【記事丸わかり】
⇒⇒フロントガラスの撥水はガラコにひと手間だけで失敗しない施工方法を洗車プロが解説 |
ガラコは曇るから塗らないほうがいい?デメリットが多い?
まず「ガラコ」について。
ガラコは自動車の窓ガラス用撥水コーティング剤のことです。
撥水コーティング剤には様々なメーカーから様々な製品が出ていますが、こうした製品を総称して「ガラコ」と呼ぶケースもしばしば見られます。
ガラコを代表とするガラス用撥水コーティング剤には主として次のようなタイプがあります。
- 塗り込みタイプ
- ウォーシャー液タイプ
- スプレータイプ
このページでは、ズバリ「ガラコは塗ったほうがいいのか、塗るとかえって曇るから塗らないほうがいいのか」についてわたしがプチ調査した結果をご紹介しています。
ガラコ賛成派とガラコ反対派に分かれることになりますが、参考になさってください。
メリット派:「ガラコは塗ったほうがいい」という声
- ガラコは冬季に窓ガラスにつく霜や氷結も軽減してくれるありがたいコーティング剤でいつも使用しています。
- ガラコを塗ると、高速走行などでワイパーを作動させなくても風圧で雨粒がコロコロ転がっていくので楽しい。
- フロントガラスに油膜が張ると、夜間で雨天の時などは恐怖感さえ覚えます。外の景色が歪んで見えたり、対向車のヘッドライトに照らされるとフロントガラスがギラギラと乱反射して本当に前が見えなくなる瞬間が発生します。ガラコで予防しておかないと命にかかわる事故に直結するので、私にはガラコは必須です。
- ガラコは時間がたつと効果が薄れてくる。だから定期的な塗り直しが必要になる。とはいえ、めんどくさいのは極力避けたいので、私は1年間撥水効果が持続するという「超ガラコ」を塗っている。ただし半年に1度塗ります。1年は持たないと思います。
デメリット派:「ガラコは曇るので塗らないほうがいい」という声
- 雨の日に視界が悪くなるのは主に油膜のせいなので、油膜さえマメに除去すればガラコは必要ない。
- ガラコを使っていた時期がありますが、デメリットがあります。塗ってからしばらくするとかえって見にくくなるケースが多く、やめました。今はディーラーで撥水コーティングしてもらっています。コーティングするのはフロントガラスだけですが、ワイパーゴムの費用を含めて5,000円~7,000円くらいだったはず。快適です。
- ガラコは撥水効果が薄れてくると雨のはじき方が中途半端になるデメリットが表面化します。そうした中途半端な感じになるとかえって視界が悪くなるので危険です。じゃあマメに塗ればいいということになりますが、それだと「しょっちゅう」やらないといけなくなると思います。マメに塗らないといけないという点もガラコのデメリットです。結局、雨の日などは油膜落としのスプレーをかけてしのいでいます。
- ガラコを使うとワイパーが動いた直後に白く曇るようになるんです。ワイパーで完全に拭き上げられなかった水分が小さな小さな水玉になって、それが白く曇るっていう感じで。
- ガラコで撥水処理をする際、その事前準備が必要です。それが油膜取りです。これを丁寧にやらないとガラコを塗っても効果は発揮されません。ところが、この油膜取りの作業がかなり面倒なんですね。わたしは手作業はあきらめて電動のポリッシャー(モーターでぐるぐる回るやつ)を使いました。そして、その作業が終わってから、今度はガラコをしっかり塗っていく作業が続きます。要するに超面倒くさいのでもうやめました。業者さんに撥水処理をお願いしています。ガラコは説明書通りにしっかり使えば効果がある製品ですが、それをやるのがかなり面倒であること、そこがガラコのデメリットです。
やはり「油膜取り」が最重要
ガラコは塗るほうがいいのか塗らないほうがいいのか、これがこのページのテーマですが、結局のところ「油膜取り」が最重要事項であることがだんだん私にもわかるようになりました。
