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【記事丸わかり】
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【プチ調査】幼稚園のお弁当でこれは「ひどい」と思ったことはある?
毎日の幼稚園のお弁当、綺麗に食べて返ってきた時にとても嬉しかったことを思い出します。これから幼稚園に入園するお子様がいらっしゃるママさんも、きっと新しいお弁当箱やお箸セットを揃えて、どんなお弁当を作ろうかと、あれこれ思い描いていることでしょう。
そんな幼稚園のお弁当、ネット検索してみると「幼稚園のお弁当、かわいそう、ひどい、ありえない」というワードがちらほら。楽しく食べるお弁当の時間、ママが愛情込めて作ったお弁当を「ひどい」なんて思われたら、悲しくなりませんか?
そこで今回はお弁当作り経験のある筆者が、幼稚園のお弁当でこれは「ひどい」と思ったことはある?ということに対して、徹底検証していきます。
幼稚園の弁当がひどいと思っている人はどんな人?
幼稚園のお弁当についてネット検索しているとこんなワードが出てきました。
・「幼稚園のお弁当 ひどい」
これらを発信しているのは、幼稚園で働く保育士さんの口コミ。
その口コミを深堀りしていくと、保育士さん目線でのお弁当に対する意見が見つかりました。
口コミをまとめると以下の通り(※参照:Yahoo知恵袋、個人ブログ)
保育士さんの口コミ
「おにぎりと言えるのかどうか…という感じのただ軽く丸く固めただけの白ご飯(しかもでっかい)が2個入っていた」 「あきらかにスーパーで買ってきたというお惣菜のかきあげが2枚、見た目もぐちゃっと入れてあって、かわいそうでした」 「白飯の横に、果物のなしが一切れ。ふりかけすらかけてないご飯をほおばっていた子が、忘れられない。」 「切ったきゅうりと、ミニトマトしか入ってない子がいました。白米はなかったです。」 「私が経験した子は、胃腸風邪の子に日本そば(ざるそば)パンの耳だけの子、変色したうどん」 |
と、幼稚園で働く保育士さん目線で、子どもたちのお弁当が「ひどい」「かわいそう」と思われている経験談が見受けられました。ご飯だけ、野菜しか入っていないという量の問題や、体調に合っていないお弁当だったという口コミでした。
それから保育士さんのブログでは、下記のような情報もありました。これはお弁当の中身についてのお話ではなく、そのお弁当本当に大丈夫?と心配して投稿しているブログです。
- 蓋を開けたら中身がぐちゃぐちゃ
- 弁当のサイズが合っていない
- 変なにおいがする
- キャラ弁が食べづらそう
- 蓋を自分で開けられない
- 空っぽの水筒を持ってきた
という内容のブログで、「こんなひどいお弁当かわいそう」と思っている保育士さんがいる事が分かりました。自分もそうでしたが、ママさんは「お弁当の作り方」「可愛いキャラ弁」「作り置きレシピ」の検索はしますが、「幼稚園のお弁当 ひどい」なんてワードは検索したことないですよね。
どうしてそんなに「ひどい」と思うのか気になったので、もうちょっと深堀りしていきたいと思います。
蓋を開けたら中身がぐちゃぐちゃ
中身がぐちゃぐちゃというのは、リュックにお弁当を入れて元気に登園してきたお子様のお弁当を実際に見ている保育士さんの情報です。特に男の子はリュックを逆さにしたり、ぐるぐる回したりする元気な子もいるので、さあ食べようと蓋をあけたら、中身のおかずが混ざってぐちゃぐちゃの状態になっていることが多いのだとか。
ママさんはできあがった状態のお弁当しか見ていないから、まさか自分の作ったお弁当がこんなひどい状態になっているとは思いもしませんよね。
弁当のサイズが合っていない
お昼ご飯の時、お弁当を食べきれずに毎日残してしまうお子さんや、時間内に食べ終わらないお子さんがいるそうです。中身を減らすように保護者にお願いすると、お弁当のサイズがそのままで中身が減り、隙間ができて結局ぐちゃぐちゃになるという場合があります。
また、お子さんの成長を想定して大きいお弁当箱を用意している家庭も多く、結局食べきれずに残してしまう園児も。弁当を残すことでママに怒られちゃうと心配する子や、残すのが恥ずかしいから他の子に見られたくないというお子さんが出てくるので、保育士さんも園児のケアに追われているそうです。
変なにおいがする
暑い夏場もそうですが、彩りを意識して入れたフルーツとおかずが合わさって変なにおいがするお弁当もあるのだとか。蓋を開ける瞬間を毎日観察する保育士さんは、お弁当のにおいで食欲がなくなり、ひどいと感じているようでした。
