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【記事丸わかり】
⇒⇒フェラーリ プロサングエ 国内試乗レビュー by 島下泰久 |
フェラーリ・プロサングエの購入条件についての噂を検証
Ferrari Purosangue:Wikipedia
フェラーリ・プロサングエは、イタリアの自動車メーカー、フェラーリが製造するSUVです。
2022年9月13日に発表されました。
ボディタイプはSUVに近いですが、フェラーリは「SUVは作らない」と明言していて、「4ドアスポーツカー」と呼称しています。
フェラーリ関係者以外の人は、みな「SUV」と見なしています。
プロサングエはどんなクルマ?
プロサングエのボディサイズは、全長4987mm、全幅2028mm、全高1589mm。
ドアは観音開きで、後席ドアは電動開閉式となりドアノブを持たない設計です。
パワーユニットは6.5リッターV型12気筒自然吸気エンジンで、最高出力は715馬力、最大トルクは716Nmです。※ほぼバケモノです。
トランスミッションは8速DCTが組み合わされ、駆動方式は四輪駆動です。
0-100km/h加速が3.3秒、0-200km/h加速は10.6秒、最高速度は310km/hとなっています。
プロサングエの購入条件には様々な噂があるが
プロサングエの購入条件に関して、さまざまなうわさが飛び交っています。
たとえば、次のような噂です。
- フェラーリのオーナーズクラブ会員であること。
- フェラーリを一定期間所有していること。
- 一定金額以上の資産を持っていること。
- 抽選に当選すること。
これらのうわさはすべて、フェラーリが公式に発表したものではありません。
そのため、正確な購入条件は不明です。
しかし、これらのうわさは、プロサングエがフェラーリのなかで最も高価な部類の車であり、入手しにくい車であることを示唆しています。
プロサングエの価格
- 4760万円:2022年11月価格コム
どうも価格コムの4760万円が、憶測ではなく確定価格のようです。※ただし掲載時点の為替レートによる価格。
とはいえ、円安、戦争、資源価格高騰など何でもありなので、4760万円というこの価格も簡単に上下動するものと思われます。
この車を買うくらいの人なら、±3000万円位変動しても、「あっ、そうなの」と一言つぶやいてから、サッと契約書にサインするような人であるべきでしょう・・・なんてね笑。
公式な購入条件はないが、真実らしき話はある
プロサングエの購入条件に関して、数十のサイトをリサーチして、いくつかのそれらしい話は見つかったのですが、そうした話の大本になっていると思えるブログに行き着きました。
つまり、あれこれ情報源から離れて薄まった噂話を複数紹介するよりも、こちらのブログ1本を紹介したほうが意義があると思います。
そのブログは、Life in the FAST LANE.というタイトルで、「ランボルギーニ/フェラーリ/ポルシェオーナーのブログ。」とサブタイトルがあります。
このブログには、まずこうあります。
このプロサングエはお値段5630万円という、ロールス・ロイス・カリナンよりも高価なSUVであるものの、すでに生産予定台数の上限に近い受注が集まっており、これ以上の注文を受けることができないという状況に差し掛かっているようです。
つまり、購入条件だとか購入審査とか言う前に、すでに注文が溢れていて、生産をどうするかの方で手いっぱいの状態だ、というわけです。
さらに、
「需要があるだけ」いくらでも生産するわけではなく、公表はしていないものの生産台数を制限していると考えてよく、よってその「制限(上限と言うべきか)に達した場合」受注を打ち切る
と続きます。
さらに、
なお、プロサングエの購入条件というか購入資格については「フェラーリのVIP顧客」だとされており、今回エンリコ・ガリエッラ氏はそれを認める形で「プロサングエが、フェラーリにとっての新しい顧客に対する高い訴求力を持ち、多くの反響を得ているのは事実だが、プロサングエの納車を受けることができるのはフェラーリの既存顧客だけである」ともコメント。
要するに、フェラーリは普通の車のように需要があればあった分だけ生産する車ではなく、プロサングエは既に受注が溢れている状態で、注文している人は実質的にフェラーリのオーナー(VIP顧客)であるから、そういう人たちにしかこの車は手にできないだろう、と言うことになります。
これが現状なので、お金があるとかないとか、社会的地位が高いとか低いとか、そういうことを問題にしてもしょうがない状況なのだと思います。
私はこのブログの運営者様のことばが最も真実に近いのではないかと感じます。
ただし、もしもプロサングエが全然人気がなく、10台か15台の受注しか集まっていないような状態であれば、まさに「誰でもいいから買ってちょうだい」ということになるはず。
フェラーリだって、その辺の事情は同じでしょう。※まずそんなことは起こらないでしょうが。
フェラーリとランボルギーニの顧客の違い
このページでは、フェラーリ・プロサングエの購入条件をテーマに話をしています。
