車対車a/車対車・限定危険/エコノミー/エコノミー+A/全部同じ

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自動車保険の特約に車両保険があります。

車両保険には2つの補償タイプがあり、一般的には「一般条件」と「エコノミー+A」と呼ばれています。

ところで、この「エコノミー+A」ですが、これには会社によって様々な呼び方があり「車対車a」、「車対車+A」「車対車・限定危険」、あるいはただ単に「エコノミー」などです。

いずれも内容は同じです。

このページでは「車対車a」など車両保険の補償内容について詳しく解説しています。

しばらくお付き合いいただけると幸いです。

いわゆる「エコノミー+A」は各社名称がバラバラ

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このページのテーマは車両保険のいわゆる「エコノミー+A」についてです。

自動車保険の特約の1つに車両保険があり、この車両保険には2つの補償タイプがあって、それがいわゆる「一般条件」と「エコノミー+A」です。※エコノミー+Aは単にエコノミーと呼ばれることが多い

「一般条件」はフルカバータイプの補償内容で、補償が広い分、保険料が高いです。

「エコノミー+A」は節約型の補償内容で、補償の一部をカットしている分、保険料が安いです。

各保険会社のホームページを見ると、この2つの補償タイプの名称は、後ほどご覧いただくように、笑ってしまうほどバラバラです。

そのせいか、保険会社のなかには、ホームページで車両保険の説明する際、当社の呼び名はこうだけれど一般的には「一般条件」と「エコノミー+A」と呼ばれることが多い・・・といった補足説明をしているところさえあります。

だったら統一した名称にすればいいじゃないか!

と腹立たしい思いがするのですが、ここは気持ちを抑えて、冷静にいきたいと思います。

さて、まずは2つの補償タイプの補償内容を確認しておきます。

補償内容 エコノミー+A 一般条件
車同士の衝突 〇 〇
盗難 〇 〇
自然災害

(台風・竜巻・洪水・高潮など)

 〇 〇
火災・爆発 〇 〇
イタズラ・落書き・窓ガラス破損 〇 〇
飛来中・落下中の他物との衝突 〇 〇
2輪自動車・原付バイクとの衝突 〇 〇
単独の自損事故 × 〇
当て逃げ × 〇

ご覧のように、「一般条件」と「エコノミー+A」との違いは単独の自損事故当て逃げです。当て逃げであっても相手が判明した場合は「エコノミー+A」でも補償されます

たとえば、電柱やガードレールに衝突してしまうような単独の自損事故の場合、破損した車の修理代は「一般条件」でしか補償されません。

また、スーパーで買い物して駐車場に戻ったら車が当て逃げされていたようなケースでも、やはり「一般条件」でしか補償されません。

ただし、当てた相手が名乗り出た場合は「一般条件」だけでなく「エコノミー+A」でも補償されます。

これは駐車場でのドアパンチも同様です。

ドアパンチした相手が判明しない場合は「一般条件」でしか補償されませんが、相手が判明した場合は「一般条件」でも「エコノミー+A」でも補償されます。

こうした単独の自損事故や当て逃げ(ドアパンチ)などは原則として「一般条件」でしか補償されません。

その他、車や自転車との衝突、盗難、自然災害による損害、ボディへのイタズラ・落書き、車両火災、飛び石によるフロントガラスの破損等は、「一般条件」でも「エコノミー+A」でも補償されます。


では、いよいよ各保険会社における名称の違いをご覧いただきたいと思います。

全ての保険会社ではありませんが、ネット一括見積比較サイトなどに参加している保険会社を選びました。

各保険会社における車両保険の「一般条件」と「エコノミー+A」の名称
保険会社 「一般条件」 「エコノミー+A」
チューリッヒ ワイドカバー型 限定カバー型
ソニー損保 一般型 エコノミー型
おとなの自動車保険(セゾン) 一般車両 車対車+A
そんぽ24 一般 車対車+A
アクサダイレクト 一般車両 車対車+A
イーデザイン損保 車両保険 車両保険(エコノミー)
三井ダイレクト 一般タイプ 限定タイプ
SBI損保 一般車両 車対車+限定A
東京海上日動 一般条件 エコノミー車両保険
損保ジャパン日本興亜 一般条件 車対車・限定危険
三井住友海上 車両保険(一般補償) 車両保険(10補償限定)
あいおいニッセイ同和損保 一般補償 車両危険限定

※ホームページ上ではそんぽ24だけが「一般」・「車対車+A」・「車対車」の3タイプありますが、「車対車」は文字通り車同士の事故のみの補償であり、こんなハンパな補償をつける人はまず存在しないと思われるので、ここでは無視します。

※このページのタイトルに含まれている「車対車a」を使用している保険会社はなく、これは「車対車+A」を省略した表記だと思います。

ところで、世の中には「いい談合」と「悪い談合」があるのではないでしょうか。

車両保険の2つの補償タイプとその補償内容は各社同一です。

ホームページでの説明では表現の違いにより補償内容も違うかのように錯覚しますが、実際は同一の内容です。

そもそも各保険会社はノンフリート等級制度を共有していて、会社を移動する際に前の会社の等級を次の会社で引き継ぎできるようになっています。

事故で等級がダウンする際は3つの区分があって、1等級ダウン事故・3等級ダウン事故・ノーカウント事故のいずれかに分類されるのですが、このルールも共有しています。

等級ダウンに伴う事故有期間の扱いも同一です。

それにもかかわらず車両保険の2つの補償タイプの名称が上記のようにバラバラで、われわれ保険契約者をいたずらに混乱させているのは、社会的・文化的損失としか言い様がないと思います。

こういうところは大いに「談合」して名称を統一すべきでしょう。

補償内容は各社ほぼ同じだが保険料はかなり違う

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自動車保険の補償内容は、車両保険に限らず、その他対人賠償・対物賠償・人身傷害等の基本補償に関してもほぼ同一の内容です。

また、特約の類に関しても、ほとんど同じです。

特約に関しては、多少のタイムラグはあります。

つまり、ある社が業界初の特約を開発し、それが一定の成果を収めると、他の会社がぞくぞくと「ほとんど同じ特約」を発売します。

そうやって半年から1年くらい経つと、また各社横並びになります。

1995年頃に始まった保険業界の自由化は、常にこうした経過をたどってきました。

短期間だけいずれかの会社が突出しても、すぐに横並びになります。

だから、重箱の隅を突っつくような小さな差異は残るものの、各社「ほとんど同じ補償内容」と断言できます。

その一方、自由化が真に達成されていると言えるのが保険料です。

「ほぼ同じ内容」で契約しても、代理店型と通販型では2倍違うことさえあります。

実際、半額になるケースがあります。

代理店型の半額で通販型に加入できるケースがあるということです。

これは車両保険の加入率にも明白に反映されています。

代理店型の契約者より通販型の契約者の方がより高い率で車両保険に加入しています。

通販型を選択する人のほうが保険に対する意識が高いのがその一因だと思いますが、それだけでなく、最大の要因は「車両保険を付けても、それでも保険料が安い」からでしょう。

この点に関しては、下記の記事をご覧いただくとみなさんにも納得していただけると思います。

車両保険・加入率・代理店型より通販型の加入率が高い理由は?

車両保険の加入率:代理店型より通販型の加入率が高い理由

2018年12月4日

ご覧いただきありがとうございました。