車業界にも関係するスゴイ技術!荏原製作所、ゴミ分別不要でプラ再生!!
荏原製作所(えばらせいさくじょ):日本経済新聞
2023年7月5日、日本経済新聞の報道です。
荏原はプラスチックなどが混ざった混合ごみからプラ原料を取り出す技術を2030年にも実用化する。ごみを細かく分別しなくても、プラスチックをリサイクルすることができる。ごみの回収や処理などの仕組みが変わる可能性もある。
先日の、トヨタの全固体電池の報道も驚きでしたが、このニュースもぶったまげです。
記事をまとめると、以下のようになります。
技術名 | 荏原(えばら)による再生プラスチック技術 |
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目標実現年 | 2030年 |
特徴 | 混合ごみからプラ原料を取り出す技術。プラスチックをリサイクルする際の分別作業が不要。 |
処理方法 | 炉にごみを投入し、砂などと混ぜながら400〜950度で処理。ごみ成分を分子レベルに分解してガス化。 |
取り出せる成分 | 基礎化学品「エチレン」や「プロピレン」などのガス成分。樹脂の原料になる。 |
処理可能なごみ | プラなどが混ざったごみ全般(木材、タイヤ、汚泥、生ごみ、紙類、衣類など)。 |
処理量目標 | 年10万トン規模 |
取り出せる化学品成分 | ごみ投入総量に対して、3〜4割の化学品成分を取り出す目標 |
連携先 | 化学メーカーなどと連携して、取り出したガスを化学品に活用 |
施設設置コスト | 従来型と同等に抑える目標 |
分別回収要件 | 荏原の技術により可燃ごみと資源ごみを一緒に回収可能。分別作業の簡素化により自治体の運営コスト削減。※細かい分別が不要でテキトーにゴミを出せるということ。 |
プラリサイクル割合 | 19年時点で世界のプラ生産量のうちリサイクルされている割合は1割。 |
海洋プラごみ対策 | 欧米企業もリサイクルを推進。日本の技術開発により海外でも商機が生まれる可能性。 |
荏原の展望 | 全国のごみ処理施設の更新時や新規受注などを狙う。 |
明るい未来を夢見てしまう。
荏原の再生プラスチック技術は、プラスチックごみのリサイクルを効率化し、簡素化する可能性を秘めているんですね。
現在のプラスチックリサイクルプロセスでは、分別や洗浄などの手間が必要ですが、荏原の技術なら混合ごみを炉に投入するだけでプラスチック原料を取り出せるんです。
これはかなり画期的な進歩ではないでしょうか。
この技術が実用化されれば、分別作業が不要になり自治体のごみ処理の運営コストが削減される可能性があります。
しかも、さまざまな種類の混合ごみを処理できるんですから、応用範囲も広そうですね。
ただし、実際にはまだ数年の時間がかかるでしょうし、効率性や経済性、環境への影響なども考慮する必要があります。
トヨタや日産の全固体電池の実用化と同じように、実際の運用にはいくつかの課題もあるかもしれませんね。
それでも、プラスチックのリサイクルは世界的な課題ですし、まだリサイクル割合は低い(1割)ですから、この技術が実用化されればプラスチックリサイクルの推進に大いに貢献できると思います。
また、海外市場でも注目される可能性があるんですよね。海洋プラごみ問題の解決に向けた取り組みが求められている中、荏原の技術が注目され、国内外の企業や組織との連携が進むかもしれません。
まだ具体的な動向は分かりませんが、荏原の技術の進展に注目していきたいですね。
たくさんの銭(ゼニ)が動きそうです。←←まあ、はしたない。
自動車業界との関連
このプラゴミ回収の技術と自動車のリサイクルとの関連性について考えてみたいと思います。
まず、プラゴミ回収の技術の進歩により、プラスチックのリサイクルが容易になりますよね。これは自動車産業にとっても大いに関係してくると思います。
自動車の製造には多くのプラスチックパーツが使用されています。バンパーやダッシュボード、シートカバーなど、様々な箇所にプラスチックが使われています。
これまでのプラスチックリサイクルの手法では、分別や洗浄などの手間がかかっていましたが、荏原(えばら)の技術なら混合ごみからもプラスチック原料を取り出せます。
これにより、自動車のリサイクルプロセスも大いに変わる可能性があります。
つまり、リサイクル時のコストが安くなり、リサイクル率そのものが向上する可能性です。
荏原の技術が実用化されれば、社会にとってすごい恩恵となりますね。
お金も動きますね。←しつこい。