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【記事丸わかり】
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ワイパーブレードの交換は必要?必要ない?ゴムじゃなくてブレード部分の話
一口に「ワイパー」といっても、ボディーから突き出ている「アーム」と、アームの先にあってガラス面を拭き取る「ブレード」があります。
「ブレード」も、厳密には、ブレードとゴムに分けられます。
私たち自動車ユーザーにとっての関心事は、消耗部品として定期的に交換すべきなのはどの部分か、という点だと思います。
このページでは、「ワイパーを交換する」という場合に、ゴムの部分だけでいいのか、ブレードの部分も交換が必要なのか、主にこの点に焦点を絞って解説しています。
ブレードもゴムも消耗品
まず結論を申し上げると、ワイパーの「ブレード」を構成するブレードとゴムは両方共消耗品であり、必要に応じて交換が必要です。
ゴムは定期交換
ワイパーのゴムの部分は、半年から1年を目安に交換することをおすすめします。
1本あたり500円~1,000円程度です。
ワイパーゴムは、紫外線や雨、風などの影響で劣化しやすく、ゴムが硬くなったり、ひび割れたりすると、ガラスをきちんと拭き取ることができなくなります。
また、ワイパーゴムが劣化すると、ビビリ音が発生したり、ガラスに傷が付いたりすることもあります。
ワイパーゴムの交換は、自分で行うことも可能です。
自分で行うのが不安な場合は、ディーラーやカー用品店、ガソリンスタンドなどに依頼することもできます。
ワイパーゴム1本あたりの交換工賃(部品代を含む)は、ガソリンスタンド、カー用品店、カーディーラーによって異なります。
- ガソリンスタンド:約1,000~2,000円
- カー用品店:約800~1,500円
- カーディーラー:約1,500~2,500円
がおおよその相場です。
ブレードは必要に応じて
ワイパーの「ブレード」を構成するブレードですが、この部分の交換頻度は、1~2年に1回が目安です。
ただし、言うまでもありませんが、使用頻度や車の保管環境によっても異なります。
- 雨や雪の多い地域で、ワイパーを使用する頻度が高い場合は、1年に1回の交換がおすすめです。
- ごく一般的な頻度で使用している場合は、2年に1回の交換がおすすめです。
ワイパーのブレード部分が劣化すると、雨や雪をきちんと拭き取ることができず、視界が悪くなる可能性があります。
つまり、いくらガラス面と接するゴムを新品に交換しても、たとえばブレードが変形していると、フロントガラスの曲面に沿ったふき取りができなくなります。
わたし自身も経験がありますが、「ゴムを交換したのに何で拭き取り後に筋が残るんだろう」というケースでは、ブレード部分が劣化している可能性大です。
ワイパーゴムは4種類:用途と予算に応じて選択
車も進化していますが、各種パーツも進化を続けています。
近年のワイパーゴムには、主に以下の4種類があります。価格はおおよその相場(1本あたり)です。
- スタンダードワイパー:約500円~1,000円
- グラファイトワイパー:約1,000円~1,500円
- 撥水ワイパー:約1,500円~2,000円
- 雪用ワイパー:約2,000円~2,500円
それぞれの特徴は次の通りです。
- スタンダードワイパーは、最も一般的なワイパーゴムです。ゴムの表面が平らで、どんな車にも取り付けることができます。
- グラファイトワイパーは、ゴムの表面にグラファイト(炭素から成る鉱物)がコーティングされているワイパーゴムです。グラファイトコーティングにより、摩擦抵抗が減り、フロントガラスに撥水コーティングをしている場合などは、その劣化を防ぐことができます。
- 撥水ワイパーは、ゴムの表面に撥水コーティングが施されているワイパーゴムです。撥水コーティングにより、雨水を弾きやすく、視界を良好に保つことができます。
- 雪用ワイパーは、雪や氷を効果的に除去できるワイパーゴムです。ゴムの表面に特殊なコーティングが施されているため、雪や氷を弾きやすく、視界を良好に保つことができます。
