【超丁寧解説】ファミリーバイク特約|損保ジャパン/東京海上/三井住友/あいおい

ファミリーバイク特約・損保ジャパン・東京海上日動・三井住友海上・あいおいニッセイ・人身傷害型・自損事故型・盗難・車両保険・保険料・金額・料金・値段

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大手代理店型の保険会社4社(損保ジャパン・東京海上日動・三井住友海上・あいおいニッセイ)のファミリーバイク特約についてご案内します。

まず自動車保険の契約があり、これにオプションとして追加するのがファミリーバイク特約です。

年間保険料は自損事故型で10,000円前後、人身傷害型で25,000円~40,000円程度になります。

125cc以下のバイクで事故を起こした場合に自動車保険の対人賠償・対物賠償・自損事故傷害保険(人身傷害保険)から保険金が支払われる、これがファミリーバイク特約です。

家族のバイクだけでなく友人から借りたバイクの事故も対象になりますし、家族で複数の自動車保険契約がある場合はそのうちの1つにこの特約をつければ家族全員のバイク事故が補償されます。

また年齢条件や運転者限定の制限を受けずに使える特約でもあり、さらにこの特約で保険金の支払いを受けても翌年度の等級には影響しません。

このように数ある自動車保険の特約の中でもっとも使い勝手のいい破格の補償内容を持つのがファミリーバイク特約です。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

ファミリーバイク特約・早わかり

早わかり・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

ファミリーバイク特約について簡潔にまとめてみました。

損保ジャパン・東京海上日動・三井住友海上・あいおいニッセイの共通部分を抽出しています。※と言うか、ほぼ同じ内容ですが

  • ファミリーバイク特約は自動車保険(任意保険)の特約です。
  • 追加となる年間保険料は10,000円程度(自損型)/ 25,000円~40,000円程度(人身傷害型)です。
  • 原付バイク(125cc以下のバイク)で事故を起こした時に使えます。
  • バイクは家族が所有するバイク(台数制限なし)でも友人から借りたバイクでも対象になります。
  • 家族が所有するバイクに台数制限はないので、契約時点で1台所有していて、その後の保険期間中に2台目、3台目のバイクを新たに所有し、その追加したバイクで事故を起こしてもこの特約が使えます。
  • そもそも自分のバイクを所有していなくてもファミリーバイク特約に加入することができます。
  • 被保険者(補償の対象になる人)は「記名被保険者」「記名被保険者の配偶者」「記名被保険者またはその配偶者の同居の親族」「記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子」です。
  • たとえば父・母・息子の3人家族で父の車の自動車保険にファミリーバイク特約を付けた場合、父・母・息子の3人がこの特約の被保険者になります。※別居している未婚の子がいればその人も被保険者です
  • ファミリーバイク特約の補償内容は基本的に主契約である自動車保険の補償内容がそのまま適用されます。※補償のタイプにより適用される補償が異なリます。次の説明を参照してください
  • ファミリーバイク特約には「自損事故型」と「人身傷害型」の2種類あって、補償内容はそれぞれ次のようになります。
自損事故型>対人賠償保険・対物賠償保険・自損事故傷害保険

人身傷害型>対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害保険※「人身傷害型」は主契約に人身傷害保険が付いている場合にのみ加入できます

  • 上記2つの補償を比較すると、相手に対する補償はどちらも同じですが、バイク運転者のケガに対する補償は人身傷害型の方が自損事故型より手厚くなっていて、その分保険料も高くなります。
  • ファミリーバイク特約にはバイク自体の損害に対する補償はありません(車両保険なし)。
  • ファミリーバイク特約を使って保険金の支払いを受けても翌年度の等級には影響しません(ノーカウント事故扱い)。
  • 主契約(つまり自動車保険)の年齢条件や運転者限定には一切影響を受けず、被保険者の範囲に含まれる人でなおかつバイクの免許を持っている人であれば誰でもこの特約の補償が受けられます。
  • 主契約(つまり自動車保険)にはロードサービスが自動セットされていますがファミリーバイク特約にロードサービスは適用されません
ファミリーバイク特約:約款のページ
損保ジャパン 約款143ページ
東京海上日動 約款159ページ
三井住友海上 約款201ページ
あいおいニッセイ 約款154ページ

