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【プチ調査】喉の痛みを一瞬で治す|食べ物・飲み物・はちみつ
※この記事は病院の医師や薬剤師ではない一個人である私ミスター乱視が、インターネットの情報を収集・精査してまとめ上げた記事であり、その内容はあくまでも執筆者個人の見解によるものです。当然のことながら、記事内容は病院の医師による診断・治療行為ではありません。喉の痛みがなかなか消えない場合は、最寄りの耳鼻咽喉科を受診していただきたいと思います。 |
喉の痛みには様々な原因がありますが、どんな原因の痛みであれ、文字通り「一瞬で治す」ことができるケースはそう多くないと思います。
ですが、たとえ「一瞬で治す」ことが困難であっても、食べ物や飲み物を工夫することで、できるだけ短時間で痛みをやわらげることは可能だと思います。
また、どんな食べ物や飲み物が喉にやさしいのか、こうした知識は、長期的な視野に立って喉をいたわることにもなります。
あるいは、対症療法(一時しのぎ)ではありますが、トローチやのど飴や喉スプレーなども痛みの除去に役立ちます。喉の痛みの種類によっては、本当に「一瞬で治す」ことができるケースもあるでしょう。
さらに、洋の東西を問わず、喉にやさしい民間療法として知られている「はちみつ」の効能も見逃せません。
このページでは「喉の痛みを一瞬で治す|食べ物・飲み物・はちみつ」をテーマに私がプチ調査した結果を解説しています。少しでも参考になれば幸いです。
喉の痛みの原因
喉が痛いというとき、自分でもその原因がわかる場合とわからない場合があると思います。
たとえば、下記のようなケースでは自分でも喉の痛みの原因はわかります。
- カラオケで何曲も歌い続けた
- コンサートでノリノリになって大声を上げ続けた
- お酒を飲み過ぎた
- 煙草を吸いすぎた
けれども、上記のようなわかりやすい例ばかりではありません。
後から振り返れば、あれが悪かったのかも、と思い当たることもあるかもしれませんが、痛みがやってきたときには自分でも原因がわからない、そんな喉の痛みがあると思います。
たとえば、
- 細菌やウイルスによる感染症にかかった場合:喉の痛み、発熱、咳、鼻水、倦怠感などの症状が伴う
- 咽頭炎(いんとうえん):喉の痛み、喉の粘膜が腫れる症状
- 気管支炎(きかんしえん):喉の痛み、鼻の炎症が喉に波及して起こる場合がある
- 咽喉頭炎(いんこうとうえん):喉の痛み、鼻の炎症が喉に波及して起こる場合がある
- 扁桃炎(へんとうえん):喉の痛み、扁桃腺が腫れる症状
- 喉頭炎(こうとうえん):喉の痛み、喉頭が腫れる症状
- 扁桃周囲膿瘍(へんとうしゅういのうよう):喉の痛み、扁桃の外側にうみがたまる症状
こうした症状や病気が原因で喉に痛みを感じる場合は、当然、できるだけ早期に耳鼻咽喉科を受診するのがベストです。
ですが、
「最初から自分でわかれば苦労しないよ」
というのも確かで、誰であっても、まずは今感じている喉の痛みをなんとかしたいはずです。
そこで、今感じている喉の痛みを「一瞬で治す」ことができるかどうか、そこはまさにケースバイケースで明言できませんが、できるだけ早く痛みをやわらげてくれるであろう方法を、以下にご紹介したいと思います。
喉の痛みを「一瞬で治す」可能性のある方法
市販のクスリ
喉が痛かったら、10人中10人がまず市販のクスリに頼るはずです。
喉に薬液を噴射する喉スプレー、内服薬、トローチや薬用のど飴のようなものは、ドラッグストアやスーパーやコンビニや通販で簡単に手に入ります。
喉の痛みにしばしば悩まされる人なら、こうしたクスリは自宅に常備しているでしょう。
喉の痛みの種類によっては、一時しのぎであるとはいえ、まさに「一瞬で治る」ケースもあるはずです。
スプレー
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トローチ
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突然、喉の痛みを感じたとき、上記のいずれかを試せば、「一瞬で治る」ケースもあるでしょう。治りはしないけれど痛みがかなりやわらぐケースが多いのではないでしょうか。
たとえ対症療法、一時しのぎに過ぎないことであっても、痛みがなくなる、痛みがやわらぐ、これは生活の中で非常に重要なことだと思います。
ただし、一時喉の痛みから解放されたからといって、痛みの原因を冷静に考えずに、またそれまでの生活習慣をそのまま繰り返したのでは、また同じ事の繰り返しになります。
すぐに、また、喉の痛みに襲われるでしょう。
痛みがやわらいで冷静な判断ができる時間に、次の一手を考えていただきたいと思います。
それは、喉にやさしい「食べ物」、「飲み物」のことです。
喉の痛みを感じやすい人は、日頃から喉を酷使したり喉に良くないものを食べたり飲んだりしている可能性大です。
喉の痛みに対して、「今すぐ」の対応としては、喉スプレーや喉トローチが有効かもしれませんが、中長期の対応としては、食べ物や飲み物が非常に効果的だと思います。
ただし、その前に、アジアでもヨーロッパでも、おそらくその他の地域でも、「喉にはちみつ」は世界の多くの地域に広がっている代表的な民間療法の一つです。この「はちみつ」を見ておきましょう。
はちみつは「喉の万能薬」か?
