらないときの対処法と裏ワザ」(2025年7月26日)
運転免許なんでもQ&A「高齢者講習の『予約が取れない』のは誰のせい?」
運転免許なんでもQ&A「【間に合わず】高齢者講習や認知機能検査の予約待ちが社会問題レベル」
もやもやモータース「高齢者教習が混雑しすぎで予約が取れない?認知機能検査とは?」(2018年5月18日)

第7章 「サポートカー限定免許」という中間的な選択肢

2022年5月13日、運転技能検査と同時に「サポートカー限定免許」という新しい制度が始まりました。

正式名称は「安全運転サポート車等限定条件付免許」です。

これは、免許の自主返納だけでなく、衝突被害軽減ブレーキとペダル踏み間違い時加速抑制装置を備えた車に限って運転を続けられるという、中間的な選択肢を用意する制度です。

申請できる年齢に制限はなく、普通免許を持っていれば誰でも申請できます。

更新手続きと同時に申請することが可能で、切り替えの手数料は原則無料です。

サポートカー限定免許の対象車両要件
2020年度以降製造で、国土交通省の性能認定を受けた自動ブレーキとペダル踏み間違い加速抑制装置を両方搭載
2021年11月以降の保安基準に適合する衝突被害軽減ブレーキを搭載した国産車

注意点として、後付けの安全装置を搭載した車は対象外です。

サポートカー限定免許でサポートカー以外の車を運転すると、免許条件違反となり、違反点数2点が科されます。

警視庁の資料によれば、高齢ドライバーの事故要因のうち81.6%が「発見の遅れ」とされており、サポートカーの先進技術はこの部分の補助を期待した制度設計になっています。

ただし、これらの装置はあくまで運転支援技術であり、自動運転を意味するものではありません

過信は禁物である、と警察庁も繰り返し注意喚起しています。

メリットデメリット
免許を手放さずに運転を継続できる対象車を新たに購入する費用がかかる
切り替え手数料は原則無料後付け装置の車は対象外
家族への安心材料になる解除には審査または教習が必要
この章のまとめ
開始時期2022年5月13日
対象免許普通免許のみ(年齢制限なし)
手数料原則無料
注意点後付け装置は対象外、条件違反は2点
引用元
警察庁「サポートカー限定免許について」公式Webサイト
警視庁「サポートカー限定条件の申請手続をする方へ」公式サイト
ユーカーパック「サポカー限定免許のメリット・デメリットを解説」(2022年5月10日)
Panasonic保険サービス「【サポカー限定免許とは?】5月から運転技能検査の義務化も」くるまの保険のコラム

第8章 更新までの全体スケジュールと、体験者たちが語る本音

ここまでの内容を踏まえ、75歳以上の方を例にした更新完了までの標準的な流れを整理します。

時期やること
更新満了日の5〜6か月前「高齢者講習等のお知らせ」ハガキが届く
ハガキ到着直後教習所へ電話し、認知機能検査を予約
予約日認知機能検査を受検(結果は当日か後日通知)
結果通知後高齢者講習(該当者は運転技能検査も)を予約・受講
更新期間内運転免許試験場・更新センターで更新手続き

複数の体験談を通して見えてくるのは、「内容そのものは想像より難しくない」という声が多数派であるということです。

一方で、「予約の取りにくさ」「移動の負担」「緊張感」という周辺の負担を指摘する声も同じくらい多く見られました。

ある体験者は、講習を受ける前は「面倒なことをやらせるものだ」と不愉快に感じたものの、実際に受けてみると「自分のボケ具合をチェックするいい機会だった」と前向きに捉え直したと記しています。

別の体験者は、講習を通じてドライブレコーダーの映像を見返しながら自分の運転のクセに気づいたと述べています。

一時停止のつもりが完全に停止していなかった、安全確認をしたつもりが実際にはできていなかった、といった「つもり」と「実際」のズレを映像で確認できたことが、大きな気づきになったといいます。

普段の車にドライブレコーダーを装着していれば、講習を待たずとも自分自身で運転を振り返ることができます。

体験者に共通する気づき
一時停止や安全確認の「つもり」と「実際」のズレ
反対車線への進入や車線変更時の確認不足
視野や動体視力が想像以上に低下していたという自覚

高齢者講習は、免許を取り上げるための制度ではありません。

年齢に応じた安全運転を続けるための、気づきと確認の機会として設計されています。

制度の内容と流れを事前に理解し、余裕を持って予約行動を取ることが、更新をスムーズに終える最大のコツです。

この章のまとめ
全体の流れハガキ→検査→講習→更新手続き
体験者の傾向内容自体への不安は解消されやすい
残る課題予約の取りにくさと移動負担
制度の趣旨免許剥奪ではなく安全運転の気づきの場
引用元
アゴラ言論プラットフォーム「厳しくなった高齢者運転講習の体験記」(中村仁氏ブログ転載)
ちくたくBooBoo.com「高齢者講習を受けよう3【受講の内容】」ドライブレコーダー活用に関する記述
note「高齢者講習に行ってきた!」個人体験ブログ(2024年7月9日)
menkyoblog.com「高齢者講習とは?対象年齢・内容・流れをわかりやすく解説」(2026年6月15日)