ワイパーゴムを選ぶ際には、車種やワイパーブレードの形状、使用頻度などを考慮して、適切なワイパーゴムを選んでください。
というか、予算に応じて、と言うべきでしょうが。
ブレードの形状は3タイプ
ワイパーの「ブレード」のブレード部分ですが、ここは形状別に主に3タイプに分類されています。
※価格はおおよその相場(1本あたり)です。
トーナメントワイパー:約1,000円〜3,000円
多くの車種で採用されている一般的な形状のワイパーです。拭き取り部が可動式のため、曲面を払うのに適しており拭き取り能力も高いですが、高速走行時には他の形状と比べ、性能が低下してしまうケースがあります。
フラットワイパー:約3,000円〜5,000円
拭き取り部のゴムとそれを支えるフレームが一体化したワイパーです。ガラス面へ均一な圧力がかけられるため、払い拭き能力が高いのが特徴です。さらに、エアロフォルムを搭載しているものが多く、空気抵抗を発生させて浮き上がり防止にも役立ち、高速走行中の安心感もあります。
デザインワイパー:約2,000円〜4,000円
フラットブレードのエアロフォルムを採用したワイパーで、トーナメントワイパーとフラットワイパーの良い部分を取り、全体的な拭き取り能力に長けています。
中古車は純正品でない場合も
中古で購入した車のワイパーブレードやゴムを交換する場合、前の所有者が純正品以外のパーツを取り付けている場合があります。
たとえば、純正では、ブレード部分が上記にあるトーナメントワイパーであったところに、フラットワイパーを付け替えているようなケースです。
安く済ませたい場合は純正品に取り換えればいいと思います。
「雨の日が苦手」と言う人は、実はワイパーが原因かも
車のパーツの中には、一気に悪い症状が表れるものと、少しずつ徐々に悪化していくものがあります。
ワイパーゴムやワイパーブレードは、まさに「少しずつ徐々に悪化していくもの」の代表格です。
私の個人的な経験をお話しすると、雨の日の運転はどうも憂鬱で、出かける前から気が重くなることが度々ありました。
まあ、多かれ少なかれ、誰だって雨の日はそうなのかもしれません。
でも、そうした憂鬱な思いのほとんどが、ワイパーの劣化が原因だったと後で気づいたことがあったのです。
その時はゴムを最初に交換し、まだ筋が残ったのでブレード部分も交換したのですが、以後の雨の日の運転は全く「別物」になりました。
雨の日に出かけることが憂鬱でなくなったのです。ホントですから。
フロントガラスが、スジも残らずきれいに拭き取られると、運転していて安心感が全く違います。
ブレードもゴムも少しずつ徐々に劣化していったので、そこに原因があったことに気づかなかったのです。
車のブログを書いているのに、まったく、いい加減な奴ですね。
まとめ
「ワイパーブレードの交換は必要?必要ない?ゴムじゃなくてブレード部分の話」のテーマで解説しました。
ゴムはもちろんブレード部分も消耗品とお考え下さい。
ゴムほど頻繁に交換する必要はありませんが、ゴムを交換しても拭き取り後にスジが残ったりする場合は、ブレード部分が劣化して変形している可能性大です。
ブレードが劣化すると、ブレードの先につけるゴムもきれいな湾曲を描けなくなり、結果として、フロントガラスの曲面に沿ったふき取りができなくなります。
日本は、地域によって多少の違いはあるものの、全国的に雨や雪が多い気候だと思います。
私が住む山梨県の南側はあまり雪は降りませんが、雪の多い地域の場合など、ワイパーの役割はさらに一段と重要性が増すと思います。
安全な走行のためには、かなり大事なパーツだと思います。
自分で交換すれば安く済ませられます。
今は自分で出来ない場合でも、一度カー用品店やガソリンスタンドでやり方を教えてもらえば、次回からは自分でできるはず。
すっきり視界で雨の日や雪の日を快適に過ごしましょう。
ご覧いただきありがとうございました。
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