喉の痛みに対するはちみつを使った対処法は、「一瞬で治す」超短期的な対処法としても、中長期的な対処法としても、高い有効性を指摘する報告がたくさんあります。
はちみつの「粘度」が喉を守る
ご存じのようにハチミツはネバネバしています。喉を守るには水分が必要ですが、同じ水分補給でも、水やお湯よりはちみつの方が喉の粘膜にとどまりやすくなります。
つまり、はちみつは喉の保護効果が高いのです。はちみつの保水力が喉の粘膜を常に湿らせ続け、喉を乾燥から守ってくれます。また、喉にとどまる時間が長いはちみつは、はちみつの持つ殺菌効果もより長時間発揮することができます。
はちみつで喉の痛みを「一瞬で治す」ことができるかどうか、それはケースにもよると思いますが、それほど重い症状でなければ、「ほぼ」一瞬で治すことが可能かもしれません。
はちみつは次のような摂取方法がおすすめです。
ホットレモネードwithはちみつ
温かいレモネードにはちみつを入れた飲み物です。まずはレモンのビタミンCが病気への抵抗力を高め、免疫細胞の機能を高めるはたらきをします。これにはちみつがプラスされると、はちみつの喉粘膜を保護・殺菌する作用が追加されます。また、はちみつには抗酸化作用、抗炎症作用が期待できます。
ホットレモネードwithはちみつの糖分は、唾液腺を刺激し、喉を潤す効果があるので、痛みを緩和し、咳をやわらげ、喉の様々な炎症を緩和することが期待できます。
なお、普通のはちみつよりマヌカハニーのハチミツの方がより殺菌効果が高いといわれています。
はちみつ大根(セブンプレミアム推奨)
天然はちみつシロップと大根でつくる「はちみつ大根」。はちみつの殺菌効果と大根の辛味成分の抗菌作用が合体して相乗効果を高めます。
⇒⇒(作り方)大根を1cm角で切り、容器に詰める。そこに純粋ハチミツを目一杯入れる。24時間冷蔵庫で保管。大根を取り出す(取り出した大根はそのまま食べられるし料理にも使える)。残った大根エキス入りのはちみつを水やぬるま湯で割って飲む。レモンを入れると爽やか。リンク:セブンプレミアム
はちみつうがい
はちみつを飲むのではなく、贅沢にもはちみつで「うがい」をするのも効果的です。ぬるま湯にはちみつを適量入れ、数回うがいをします。喉が痛いときはうがいの回数を多めに。ハチミツの粘度と様々な効果が喉を守ります。
※なお、ご経験のある方もいらっしゃると思いますが、シロップ状態のはちみつをそのままなめると、かえって喉がイガイガすることがあります。けれども、この場合のイガイガは炎症によるイガイガとは意味が異なります。この場合のイガイガは、浸透圧の違いで発生します。喉粘膜とはちみつの浸透圧が違うので、ある種の異物感として感覚されるのです。シロップ状態ではなく、レモネードに入れたり大根エキスと混ぜたりすれば、問題なく飲むことができます。
はちみつの摂取方法としては、紅茶に入れたり、ヨーグルトに入れたり、トーストにかけたりする方法もあります。
喉の痛みを一瞬で治す食べ物
「喉の痛みを一瞬で治す|食べ物・飲み物・はちみつ」をテーマにプチ調査の結果を解説していますが、この章では、いよいよ「食べ物」をご紹介します。
食べ物で喉の痛みを「一瞬で治す」ことができるかどうか、これも症状によって結果は異なると思います。ですが、痛みの根本原因にまで届く方法としては、食べ物はとても重要です。
温かい食べ物 or 冷たい食べ物
喉の痛みの種類によって、温かい食べ物が有効な場合と冷たい食べ物が有効な場合が分かれてきます。
風邪の初期などで身体が冷えている時や、下痢などの場合には冷たい食べ物は避けるべきでしょう。
反対に、喉が炎症を起こして痛みを感じ、発熱している場合は、冷やす目的でアイスクリーム、冷たいゼリーやプリンなどの食べ物が効果的です。
さらに、喉の痛みに熱が伴う場合には、熱を取る効果があるウリ科の野菜がおすすめです。キュウリ、冬瓜、ズッキーニなどが効果的です。