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ファミリーバイク特約:「自損事故型」と「人身傷害型」

自損事故型・人身傷害型・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

ファミリーバイク特約には2つの種類があります。

自損事故型と人身傷害型です。※人身傷害型は主契約に人身傷害保険が付いている場合にのみ加入できます

この2つは相手に対する補償(対人・対物)は同じですが、バイク運転者自身のケガに対する補償に違いがあります。

自損事故型では、電柱に激突したり、崖から転落したり、信号待ちの車に追突したり、こういった相手がない事故あるいは相手に過失が生じない事故、文字通り「自損事故」を起こしてバイク運転者・同乗者がケガ・死亡・後遺障害を負った場合に保険金が支払われます。※双方に過失が生じる事故で傷害を負った場合、相手の過失分は相手から支払われますがこちらの過失分に対しては保険金は支払われません

人身傷害型では、自損事故型で対象になる事故に加えて、双方に過失が生じる事故で傷害を負った場合など、バイクの事故で運転者・同乗者がケガ・死亡・後遺障害を負うことになるどんな事故に対しても事故の過失割合に関係なく保険金が支払われます。※過失割合を問わず保険金が支払われるのが人身傷害保険の最大の特徴です。人身傷害保険は東京海上日動が東京海上であった時代に開発した保険で、その後各社が追随し、現在すべての保険会社が採用しています

このように人身傷害型は自損事故型より補償範囲が広いので保険料も高くなります。

加入に際しては、生命保険・医療保険・傷害保険など他の保険でバイク運転者自身のケガの補償を十分にカバーできるのであれば自損事故型であってもいいかもしれません。

そうでなければ人身傷害型に加入するほうが安心です。

なぜなら、バイク事故の場合、鉄板に包まれた自動車の事故と異なり、運転者はいわば「丸裸」ですから、大なり小なり必ず傷害を負います。

十分な補償を得るためには人身傷害型の方がより補償の範囲が広く安心です。

その際、ファミリーバイク特約にするか単独のバイク保険にするか、選択の余地が出てくると思います。

そこは保険料を比較するしかありません。

では、ファミリーバイク特約の2つの補償を整理してみます。

ファミリーバイク特約の2つの補償タイプ
自損事故型人身傷害型
対人賠償保険対人賠償保険
対物賠償保険対物賠償保険
人身傷害保険

※自損事故傷害保険の対象となる事故を含みます

自損事故傷害保険

ファミリーバイク特約:保険料・金額・値段・料金

保険料・金額・値段・料金・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

ファミリーバイク特約は損保ジャパン・東京海上日動・三井住友海上・あいおいニッセイそれぞれ保険料が異なります。

年間保険料にすると自損事故型で10,000円前後、人身傷害型で25,000円~40,000円程度になります。

 自損事故型 人身傷害型
損保ジャパン 9,370円 29,690円
東京海上日動 9,960円 24,800円
三井住友海上 11,500円 38,480円
あいおいニッセイ 10,750円 34,710円

(保険料は改定等により変動していることがあります)

こうした保険料は「定額」です。

「定額」というのは、年齢条件や等級が異なる場合も保険料が変わらないという意味です。

上記保険料は年額で出していますが、主契約の保険料と共に分割で支払うことももちろん可能です。

保険期間の途中でファミリーバイク特約を追加したり解約したりすることもできます。※保険期間の途中で追加した際の保険料は、追加した時点から満期日までの期間分だけ徴収されるので、上の金額より少なくなります


比較のために単独のバイク保険の保険料をご紹介します。

ここではアクサダイレクトのバイク保険をご紹介します。

アクサダイレクト:バイク保険の保険料(125cc以下のバイク)
全年齢48,850円
21才以上28,640円

(保険料は改定等により変動していることがあります)

※【保険料計算条件】6等級新規—対人・無制限—対物・無制限—搭乗者300万—自損事故1500万—無保険者傷害2億円—ロードサービス付—インターネット割引6,000円※アクサダイレクトのバイク保険の年齢条件は「全年齢」と「21才以上」のみです

