【プチ調査】胎内記憶を聞いてはいけないって本当?それはなぜ?

胎内記憶・聞いてはいけない

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【記事丸わかり】

  1. 胎内記憶とは:妊娠中の記憶で、科学的根拠は少ないが、多くの子供が何らかの記憶を報告しています。
  2. 記憶の可能性:妊娠7ヶ月頃から視覚や聴覚、記憶機能が形成されるため、胎内での記憶が残ることはあり得る。
  3. 研究の背景:欧米では1970年代から胎内記憶の研究が進んでおり、日本でも産婦人科医による大規模な調査が行われている。
  4. 聞いてはいけない理由:「一度しか聞いてはいけない」という意味で、何度も聞くと子供が創作した記憶に変わる可能性があるため。
  5. 子供の反応:一度目の反応が最も本来の胎内記憶に近い。再度聞くと他の情報が混ざりやすい。
  6. 情報の影響:テレビや絵本からの情報が記憶に影響を与え、子供が作り話をしてしまう可能性がある。
  7. 適切な聞き方:リラックスした状態で、具体的な質問を避け、開かれた質問をすることが推奨される。
  8. 適切な時期:2〜3歳頃が胎内記憶を聞くのに最適で、この時期に自分で話を組み立てて会話が可能になる。
  9. 注意点:子供が「分からない」と答えた場合はそれ以上聞かないこと。誘導質問は避け、子供の答えを否定しない。
  10. 親子のコミュニケーション:胎内記憶の話は親子間のコミュニケーションの一環として、肯定的に取り扱うことが大切。

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【プチ調査】胎内記憶を聞いてはいけないって本当?それはなぜ?

グレース泉
この記事は私グレース泉が執筆しました。数多くの転職経験を経て現在はWebライターに専念。「リサーチ9割、執筆1割」がモットー。信頼性の高い記事をお届けします。40代、2児の母。

妊婦さんやママさんは一度は耳にしたことのある「胎内記憶」。いつか子どもを産んだら聞いてみたい!お話できるようになったら話してくれるかな?と楽しみにしているママもいらっしゃるのではないでしょうか?

筆者もそんな胎内記憶について自分の子どもに実践したひとり。胎内記憶について調べていると「聞いてはいけない」という言葉が出てきて、「え?子どもに聞いてはいけないの?なにか悪影響があるの?」とちょっと怖くなり、プチ調査しました。

今回は「胎内記憶を聞いてはいけないって本当?それはなぜ?」というテーマを基に、

  • 胎内記憶を聞いてはいけない理由
  • 胎内記憶の聞き方のコツ
  • 胎内記憶を聞く時の注意点
  • 筆者からのワンポイントアドバイス

をまとめました。

今後、胎内記憶を聞いてみたいという方は、家事の合間に読んでみてくださいね。

胎内記憶とは?

胎内記憶とは、ママのお腹の中にいた記憶のこと。科学的な根拠やデータはなく神秘的なものではありますが、3割近くの子どもが胎内記憶を持っていると言われています。

赤ちゃんは妊娠7ヶ月くらいになると、視覚、聴覚、脳内の記憶機能の形成がはじまるので、お腹にいる時の記憶が残っていても不思議ではありません。

欧米では1970年代から胎内記憶の研究がはじまっており、日本では産婦人科医の池上明氏が3500人に胎内記憶の調査を行い、「日本胎内記憶教育協会」という財団を立ち上げ、胎内記憶に基づいた教育を世の中に広げる活動も広がっています。(参考:一般社団法人 日本胎内記憶教育協会

実際にどんなふうに覚えているの?