喉の痛みを「ほぼ」一瞬で治す食べ物
食べ物で喉の痛みを「一瞬で治す」ことは難しいかもしれませんが、痛みの根本原因を治すには、クスリではなく食べ物や飲み物が重要です。
前の項目でご案内したように、冷たい食べ物が効果的なケースもありますが、一般的には、やはり温かい食べ物を摂取することが痛みの原因には届きやすいと思います。
おかゆ、雑炊
ちょっと痛いのではなく、痛みでつばも飲み込めないような場合で、それでも栄養補給しなければならない時、喉を通りやすいおかゆや雑炊は大助かりな食べ物でしょう。
おかゆや雑炊なら喉の粘膜になじみやすい適度な粘度があり、喉の炎症にやさしく寄り添ってくれます。
シンプルなものもいいですが、おろし生姜を加えることで、生姜の殺菌力と身体を温める作用がはたらいて、より免疫力の向上が期待できる食べ物になります。
ネギ
ネギを使った料理も、喉の痛みや炎症をやわらげる効果が期待できます。ネギには抗ウイルス効果や抗菌効果があり、保湿作用も期待できます。煮たり焼いたりいろんな調理法があるのも魅力です。
レンコン
レンコンはタンニンやビタミンCを多く含んでいます。体を温めるには、すりおろしを鍋に入れるみぞれ鍋、同じくすりおろしをつくねに混ぜたつくね鍋などが喉の炎症に効果的です。
梅干し
喉の炎症が起こると体のPHが酸性に傾きます。そこで、アルカリ食品である梅干しがいい働きをします。梅干しを単独で食べてもいいし、おかゆに入れてもいいし、いろんなものと合えても美味しく食べられます。
粘り気のある食べ物
オクラ、里芋、昆布などは粘り物質を多く含んでいて、喉の粘膜を守る効果が期待できます。
≪避けた方がいい食べ物≫
喉が痛いときは下記のような食べ物は避けた方がいいです。
- 辛い食べ物:唐辛子をはじめとした辛い食べ物は喉の粘膜を刺激し、炎症を悪化させる恐れがあります。激辛ラーメンなどはやめたほうがいいです。
- 酸味の強いもの・固いもの:酸っぱい食べ物は胃酸の逆流を引き起こすリスクがあり、固い食べ物は喉の痛みをさらに悪化させる可能性が。※梅干しは酸っぱいけれど、例外ということで・・・
- 乳製品・トマトなど:胃酸過多気味の人やアレルギー体質の人に限りますが、粘膜の分泌を必要以上に増加させるリスクのある食品、たとえば乳製品や、人によってはトマトなど、こうした食品は避けたほうがいいです。
喉の痛みを一瞬で治す飲み物
食べ物同様に、飲み物によって喉の痛みを「一瞬で治す」ことは、可能な場合もあれば無理な場合もあると思います。
けれども、痛みの根本原因に届く方法として、やはり飲み物も大事な役割を果たします。
以下にご紹介するどの飲み物にも共通していえることですが、極端に熱すぎたり冷たすぎたりする飲み物は良くないです。喉の粘膜を刺激して痛みがひどくなる可能性が高まるからです。
※前の項目でアイスクリームや冷たいゼリーをおすすめしたのは、熱の症状を伴う場合です。あくまでも一時的な対処法です。
- 生姜湯:ショウガには発汗作用を促進する成分があり、喉の痛みをやわらげる効果が期待できます。また、ジンゲロールという成分が殺菌作用、抗炎症作用を促します。生姜には体温を上げる作用がありますが、この作用により細菌やウイルスの生存率を下げる効果が期待できます。一般的に、体温が1℃上昇すると免疫力が30%向上するといわれています。生姜湯は生のショウガで作るほうがより高い効果が期待できます。
- ココア:ココアには苦味成分であるテオフィリンが含まれていて、気管支拡張作用があるといわれています。したがって、ココアは咳ぜんそくの症状に効果的で、喉のイガイガ等にいい作用を及ぼすことが期待できます。