ガラコに関するネットのコメント等を収集する中で、ガラコ肯定派も否定派もいずれもが推奨する油膜取り製品に出会いました。
それが「キイロビン ゴールド」という製品です。
アマゾンなどで検索するとすぐ出てきます。200gで600円ほどです。
そもそも家庭用の窓ガラスクリーナーはシリコンが入っているので、車の内側に使用する分にはいいけれど、外側に使うと余計にギラギラ反射してしまいます。
その点、キイロビンゴールドはフロントガラスの外側に使用するには最適だとのこと。
まずはこれでしっかり油膜を取り、あとはガラコを使おうが使うまいがご自由に、という感じです。
タクシー運転手さんの実践法
雨の日のフロントガラスの視界不良に最も神経をとがらせているのは、運転を業務としているタクシーやトラックの運転手さんだと思います。
そこで、主にタクシーの運転手さんのブログなどをあたってみたところ、以下のような対策法を収集することが出来ました。ご紹介します。
- タバコの紙巻部分をほぐし、刻まれた細かい葉っぱをフロントガラスにこすりつけると不思議と油膜が取れるんです。いまはタバコを止めたので、代わりに街路樹の葉っぱでガラスを拭いています。こうすると、油膜でギラギラしていた反射が収まるんです。安心してお客さんを乗せることができますよ。※これ、私も感覚的にわかります。喫煙していた頃にタバコの吸い殻でテーブルの汚れを落とした記憶があります。また葉っぱでボディについた鳥の糞を落としたこともありました。あんがい有効な方法かもしれませんね
- 雨の日のフロントガラスの反射防止は、いろんなやり方を試したけれど、結局は「頻度」の問題だと思います。ガラコにしても定期的に塗り込めばちゃんと効果がありますからね。でも、何かと面倒なので、今は油膜取りスプレーをその都度フロントガラスに吹きかけて対応しています。一晩に2度3度吹き付けることもありますが、それも雨の日だけですからね。こんな感じで乗り切っています。
- 私は月に2回くらい車のワックス掛けをしますが、その時にガラスの手入れもやります。台所用の中性洗剤やクレンザーでフロントガラスをガーッガーッとこすり、そのあとにガラコを丁寧に塗り塗りします。雨の多い季節などはワイパーゴムもその時交換します。クレンザーや中性洗剤はボディ部分にはよくないので一般の方は真似しない方がいいと思いますが。
- ガラコのようなガラスコーティング剤は、効果が出ているときは雨を弾いてとても便利なのですが、コーティング剤が剥がれてくると撥水効果が低くなります。そうなると、塗っていないときよりも曇りが出てかえって視界が悪くなる傾向があると思います。ですから、使用するならこまめに塗り直しを行なうのが重要なポイントになります。まめにガラコを塗り直すのが面倒だという人は、はじめから塗らないほうがいいです。塗るなら塗る、塗らないなら塗らない、どっちかにするべきです。
まとめ
最後にご紹介したタクシー運転手さんの言葉がこのページの結論になりそうです。
つまり、
ガラコを使うなら定期的にマメに塗り直しを行う。それが面倒ならガラコは使わない。徹底してガラコを使うか、全く使わないか、いずれかにする。
というはっきりした対応が大事だということです。
そして、ガラコをマメに塗るにしても塗らないにしても、必ず必要になるのが「油膜取り」です。
油膜取りには、油膜取りスプレーをマメに吹きかけるとか、中性洗剤やクレンザーでゴシゴシ汚れを落とすとか、たばこの葉っぱや樹木の葉っぱでこすり落とすとか、キイロビンゴールドを使用するとか、様々です。
いずれにしても、フロントガラスの視界確保は、特に雨の日の夜などは、決してオーバーではなく「命にかかわる」重大問題です。
ぜひみなさんの「性格」に適した方法で工夫をなさってみてください。
ご覧いただきありがとうございました。