ママさんがお子さんに聞いた胎内記憶エピソードをピックアップしてみました。

  • プールみたいなところにぷかぷか浮かんでいた
  • ママが水を飲むと冷たくてびっくりした
  • ぐるぐる回っていた
  • 温かくて気持ちよかった
  • 狭かった
  • 泳いでいた
  • 急に明るくなってまぶしかった
  • 狭いトンネルを通った
  • おへそからお空が見えた
  • 暗かった
  • 寒かった
  • 頭が痛かった
  • 臭かった
  • 知らない
  • 覚えていない
  • 忘れた

など、胎内記憶があるお子さんもいれば、覚えていないお子さんや、暗かった、頭が痛かったなどマイナスイメージのあるお子さんまで記憶はさまざま。実はうちの子にも聞いた経験があるのですが、「知らない」「分からない」といった答えでした。

上記の他にも、

「空の上からママとパパを見て自分で選んで生まれてきた」

など、不思議な答えも。これは中間性記憶といって、お子さんによっては生まれる前の場面をお話しすることもあるようです。とても神秘的なエピソードですね。

このようにお腹にいた時の記憶を教えてくれるなら、子どもから直接聞いてみたいですよね。

胎内記憶を聞いてはいけないって本当?

さまざまなエピソードがある胎内記憶、聞いてはいけないって本当なのでしょうか?結論を申し上げると、胎内記憶は聞いてはいけないわけではありません。

「聞いてはいけない」=一度しか聞いてはいけない

という意味なのです。

なぜ一度しか聞いてはいけないのか、その理由について解説していきます。

なぜ一度しか聞いてはいけないの?

胎内記憶をはじめて聞かれた子どもは、自分の覚えている情報をママやパパに話します。しかし、その後に何度か聞いてしまうと、他の情報が入り記憶が塗り替えられて自分の物語を作りあげてしまい、本来の胎内記憶ではなくなる可能性があるからです。

また、子どもは様々な事柄に興味を持っています。

テレビや絵本などの情報をもとに、自分の胎内記憶にあてはめてしまったり、ママの喜ぶ顔が見たくて胎内記憶があるかのように話してしまったりする場合も。最初に聞いた内容が胎内記憶に一番近いため、胎内記憶は一度しか聞いてはいけない貴重な体験なのです。

一度しか聞いてはいけないのなら、上手に話を引き出す工夫も必要です。次の章では胎内記憶の聞き方のコツをお伝えします!

胎内記憶の聞き方のコツ

何度も聞いてはいけない胎内記憶、上手にお話をしてもらうにはいくつか押さえておきたいコツがあります。早速見ていきましょう。

年齢は2~3歳頃がベスト

胎内記憶を聞くのなら、自分で話を組み立てて会話ができるようになる2~3歳ごろがベストです。時期があまりに早すぎると、何が言いたかったのか分からないまま終わってしまうことも。

さらに、4歳以降になると胎内記憶がなくなっている場合や、他からの情報が多く本当の記憶なのか判別できない場合もあります。赤ちゃんはママのお腹から生まれてくることを理解できている年齢がいいでしょう。

妹や弟がママのお腹にいるなら、胎内記憶を聞くにはとてもいいタイミングかもしれません。

リラックスしている時に聞く

胎内記憶を聞く時は、

  • 夜寝る前にリラックスしている時
  • お風呂に入っている時

など、面と向かって聞くのではなく、リラックスしている時に普段の会話の中でさり気なく聞くのがポイント。また、お風呂ではお腹にいる時と同じようにぷかぷか浮かんでいる状態を連想させるため、話を引き出しやすいとも言われています。

親戚が集まっている時や動画を撮りながら聞いたりするのは、あまりおすすめできません。緊張からか言葉がうまく出てこない場合もあるので、パパとママが過ごしているいつもの空間でサラリと聞いてみるのがいいでしょう。

どんな風に聞いたらいいの?

「お腹の中はどんな風だったか教えて?」

「お腹の中はどんな色だったの?」

「どんな気持ちだった?」

と、子どもが分かりやすい言葉で聞いてあげましょう。色々と聞きたいからと言って質問攻めにしたり、詳細を細かく引き出したりするのは聞き取り調査みたいになってしまうので、子どもが話しはじめるのを待って、受け身体制で聞いてあげるといいですよ。

胎内記憶を聞く時の注意点

一度しか聞いてはいけない胎内記憶、聞く時の注意点がいくつかあります。親が知りたいからと、無暗に聞いてしまうのはおすすめできません。

この章では、胎内記憶を聞く時の注意点について解説していきます。

しつこく聞かない

ネット上にあるエピソードを見てみると、うちもあんな風に答えて欲しいな?と親の願望が先行し、しつこく聞いてしまうこともあります。胎内記憶を思い出すのは一度だけにしてあげないと、記憶が塗り替えられ適当に答えてしまったり、親が喜ぶような答えを選んで話したりする場合もあります。