- お茶:緑茶や抹茶や紅茶に含まれるカテキンには抗ウイルス作用があることが知られています。ウイルスの増殖を抑え、喉の痛みを緩和してくれます。また、紅茶に含まれるテアフラビンには抗菌作用があり、痛みを緩和する作用が期待できます。※なお、紅茶にミルクは入れない方がいいです。ミルクに含まれるタンパク質が抗菌作用の働きを阻害するからです。※カフェインを含むお茶は飲み過ぎると利尿作用により脱水症状を招くので、あくまでも適量を飲むようにしてください。
- 大根おろし:大根の辛味成分イソチオシアネートは、すりおろしにされることで成分が変化して抗菌作用が生まれるといわれています。ただし熱に弱いので、おろした大根は熱を加えることなくそのまままるごと飲み物として摂取した方が効果的です。飲みやすくするためにリンゴジュースで割る方法がおすすめです。
- にんじんジュース:にんじんには喉の粘膜にいいビタミンAが豊富に含まれています。喉の痛みに対して即効性はありませんが、炎症を抑える効果が期待できます。
- アッサムティー:紅茶にも含まれるテアフラビンがアッサムティーにもあります。テアフラビンには抗菌作用、抗ウイルス作用があり、喉の炎症をやわらげる効果が期待できます。やはり紅茶の場合と同じで、ミルクを入れるとミルクのタンパク質が抗菌作用や抗ウイルス作用を抑制するので、ストレートまたはレモンティーがおすすめです。
≪避けた方がいい飲み物≫
- アルコール飲料:アルコールは喉の粘膜を傷つけ喉の諸症状を悪化させるリスクがあります。また利尿作用も強いので、ひどい場合は脱水症状を招くことも知られています。
- カフェイン飲料:カフェインを含むお茶やコーヒーやエナジードリンクなどは、利尿作用により脱水症状を招くリスクがあります。また、カフェインは喉の炎症を悪化させる作用があるといわれています。とはいえ、緑茶や紅茶などにはいい作用もあるので、飲み過ぎなければ大きな問題はないと思います。
- 炭酸飲料:炭酸が粘膜を刺激し、喉がイガイガしやすくなります。また、一般的に炭酸飲料は冷やして飲む飲み物なので、これも喉粘膜を刺激する一因になりやすいといわれています。
喉の痛みを一瞬で治す:その他
喉の痛みを「一瞬で治す」ことはできないかもしれませんが、症状を悪化させない、痛みが和らぐ方法としてよく知られているのが、塩水でうがいする方法でしょう。
塩水うがい:小さじ1杯の食塩をぬるま湯でうすめて、症状に応じて数回うがいします。塩には喉の奥に潜んでいる細菌やウイルスを吸い出す性質があるといわれていて、喉の炎症を鎮めるのに役立ちます。多くの人が一度は体験している方法だと思います。簡単でありながら、効果は高いです。
まとめ
以上、「喉の痛みを一瞬で治す|食べ物・飲み物・はちみつ」をテーマにプチ調査した結果を解説してきました。
ここまでご紹介したいろんな食べ物・飲み物、そしてはちみつなどの民間療法を試してみて、それで喉の痛みが「一瞬で治る」、または、さすがに「一瞬で治る」ことはないにしても、ある程度痛みがやわらぐことがあれば、それでしばらく様子を見ればいいと思います。
けれども、いろいろやっても効果がない場合は、あれこれ迷わず、すぐに耳鼻咽喉科を受診すべきです。
具体的には、以下のようなケースではすぐに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
- いろいろ試したけれど、のどの痛みがひどく、ツバが飲みこめない、飲食をすることができない
- 市販薬を2~3日服用したが、症状が変わらない、むしろひどくなっている
- いろいろ試したけれど、声が出ない、呼吸がしづらい
- いろいろ試したけれど、倦怠感が強く、熱が下がらず、普通の生活ができない
上記のようなケースでは、自助努力の範囲はとうに超えていて、むしろ自分で何かしようとするのではなく、専門家の指示を仰ぐべき状況です。
症状が改善しない場合は、ぜひ、耳鼻咽喉科を受診してください。
ご覧いただきありがとうございました。