【記事丸わかり】
|
自動車保険を契約する際、車両保険だけの単独加入はできません。
対人・対物・人身傷害などの基本補償とセットで加入しなければなりません。
事故で等級が下がり保険会社で車両保険を引き受けてくれないことがありますが、その際、車両保険のみを他の保険会社で付けたいこともあるでしょう。
しかしそれは不可能です。
そもそも車両保険単独では加入できませんし、仮にいったんは加入できたとしても2重契約となるので後日契約が解除されます。
このページでは車両保険の単独加入について詳しく解説しています。
しばらくお付き合いいただけると幸いです。
車両保険単独加入は不可⇒⇒自動車保険はセットで加入
自動車保険には対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害保険といった基本的補償があります。
車両保険はこうした基本的補償のオプションとして加入する保険です。
したがって車両保険に単独で加入することはできません。
車両保険のみに加入したいケースとは?
上記の通り車両保険だけに単独で加入することはできませんが、しかし、それでも単独で加入したいケースとはどんなケースでしょう?
おそらく次のようなケースではないでしょうか?
|
まず①のケースですが、他社で車両保険のみの契約はそもそも不可能です。
車両保険のみではダメなら、対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害保険の補償額を最低額に設定してそれに車両保険をつけて契約するのはどうか?
それも不可能です。
なぜなら、現在加入している自動車保険との間で二重の契約になるからです。
1台の車に対して2つの自動車保険が存在することは許されません。
2つの契約が同じ保険会社であっても別々の保険会社であっても、いずれもルールを逸脱しているので契約は成立しません。
ただし、タイムラグによって一時的に2重契約状態が成立することはあります。
他社で自動車保険を契約する際に、すでに既契約があることを伏せて加入することは一時的には可能です。
しかし、各保険会社は契約データを必要に応じて参照できるシステムを構築しているので、後日必ず2重契約であることが発覚し、いずれかの契約が解除されます。
次に②のケースですが、勤務先が契約してくれた自動車保険に車両保険を付けたい場合、勤務先が契約してくれた自動車保険に車両保険を追加することは可能です。
しかし、勤務先が契約してくれた自動車保険とは別に、他の契約を結ぶことは、たとえ同じ保険会社であっても別の保険会社であっても、不可能です。
このケースでは、勤務先と相談し、車両保険部分の保険料は自分が支払うという条件で車両保険の追加手続きを申し出る、これが実際的な解決策になると思います。
ご覧いただきありがとうございました。