「分からない」と言われた時も同様に、それ以上のエピソードが出てこなかったら、しつこく聞くのをやめましょう。

誘導質問にならないように

まだお話をはじめたばかりの2~3歳児は、パパやママの言葉の真似事が大好き。

「お腹の中は暗かった?」「お水のなかでぷかぷかと浮かんでいて気持ちが良かった?」と具体的な質問をすると、暗かった、気持ちよかったとオウム返しになってしまい、自分の記憶として話してしまう可能性もあります。

このような聞き方は本来の胎内記憶が引き出せないため、「お腹の中はどうだった?」とぼんやり聞いてみるのがおすすめです。

否定しない

お子さまに胎内記憶を聞いた時、思ったようなエピソードではなかった場合もあるでしょう。もしそれが子どもの考えた作り話だったとしても、一生懸命話した内容は否定してはいけません。

お話をしてくれたことに対して「教えてくれてありがとう!」と言ってあげましょう。

また、「知らない」「忘れた」場合も「なんで知らないの?」と問い詰めてはいけません。お子さんの答えを否定せず、きちんと受け止めてあげるのが大切です。

怖い事を思い出してしまう

お子さんの中にはお腹の中にいるとき、暗かった、寒かった、狭かったなど怖い思い出が甦ってしまう場合もあります。そのような不安な状態になってしまったら、すぐに話を切り替えて、「今はお外に出てきたから大丈夫だよ」と抱きしめてあげましょう。

筆者からのワンポイントアドバイス

胎内記憶は、何度も聞いてはいけないお話です。お子さんから言い出す場合もあれば、我が家のように「忘れた」「知らない」と、答えが返ってくることも。

他のお子さんのエピソードと比べて、なんでうちの子は話してくれないのだろうと比較してはいけません。

胎内記憶を聞きたいがために、2~3歳まで生まれた時の話をしない、赤ちゃんが誕生する絵本を見せないなど徹底しているおうちもあるようですが、筆者はやりすぎのような気がしています。

子どもはどうやって赤ちゃんが生まれてくるの?と疑問を持つ時期が必ず来ます。このような時期に子どもときちんと向き合って、赤ちゃんが誕生する仕組みを伝えてあげるのが、パパやママの役割です。

お子さんが質問をしてきた時には、あなたはとても大切な存在だと伝えてあげたいものです。このように、一度しか聞いてはいけない胎内記憶を絶対に聞き出すために、他の情報を与えないのは間違っていると考えています。

子どもとの思い出のひとつとして聞いてみる

胎内記憶については、嘘、ありえないなど否定する意見もちらほら出ていますが、それは個人の解釈で良いと考えています。子どもが発言する内容が嘘かそうでないかということではなく、胎内記憶のやり取りは親子間の貴重なコミュニケーションです

たとえお子さまから胎内記憶のエピソードがなくても、ママのお腹から産まれてきたことは事実です。

お子さんがお腹にいた時はこんなふうだったんだよ、と写真を見せながら話すのも良いですし、お腹が重たくて大変だった、生まれてきて嬉しかったことをママから直接伝えるのも大切だと思います。

ですから、胎内記憶は子どもとの思い出のひとつとして自然に聞いてみたらいかがでしょうか?

まとめ

胎内記憶を聞いてはいけないって本当?それはなぜ?というテーマについてプチ調査してきました。

胎内記憶は子どもの成長と共に記憶が薄れ、他の情報が刷り込まれてしまうため、一度しか聞いてはいけないことが分かりました。聞いてみるときの聞き方のコツや注意点なども参考にしていただけると、これから聞いてみようと思っている方は、思わぬエピソードがお子さまから聞けるかもしれません。

胎内記憶のお話は、親子間で大切な命について話せるとてもいい機会です。うまくエピソードが引き出せなくても、生まれた時を振り返って幸せな気持ちになれる貴重な時間です。

ぜひ、この機会に胎内記憶のお話をして、お子さんと素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

ご覧いただきありがとうございます。

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