キャラ弁が食べづらそう
キャラ弁は見た目は可愛いですが、実際のところしっかりご飯を固めて作らないと形が崩れてしまいます。幼稚園児が食べるには、食べづらそうと感じている保育士さんも結構いらっしゃいました。
また、白いご飯の上におかずを乗っける「のっけ弁」や、海苔を全面に敷き詰めた「のり弁」も、少しずつ口へ運ぶ小さな園児たちには取りづらいため、食べるのに時間がかかる場合があります。
お弁当時間のハプニング
- 蓋が自分で開けられない
- ランチクロスの結び目をほどけない
- 園児の力では蓋が上手に開けられない
- 食べ終わった後にクロスに包めない
保育士さんの口コミをみていると、お弁当時間はハプニングも多いというのが分かります。
我が家も折角作ったキャラ弁、親子遠足の時に蓋がうまく開かず全部床にぶちまけたことがありました。
水筒の中身について
水筒の中身はお茶かお水というのが定番だった世代ですが、今ではジュースを持たせる親御さんもいらっしゃるそう。飲み物は園で用意してくれるものだと勘違いし、空っぽの水筒を持たせる若いママさんもいるという口コミも。
このように、お弁当の中身がひどいというお話ではなく、そのお弁当を園児が食べても本当に大丈夫?という園児を心配する声が多く見受けられました。
このような口コミは、こんなひどいお弁当でお子さんがかわいそう、とママさんを責めている訳ではありません。楽しいお弁当時間を、ちゃんと美味しく完食してほしいという保育士さんの想いが反映されている記事だと思います。
ですから、一生懸命お弁当作りをしているママさん、保育士さんがこのような情報を発信しているからといって嫌な気持ちになることはありません。ではなぜ、保育士さんは園児のお弁当をそんなにチェックしているのでしょうか?
幼稚園の先生は園児のお弁当の中身をチェックしているの?
園によっては、お弁当の中身をチェックしている幼稚園もあるようです。食べる量や、食べきれる時間、偏食やアレルギーのお子さんもいるので、安全面に配慮して確認している先生もいます。
例えば、
- ゼリーなどのカップは自分で開けられるか
- ピックの扱いは安全か
- 食事量は適切か
など、きっちり時間内に食べられることを前提にチェックをしています。
最近では、キャラ弁じゃない子が仲間外れにされたり、キャラの顔が崩れてお友達に笑われたりとトラブルの原因にもなることが多く、キャラ弁を禁止する幼稚園も出てきているのだとか。
Webからの情報が増える中でママさんのお弁当作りの熱が加速し、周りとの差をつけたくて、そうめんや冷やし中華といった園児では食べにくい形状のお弁当を持たせるなど、ママさんが頑張りすぎてしまう傾向もあるようです。
幼稚園の先生にチェックされているからといって、ママさんは先生に見てもらうためにお弁当を作っているのではありません。しかし、心を込めて作ったお弁当をひどい、かわいそうと思われてしまうのも悲しいですよね。
幼稚園児が楽しく食べられるお弁当のコツ
そこで、そんなママさんに向けて幼稚園児のお弁当のレシピ!ではなく(レシピは検索すればたくさん出てきます)、美味しく楽しいお弁当時間にするためのコツをお届けします。
「完食」を目的とする
これから幼稚園生活が始まる年少さんは、1~2時間の慣らし保育の期間からスタートし、少しずつ園での生活を増やして、ようやく一日保育になります。ですから、まだ緊張が解れない年少さんのお弁当は、「完食」することを目的に作ってあげるのがポイント。
最初から可愛い見た目のキャラ弁にしたり、好き嫌いをなくすために苦手な野菜を入れたりしては、全部食べ切れなくてお弁当の時間が苦痛になってしまいます。年少さんのうちは、全部食べ切れる量で作るのがポイント。
また、一口サイズ、ピックを利用して手で食べられるようにするなど、食べやすさにも配慮して作ってみるといいですよ。苦手な野菜を食べてもらいたい気持ちも分かりますが、偏食の克服はあえて幼稚園のお弁当でしなくても、おうちの食事でも充分です。
見た目も大切
キャラ弁とまではいかなくても、可愛らしい見た目のお弁当なら早く食べたい!と楽しいお弁当時間が過ごせます。100円ショップでは、おにぎりケースや、お弁当のピック、バラン、海苔パンチなどお弁当を可愛く見せるグッズが手軽に手に入れられます。
また、ウィンナーの切り口を上にしたり、卵をハート型に切ったりと少し工夫すれば映えるお弁当になるため、グッズを揃えて試してみてくださいね!