ここでは人身傷害保険は付かず搭乗者傷害保険が付いたタイプで見積もりましが、ファミリーバイク特約の自損事故型は年間10,000円前後で入れますから、比較すると割高に感じられます。

しかしファミリーバイク特約にはロードサービスは付きませんが単独のバイク保険にはロードサービスが付きます。

比較的遠距離を乗る機会が多い人にとってロードサービスが付くことは大きな安心材料です。

とは言え、総合的に見ると、ファミリーバイク特約は家族のバイクは何台でも補償されますし、友人から借りたバイクも補償されますし、主契約の年齢条件や運転者限定にも制限されませんし、保険を使ってもノーカウント事故扱いになりますし、単独のバイク保険よりかなり魅力的な内容だと思います。

125cc超のバイクの場合、そもそもファミリーバイク特約では対象外になるので嫌でも単独のバイク保険に加入するしかありませんが、125cc以下の場合はファミリーバイク特約にするか単体のバイク保険にするか迷いが出るところです。

一般的には、多くのケースでファミリーバイク特約の方がおすすめです。

ファミリーバイク特約:125cc以下のバイクが対象

125cc以下のバイクが対象・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

ファミリーバイク特約は原付バイクの事故が対象ですが、実は「原付バイク」には2つの定義があります。

道路交通法が定める「原付バイク」 50cc以下のバイク
道路運送車両法が定める「原付バイク」 125cc以下のバイク

わたしたちが16歳になって取得できる原付免許、あるいは普通免許のおまけに付いてくる原付免許は、上の表の道路交通法が定める「原付バイク」が対象です。※厳密には「原付一種」(50cc以下)と呼びます

このページのテーマであるファミリーバイク特約でいう「原付バイク」は、上の表の道路運送車両法が定める「原付バイク」が対象です。※厳密には「原付一種」と「原付二種」(50cc超~125cc以下)です

125ccを超えるバイクに任意保険を付けたい場合は単独のバイク保険が必要ですが、125cc以下のバイクの場合は、単独のバイク保険に加入するかファミリーバイク特約にするか選択できます。

ファミリーバイク特約:被保険者(補償の対象になる人)の範囲

被保険者(補償の対象になる人)の範囲・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

ファミリーバイク特約の被保険者(補償の対象になる人)の範囲は以下のとおりです。

  • 記名被保険者※主契約である自動車保険の記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者または記名被保険者の配偶者の同居の親族
  • 記名被保険者または記名被保険者の配偶者の別居の未婚の子※「未婚」とは婚姻歴がないことをいいます

たとえば、父・母・娘・別居の息子(未婚の大学生)の4人家族があり、父の自動車保険にファミリーバイク特約を付けている場合、家族4人がすべてファミリーバイク特約の被保険者になります。

家族4人のうちの誰が原付バイクで事故を起こしてもファミリーバイク特約により補償されます。

ファミリーバイク特約:年齢条件や運転者限定は関係なし!

年齢条件・運転者限定は関係なし・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

まず自動車保険の契約があり、これにオプションとして追加するのがファミリーバイク特約です。

その際、主契約である自動車保険には、通常、年齢条件や運転者限定が付いています。

しかし、ファミリーバイク特約はそうした主契約の年齢条件や運転者限定にはしばられません。

そのことを下記の家族でご説明します。

同居
別居
  • 息子(他県の大学に通う未婚の子)

上の家族では父が自動車を保有し自動車保険を付けています。

年齢条件は「35才以上」、運転者限定は「本人・配偶者限定(夫婦限定)」です。

したがって、父の車を運転できるのは父と母の二人だけです。

新たに50ccのバイクを購入することになり、この自動車保険にファミリーバイク特約を追加で付けました。

すると、50ccのバイクを運転できる人とできない人はどうなるでしょう?

