【記事丸わかり】
⇒⇒プロジェクタヘッドライトのカットライン ギザギザの正体 |
プロジェクターヘッドライトとは光が束になるあのすごいやつのこと?
車のヘッドライトの主流になりつつあるプロジェクターヘッドライトとは、ライトの前面にレンズがあり、このレンズに向かっていったん反射板に反射させた光を集め、この光をレンズの効果で密度の濃い光の束にして、前方に照射する、こういったライトのことです。
いままでは(マルチ)リフレクターヘッドライトというのが人気で、今も使われていますが、この方式の一部を取り入れたうえで(光を反射させる部分)、さらにそれにレンズの力を付加しているのがプロジェクターヘッドライトです。
実際のところ、現在市販されている車の中には、ロービームはプロジェクターヘッドライト、ハイビームはマルチリフレクターヘッドライトとしている車種もあります。
プロジェクターヘッドライトは、動物の目玉が付いているように見えるので、すぐにわかります。
プロジェクターヘッドライトの特徴は、光が束になって照射するので周囲への拡散が少ないこと、また、照射面と非照射面の境目(カットライン)が明瞭に出ること、といった点です。
これに対して、リフレクターヘッドライトは、反射板に照射した光が拡散するので、カットラインが不明瞭でぼわんと周囲に広がるような照射の仕方です。
ただし、実際に車を運転していて感じるのは、リフレクターヘッドライトは確かにカットラインが不明瞭で、ロービームであっても多少光が漏れて対向車のドライバーの目に入ることはありますが、その光が穏やかなので、それほど強烈にまぶしい感じはありません。
いっぽうで、プロジェクターヘッドライトの方は、カットラインがはっきりしているので、ロービームがしっかり守られていれば対向車はまぶしくないのですが、ちょっとでも光軸がズレて上目になっていると、極めてまぶしい思いをさせられるのも事実です。
光軸調整は今まで以上に厳密にしていく必要があると思います。
小型化できるメリットが
プロジェクターヘッドライトのもう1つの特徴は、小型化できる点です。このヘッドライトにも反射板は使用されていますが、それはリフレクター式ほど大型ではありません。したがって、小ぢんまりしたスペースで作製可能で、前面のレンズも小さな丸あるいは横長の一本棒みたいなヘッドライトの形状でも十分な光量を得られます。
リフレクターヘッドライトの場合は、ライトの前面にはレンズはありません。あれはただのカバーです。照射する光はあくまでも大きな反射板の光を集めて前方に発出する方式です。
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