冷凍食品は便利
お弁当作りに便利な冷凍食品、筆者も良く使いますが幼稚園によっては冷凍食品を禁止する幼稚園もあるようですね。(参考記事:JCASTニュース)
もちろん、冷凍食品に頼らず素材本来の味、栄養を考えて「食育」を意識した食事も大切です。しかしここからは筆者の持論ですが、「食育」は自宅での食事時間や土日など週末に一緒に食事を作るなど、家庭の中でも充分に行えます。
「下のお子さんが生まれたばかりで大変」、「出勤前で朝の準備時間に余裕がない」といったママさんには、冷凍食品は時短にもなり、心にも余裕が生まれる便利な食材です。
最近では、ほうれん草、かぼちゃ、枝豆、ブロッコリーなど新鮮な状態で冷凍したカット野菜が豊富です。旬の季節に冷凍してあるため、栄養価も豊富で下処理の手間もかかりません。便利なものに頼って、お子様との時間をより保ってあげる方がいいのではと思っています。
お弁当作りの注意点
保育士さんがひどいと感じるお弁当は、いくつかの対策を行えば防ぐことができます。
下記にお弁当作りの注意点についてまとめました。
お弁当サイズがお子様に合っているか
お弁当の中身がぐちゃぐちゃになってしまう理由は、お弁当のサイズがお子様に合っていない場合がほとんどです。年少さんの場合は家ではたくさん食べていても、不慣れな環境による緊張で食事に時間がかかってしまう場合も。
筆者のおすすめは、週末に幼稚園のお弁当箱におかずを詰めてピクニックに行くという方法。食べきれる量を実際に確認できますし、自分で作ったお弁当の中身が食べる時にどんな状態になるのかが分かります。
お弁当箱はそれほど高いものではありません。食べる量が増えたら買い換えをするなど、的確なサイズの大きさを選びましょう。
冷ましてから詰める
お弁当は冷ましてから蓋をすると思っている方が多いですが、正しくは「冷ましてから詰める」です。詰めてから冷ましたお弁当は、表面だけ冷めていて底面の温度が下がらずに温かいままの状態です。温かいお弁当はもっとも雑菌が繁殖しやすく、夏場は食中毒の恐れがあるので注意が必要です。
最近では保冷剤一体型のお弁当箱や、ごはんやおかずの上に敷く抗菌シートなど便利な商品も出ています。また、いちごなどのフルーツと温かいものを一緒に入れると、食べるときに「嫌なニオイ」が発生する場合も。果物は別容器にするなど、しっかりと対策をとりましょう。
かまぼこ、ちくわも加熱してから入れましょう
お弁当に彩りを加えたい時、かまぼこやちくわを入れているママさんもいると思います。かまぼこは一度蒸されており、加熱不要で食べられるためそのまま入れても大丈夫そうですが、気温が高くなる夏の時期は注意が必要です。
ニオイが出てひどいお弁当にならないためにも、レンジで一度チンするかさっと湯がくなど対策しておくと安心です。
まとめ
幼稚園のお弁当でこれは「ひどい」と思ったことはある?というテーマについてプチ調査してきました。
幼稚園のお弁当を「ひどい」と思っている人は、保育士さんの口コミがほとんどです。お弁当を作るママさんを非難している訳ではなく、可愛い園児たちに全部完食してもらいたいという保育士さんの心配が「ひどい」という言葉につながっていると思います。
幼稚園でのお弁当は「完食」するのが目標です。「全部食べたよ!美味しかった!」という園児たちの笑顔が見られるように、ママさんも毎日のお弁当作り頑張ってくださいね。
ご覧いただきありがとうございました。
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