このテーマとは逸れるのですが、面白い記事が見つかったのでご紹介したいと思います。
フェラーリオーナーとランボルギーニオーナーの気質というか属性というか、とにかく違いについての話です。
フェラーリのオーナーは、総じて奥ゆかしい方が多いとのこと。
特にF348やF355に乗るオーナーは見栄も若干あるものの、純粋に走り好きな方が多いようです。
また、F360モデナやF430、F458イタリアなどのモデルを所有するオーナーは、目立つことを避ける傾向にあるとされています。
一方、ランボルギーニのオーナーは、目立つことが大好きでノリがいいとのこと。
特に12気筒モデルのディアブロやムルシェラゴ、アヴェンタドールを好んで乗っているオーナーは自己主張が強いようです。
派手なボディラッピングとエキゾースト交換は定番のチューニングで、どれだけ目立てるかにベクトルが向いているのはあきらか。
ただし、ミウラやカウンタックを所有しているオーナーは、自分が目立つよりもクルマを一番に考えている層ではないか、とも。
このように、フェラーリとランボルギーニのオーナーの属性の違いは、メーカーが誕生したルーツにも大きくかかわっていると指摘されています。
フェラーリはF1ドライバーだったエンツォ・フェラーリが設立し、ランボルギーニはトラクターメーカーからスタートしたという背景があるのではないか、というわけです。
(ベストカーWeb)
フェラーリのCEO、「SUVとは呼ばないでほしい。SUVでないからだ」
2022年9月14日のBloombergによると、
スポーツタイプ多目的車(SUV)と位置付けるかどうかとの質問に同社は意外な答えを出した。
ベネデット・ビーニャ最高経営責任者(CEO)はイタリア北部のマラネッロで記者団に対し、「SUVとは呼ばないでほしい。SUVではないからだ」と述べ、「それはフェラーリだ」と語った。
と報じています。
私は、「おっと、この人、かわいい❤」と思いましたね。
価格コムのレビューは0件…笑
フェラーリ・プロサングエの日本発売は2022年11月8日で、この記事を書いている今は2023年6月9日ですが、価格コムのレビュー件数は0件です笑。
ただし、口コミ欄には、質問と返信がいくつか展開されています。
質問:3人家族で3歳の娘がいます。無論チャイルドシートですが、足回りの硬さはファミリーカーとして、または成長過程のちびっ子を乗せて走らせても問題ないでしょうか?現在はベントレーベンテイガに乗ってますが少し刺激が物足りなくなり乗り換え検討してます。
返信1:フィットかノート、シエンタ、フリードあたりを考えてみよう。
返信2:まあ、本気で質問してるとは思えませんけど・・・このクルマ買う人が他にクルマ持ってないことあり得ないし、そんなこと考える訳がないでしょ(笑
質問者も返信者も実にヒマ人ですね。人生、楽しんでますね。
自動車メディアのレビュー紹介
プロサングエ:フェラーリ
- プロサングエの走りは812スーパーファストのようだ
- 軽々と8000rpmオーバーまで吹け上がり、その音と振動は、クルマ好きを小躍りさせるほど
- プロサングエは単なるSUVではなく、身も心もフェラーリである。そのため、「フェラーリのSUVだから許せない」という人こそ、プロサングエを試してみるべき
- ドライブモードの切り替えが細かく設定でき、それぞれに段階があります。これにより、一人の時と他人を乗せている時とで異なる乗り心地を体験できます
- シートにはマッサージ機能が付いており、その強弱やローラーの動き方も選べます
- 前後のバランスが良好で、レーシングカーレベルのコーナリングを体験できます
- フェラーリはプロサングエをSUVとはカテゴライズしておらず、実際に乗るとSUV感がない
- インテリアは、背の高いセンターコンソールで運転席と助手席を明確に区切る「デュアル・コンパートメント」という手法を採用
- 新たに開発されたアクティブサスペンションにより、快適な乗り心地とスポーツ性を両立
- フェラーリが4シーターというだけあって、後席にも十分なスペースがあり、ラゲッジルームも広く、日常生活での利便性も考慮されている
- プロサングエの走行性能は、アクセルをそれほど踏み込まずに駆動力が発生するという特性を持っている
- 車内には全面液晶のメータークラスターがあり、あらゆる表示が可能で、助手席前のダッシュボードにもモニターが組み込まれ、エアコンやオーディオコントロール、さらにはシートのマッサージ機能の調整まで行える
- リアには一般的なリアシートではなく、しっかりしたバケットタイプが装着されている
- プロサングエは、フェラーリ初の4ドア車であり、その名前はイタリア語で「サラブレッド」を意味する
- トランクはリアシートを倒すことでラゲッジスペースを増やすことが可能で、4つのシートは全てヒーターと電動シート機能を備えている
- 世界で初めて「フェラーリ・アクティブ・サスペンション・システム」が採用され、ボディのロールを制御したり、高周波のバンプを越える際にタイヤの接地面をコントロールしたりすることができる
- 「家族で乗れる初めてのフェラーリ」←←秀逸なキャッチコピーですね!
