【丁寧解説】ファンベルト(ALTベルト) 車検基準|ひび・割れ・鳴き・亀裂|交換時期・費用

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【記事丸わかり】

  1. ファンベルトの役割:エンジンの動力を利用してオルタネータ、ウォーターポンプ、エアコンコンプレッサーなどを駆動する動力伝達装置。
  2. 車検基準:ファンベルト(ALTベルト)は車検の検査項目に含まれていませんが、機能しなければ重大なトラブルにつながるため、間接的にはチェックが必要。
  3. 劣化の症状
    • ひび割れ:経年劣化によるひび割れが発生。
    • 鳴き:ベルトの張りが緩んだり、劣化により「キュルキュル」という異音が発生。
    • 割れ(亀裂):深刻な劣化により亀裂が入る。
    • :金属部分に錆が発生。
  4. 交換時期
    • 走行距離:5万キロ~10万キロ。
    • 経過年数:5年~10年。
  5. 交換費用:交換にかかるパーツ代と工賃の総額は約10,000円前後が相場。
  6. 調整費用:鳴きが発生した際のベルトの張り調整工賃は約3,000円前後。
  7. 昔と今の車の違い:昔の車は複数のファンベルトで各補機類を駆動していたが、最近は一本のファンベルトで全てを駆動する方式も登場。さらに、電動駆動方式も普及している。
  8. ファンベルトの種類:現在では、張り調整が不可のストレッチタイプも使用されている。
  9. 車検時の対応:ディーラー車検や整備工場の車検では、ひび割れなどの不具合がある場合、交換をすすめられることが多い。
  10. 予防策:定期的な点検と必要に応じた交換を行うことで、ファンベルトの劣化を防ぎ、車のトラブルを未然に防ぐことが重要。

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ファンベルト(ALTベルト)はエンジンの動力を利用してオルタネータ・ウォーターポンプ・エアコンコンプレッサーなどを駆動する際の動力伝達装置のことです。

その名の通りベルト状のパーツで、芯にファイバーが入っていて耐久性があるのですが、5万キロ~10万キロあるいは5年~10年経過すると交換時期を迎えます。

交換費用は10,000円前後が相場です。

なお、ファンベルト(ALTベルト)が劣化してくると、ヒビ・割れ・鳴き・亀裂などが発生し、特に「キュルキュル」という異音によってドライバーが気づくことが多いです。

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2023年1月26日

車検の点検項目に入っていない

ファンベルト(ALTベルト)は車検の検査項目に入っていません。

したがって、ファンベルト(ALTベルト)の状態を車検でチェックすることはありません。

とは言え、もしもファンベルト(ALTベルト)が切れていて機能しなければ、オルタネーターやコンプレッサーやウォーターポンプが働かないことになり、様々なトラブルに発展しますから、間接的には点検項目に入ると言えます。

ただ、ファンベルト(ALTベルト)にヒビや割れがあっても、車検は通ります。

(※)ユーザー車検では車検に通るかもしれませんが、ディーラー車検や整備工場の車検では、もしもひび割れなどの不具合があったら、担当者から交換をすすめられるでしょう。

交換時期と交換費用

ファンベルト(ALTベルト)は5万キロ~10万キロが交換時期と言われています。

経過年数で言えば、5年~10年が交換時期です。

交換にかかるパーツ代と工賃の総額は、10,000円前後が相場です。

交換ではなく、鳴きが入ったときにベルトの張りを調整する工賃は、3,000円前後が相場です。

劣化の症状:ひび・鳴き・割れ(亀裂)・錆

ファンベルト(ALTベルト)は芯にファイバーが組み込まれていてかなり丈夫にできていますが、常時回転し続けるパーツなので、使用しているうちに劣化することは避けられません。

劣化のサインとしては、ヒビ・割れ(亀裂)・錆・鳴きなどがあります。

順序としては、ヒビ・割れ(亀裂)・錆などが発生し、それに続いて鳴きが出るのが一般的です。

したがって、エンジンを掛けたらキュルキュルと音がする、加速時に特に異音がする、といった症状が出てきたらファンベルト(ALTベルト)はかなり傷んでいることになります。

ただ、こうした鳴きもベルトの張りを調整することでしばらくはだましだまし使えるケースも多いです。

昔の車と今の車で違いが

昔の車はオルタネーター・パワステ・エアコンコンプレッサー・ウォーターポンプなどは、すべてファンベルトを橋渡しにしてエンジンからの駆動力を提供してもらっていました。

こうしたエンジンの補機類にそれぞれ専用のファンベルトが使われた時期がありましたが、そのうちに、一本のファンベルトですべての補機類を駆動させる方式も登場しました。

以前のファンベルトは張りの調整ができましたが、最近は張り調整不可のストレッチタイプも使用されています。

さらに、そもそも補機類をベルトで駆動しないで電動で駆動するタイプも数多く出てきています。

車検の機会に、整備担当者さんとエンジンルームを見ながらこのあたりの説明をしてもらうと楽しいと思います。

下記の記事も参考になさってください。

ご覧いただきありがとうございました。