その答えは、家族4人全員運転可、です。

ファミリーバイク特約の被保険者は主契約の年齢条件・運転者限定による制限を受けないからです。

これはファミリーバイク特約の大きな特徴です。

たとえば、自動車保険には他車運転特約というものがあります。

この特約は、他人の車を臨時に運転中に事故を起こした場合に自分の自動車保険が使える、というものです。

この他車運転特約の場合、被保険者(補償の対象になる人)は、原則的には記名被保険者とその家族全員なのですが、もしも自分の自動車保険に「本人・配偶者限定(夫婦限定)」が付いていたら、この特約を使えるのは記名被保険者とその配偶者の2人だけに限定されてしまいます。

夫婦以外の家族は対象外になります。

その点、ファミリーバイク特約は主契約の年齢条件や運転者限定による制限を受けません。

恐ろしく使い勝手のいい特約であり、これは驚くべきことだと思います。

ファミリーバイク特約:事故で保険を使ってもノーカウント事故扱い

事故で保険を使ってもノーカウント事故扱い・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

原付バイクで事故を起こしファミリーバイク特約から保険金の支払いがあっても、翌年度の等級・事故有期間にはいっさい影響を及ぼしません。

ノーカウント事故として扱われ、他に保険を使っていなければ1等級アップします(無事故と同じ扱い)。

たとえば、バイクで通行人をはねて重症のケガをさせ、重度の後遺障害が残ることになり、対人賠償保険から8,000万円の保険金が支払われたとします。

このケースでも、他に事故で保険を使っていなければ、翌年度の等級は1等級アップします。

つまり無事故であったのと同じ扱いになります。

保険を使っても保険を使わなかったのと同じ扱いになります。

ファミリーバイク特約はこのように空恐ろしいほど使い勝手のいい特約です。

ファミリーバイク特約:バイクが何台あってもOK、借りたバイクでもOK

バイクが何台あってもOK・借りたバイクでもOK・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

主契約である自動車保険にオプションとして追加するのがファミリーバイク特約です。

ファミリーバイク特約を追加する際、所有しているバイクを届け出る必要はありません。

主契約である自動車保険の場合は、当然のことながら、車検証の内容を申告し、保険証券に「登録ナンバー」や「型式」や「車台番号」などが記載されます。

しかしファミリーバイク特約を付ける場合はバイクの情報はいっさい不要です。

保険証券には「ファミリーバイク特約」の記載が載るだけです。

したがって、最初はバイク1台だけだったところに2台目を購入し、さらに3台目を購入した場合であっても、保険会社に報告する必要は全くありません。

そしてこれら複数のバイクのいずれかで事故を起こした場合もファミリーバイク特約から保険金が支払われます。

それだけではありません。

友人の原付バイクを借りて事故を起こした場合もファミリーバイク特約から保険金が支払われます。

他県の大学に通う「別居の未婚の子」が自分のバイクで事故を起こした場合も、大学の友人のバイクを借りて事故を起こした場合も、ファミリーバイク特約から保険金が支払われます。

ほんとにこれでいいのか

と思うほどファミリーバイク特約の範囲は広範囲です。

自賠責保険に未加入のバイクで事故を起こしたら
ファミリーバイク特約は友人から借りたバイクで事故を起こしても保険金が支払われる特約なので、「それなら無保険のバイクで事故を起こしても大丈夫」と思いがちです。確かに未加入なのが任意保険であれば問題ありません。しかし自賠責保険(強制保険)に未加入の場合は問題ありです。なぜなら、バイク事故で相手にケガをさせた場合、対人賠償保険から保険金が支払われるのですが、その際「自賠責保険等によって支払われる金額がある場合は、損害の額が自賠責保険等によって支払われる金額を超過するときに限り、その超過額に対してのみ保険金を支払います」と約款に規定されているからです(損保ジャパンと東京海上日動の場合)。したがって自賠責保険に未加入のバイクは絶対に運転してはダメです。※ところが三井住友海上とあいおいニッセイの約款を見ると、この2社は借りたバイクに自賠責保険が付いていなくても対人賠償保険から全額支払う旨の記述があり、対応が分かれています。

ファミリーバイク特約:「補償の重複」と「被保険者の範囲」

補償の重複と被保険者の範囲・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

家族が車を複数台所有している場合、そのうちのいずれかの自動車保険にファミリーバイク特約を追加すれば、それで家族全員のバイク事故が補償されます。

ただし、誰の自動車保険につけるかによって「被保険者の範囲」が変わることがあるので、注意が必要です。

たとえば下記の家族で考えてみます。

同居
別居
  • 息子(他県の大学に通う未婚の子)

上の家族で、父と母と娘がそれぞれ自分の車を所有し、それぞれ自動車保険を付けていたとします。

このケースでファミリーバイク特約を付けるとしたら誰の自動車保険に付ければいいでしょう?