プロサングエのスペック
フェラーリ「プロサングエ」のスペックです。
項目 | 内容 |
---|---|
新車価格 | 4760万円 |
発売日 | 2022年11月8日 |
駆動方式 | 4WD |
燃料 | ハイオク |
燃料タンク容量 | 100L |
排気量 | 6,496cc※自動車税は年111,000円(2023年6月現在) |
トランスミッション | 8DCT |
乗車定員 | 4名 |
ドア数 | 5ドア |
シート列数 | 2列 |
ハンドル位置 | 右(左もある) |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 533[725]/7750 |
最高トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 716[73]/6250 |
過給機 | なし |
全長 | 4,973mm |
全幅 | 2,028mm |
全高 | 1,589mm |
ホイールベース | 3,018mm |
車両重量 | 2,033kg※重量税は年20,500円(2023年6月現在) |
車両総重量 | 2,253kg |
荷室容量(リアシート立) | 473L |
ホイールサイズ 前 | 22.0インチ 9.0J |
ホイールサイズ 後 | 23.0インチ 11.0J |
タイヤサイズ 前 | 255/35R22 |
タイヤサイズ 後 | 315/30R23 |
トレッド幅 前 | 1,737mm |
トレッド幅 後 | 1,720mm |
以上がフェラーリ「プロサングエ」の主要なスペックとなります。
「プロサングエの電動化は現時点で予定していない」
フェラーリ・ジャパンのフェデリコ・パストレッリ社長は、プロサングエのパワートレーンに関して、
この先、他のパワーユニットを搭載するプランはありません。そのタイミングがくることも考えられますが、いま言えるのは、このクルマはV12のみの展開です。
と明言しています。
一方で、フェラーリは、2025年にV12をハイブリッド化し、2030年にはBEVのスポーツモデルのローンチを掲げています。
(WebCG)
まとめ
「フェラーリ・プロサングエの購入条件についての噂を検証」のテーマでお届けしました。
噂を検証しているうちに、何だかよくわからない記事になってしまいました。
でも、これでいいのだ、と思っています。
どんな切り口からでも話ができてしまうフェラーリはすごいと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
【2023年6月30日追記】新たな高性能モデル「SF90 XXストラダーレ」「SF90 XXスパイダー」がデビュー
事項 | 内容 |
---|---|
車名 | SF90 XXストラダーレ、SF90 XXスパイダー |
メーカー | フェラーリ |
発表日 | 2023年6月29日 |
タイプ | プラグインハイブリッド・スーパースポーツ |
SF90 XXストラダーレ詳細 | 限定生産台数:799台、デリバリー開始:2024年第2四半期 |
SF90 XXスパイダー詳細 | 限定生産台数:599台、配車予定:2024年第4四半期 |
特徴 | 外装・内装にアルカンターラとカーボン材が多用され、大きな固定式リアウイングが装着されている。オープントップモデルのルーフは車速45km/h以下であれば走行中でも開閉可能。 |
コンセプト | 「SF90ストラダーレ」および「SF90スパイダー」の高性能版。XXプログラムの一部として、オーナーがサーキット走行を楽しむと同時にフェラーリが走行データを蓄積・活用する。 |
購入可能なカスタマー(推測) | 基本的に、現在SF90シリーズのオーナーであると同時に複数台のフェラーリを所有している人。 |