父あるいは母の自動車保険にファミリーバイク特約を付けた場合は、上の4人家族全員がファミリーバイク特約の被保険者になります。

しかし、娘の自動車保険にファミリーバイク特約を付けた場合は、同居している父・母・娘は被保険者になりますが、別居の息子(娘から見たら兄か弟)は被保険者になりません。

なぜなら、ファミリーバイク特約の被保険者は次のとおりであるからです。

  • 記名被保険者
  • 記名被保険者の配偶者
  • 記名被保険者または記名被保険者の配偶者の同居の親族
  • 記名被保険者または記名被保険者の配偶者の別居の未婚の子

記名被保険者が父または母であれば、他県の大学に通う息子は「別居の未婚の子」に該当します。

しかし記名被保険者が娘の場合、他県の大学に通うのは自分の子供ではなく、兄または弟です。

つまり別居の親族ということになりますから、被保険者には含まれません。

このように、「補償の重複」と「被保険者の範囲」は密接に関わっているので注意が必要です。

もしも娘が結婚のため家を出ることになったら、父または母にとって娘は「別居の未婚の子」の要件から外れますから、結婚後に娘が原付バイクを運転するのであれば、娘自身の自動車保険にファミリーバイク特約を付ける必要が出てきます。

このように家族構成に変化・変動が生じた場合は、それに応じてファミリーバイク特約の「補償の重複」あるいは「被保険者の範囲」を見直さなければなりません。

ファミリーバイク特約:車両保険は付きません

車両保険は付きません・ファミリーバイク特約損保ジャパン東京海上日動三井住友海上あいおいニッセイ

単独のバイク保険には車両保険を付けることができますが、ファミリーバイク特約に車両保険は付けられません。※単体のバイク保険でも車両保険を引受不可とする会社もあります

このことはファミリーバイク特約の補償の範囲を考えるとご理解いただけると思います。

つまり、ファミリーバイク特約では家族が複数台バイクを所有していてそのいずれのバイクで事故を起こしても補償の対象になりますし、友人から借りたバイクも補償の対象です。

したがってこれらすべてのバイク自体の損害(車両保険)まで補償することはとても不可能です。

どうしてもバイク自体の損害をカバーしたい場合は単独のバイク保険に加入するしかありません。

単独のバイク保険に加入すれば車両保険を付けることができますが、「盗難」は不担保の保険がほとんどです。

バイクの「盗難」にも備えたい場合はやはり単体として販売されている盗難保険に加入する必要があります。※保険料は高いです

ファミリーバイク特約:保険料比較一覧表

ファミリーバイク特約:保険料比較一覧
保険会社自損事故型人身傷害型
ソニー損保 8,090円 21,820円
おとなの自動車保険(セゾン損保) 6,520円 18,240円
アクサダイレクト 7,300円 なし
チューリッヒ 11,020円 なし
三井ダイレクト 10,270円 14,130円
イーデザイン損保 10,540円 なし
SBI損保 7,950円 21,710円
損保ジャパン 9,370円 29,690円
東京海上日動 9,960円 24,800円
三井住友海上 11,500円 38,480円
あいおいニッセイ 10,750円 34,710円
JA共済(農協) 4,380円 なし
全労済 不明 7,980円

(保険料は改定等により変動していることがあります)

※三井ダイレクトのファミリーバイク特約は3タイプありますがウェブ見積の画面では自損型と人身傷害型しか選択できないので上の表では2タイプのみの表示です

※上記ファミリーバイク特約の保険料は「定額」です。つまり等級・年齢条件が変わっても保険料は変わりません

※全労済のホームページでの見積もり試算では主契約のマイカー共済に人身傷害が付いたプランしか計算できないので自損事故型の保険料は「不明」としました

保険料が高いか安いかはファミリーバイク特約の料金だけでは判断できません。ベースとなる保険料レベルが各社異なるのでトータルでいくらになるかはまた別だからです。一括見積もりサイトを利用すれば各社の保険料総額が横並びで確認できます。

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