【詳細解説】ドライブレコーダーの常時録画の2大デメリットはこれ!

ドライブレコーダー・常時録画・デメリット

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ドライブレコーダーの常時録画の2大デメリットはこれ!

ドライブレコーダーの録画方式を大別すると、

  1. 常時録画
  2. イベント録画

の2つに分類できます。

①の常時録画とは、文字通り「常時」録画を続けることで、車のエンジンを掛けてからエンジンを停止するまでのあいだ、ずっとカメラで映像を撮影し続けます。

駐車監視機能を付けている場合であれば、エンジン停止中であっても、「常時」カメラが映した映像を記録し続けます。

このように、常時録画はドライブレコーダーの基本的機能を果たしているのですが、では、この常時録画のどんなところにデメリットがあるのでしょう?

デメリット<1>:SDカードを酷使する⇒⇒新品に交換

ドライブレコーダーの常時録画は、とにかくエンジンをかけている間じゅう録画し続けます。駐車監視中なら、エンジン停止中であってもずっと録画し続けます。

けれども、記録媒体であるmicroSDカードには容量に限界があります。たいてい数時間でメモリーが満杯になってしまいます。

すると、ループ録画方式になっているので、また初めに戻って、すでに録画してあるデータの上に新しい録画データが上書きされていきます。これを延々と繰り返します。

もしも5時間で容量一杯になるマイクロSDカードを使用していたら、5時間のドライブで1回、10時間で2回、30時間で6回・・・というようにカードはデータの上書きが繰り返されていきます。

車の使用頻度にもよりますが、1か月、半年、1年というスパンで考えた場合、マイクロSDカードは数十回から数百回もデータの上書きが繰り返されることになります。

そもそもSDカードの寿命は書き換え回数で決まってきます。デジカメやスマホに使用する場合はそれほど頻繁にデータの書き換えは行われないと思いますが、ドライブレコーダーの常時録画は半端じゃない書き換え回数(データの上書き消去)になります。

カードが破損して大事な事故データが見られなくなることを防止するためには、1年から2年に1度は新品のSDカードに交換すべきです。

つまり、ドライブレコーダーの常時録画は、記録媒体であるmicroSDカードの寿命を早めるのです。

デメリット<2>:駐車監視ではバッテリーの劣化を早める

ドライブレコーダーの常時録画を駐車監視機能で使用する場合、バッテリーの劣化を早めます。

駐車監視中に常時録画するということは、エンジン停止中であっても常時録画し続けるということですから、電源である車のバッテリーは確実に劣化を早めます。

もちろん、電源は車のバッテリー以外からも供給できます。たとえば、外付けのリチウムイオンバッテリーなども用意されていますし、ドライブレコーダー本体内に内蔵バッテリーを搭載する方法もあります。

しかし、外付けバッテリーの場合は、別途1万から3万くらいかけてバッテリーを購入しなければなりませんし、内蔵バッテリーの場合は容量に限界があるので常時録画には向きません。

このように、駐車監視で常時録画する場合は、バッテリーの問題が常に付きまといます。

常時録画しない方法もあるが・・・

たとえば、駐車監視の際、必ずしも常時録画をしなくても、タイムラプスを使えば実質的に常時録画したのと同等の記録ができ、なおかつ、バッテリーへの負担を少なくすることが可能です。

タイムラプス機能では、たとえば、1秒間に1コマか2コマの静止画を撮影し、後でこれを再生するとパラパラ漫画みたいに半動画といった感じの映像になります。

この方法だと、当て逃げの被害にあったら相手の車のナンバープレートを静止画から読み取れますし、車上荒らしとかタイヤ盗の被害にあったら相手の顔を静止画で確認できます。

なおかつ、バッテリーの消費量は常時録画よりも節約できます。

こうした方法を採用することで常時録画のデメリットをカバーすることができます。

(※)タイムラプス機能は車を走行中の録画にも使用可能ですが、しかし、走行中であれば車のバッテリーは常に充電された状態なので、あまりバッテリーの劣化を気に掛ける必要はないので、通常の常時録画で問題ないと思います。

まとめ

ドライブレコーダーの常時録画は、①SDカードの交換頻度を早める、②バッテリーの劣化を早める、といったデメリットがあります。

しかし、②のバッテリーの劣化に関しては、タイムラプス機能などを使えば補える場合もあります。

とは言え、ドライブレコーダーの常時録画は、欠かすことのできない基本機能であり、デメリットにはしっかり対応しつつ、どんどん使っていくべき機能だと思います。

このページのテーマに関連する記事を下記にご案内します。参考になさってください。

⇒⇒ドライブレコーダーの常時録画の仕組みを教えて!:ドライブレコーダーの録画方式には、常時録画とイベント録画がありますが、常時録画ではエンジンを掛けてからエンジンを停止するまでのあいだ常時カメラの映像を録画し続けます。事故があってもなくても、常時、カメラが映す映像を録画し続ける、これが常時録画です。

⇒⇒(広告)あなたの愛車は今いくら?:車を乗り替える際に今まで乗っていた車をディーラーなどで下取りに出すとあまりいい金額の査定にならないと思います。こういう時は車買取店の方が査定額が高くなるのが普通です。しかも1社で査定してもらうのでなく複数社で査定してもらって一番高いところに売却する。これだけで下取りと数万円の差額が出るはずです。

⇒⇒ドライブレコーダーで常時録画できない3つの原因:ドライブレコーダーを取り付け、初期設定を行う際に、常時録画の設定を「ループ録画OFF」にしてあると、microSDカードが容量一杯になるまでは常時録画されますが、一杯になった時点で録画は終了します。「ループ録画ON」のままなら(これがデフォルトの設定)、カード容量がいっぱいになるとまた最初に戻って上書き録画を続行します。

⇒⇒ドライブレコーダーの「イベント録画」とは?:イベント録画とは、普段は何も録画しないで待機しているだけです。しかし、事故で相手の車と接触したり、相手がないけれど自車が急ブレーキをかけたりした際、ドライブレコーダーに内蔵されているGセンサー(加速度センサー)が反応して、その衝撃があった時刻の前後数十秒を記録します。

⇒⇒ドライブレコーダー|駐車監視でも常時録画ってできる?:エンジンを停止後、車を駐車させているあいだ、異常があるなしにかかわらず、常時録画を続けることは可能です。設定しておけば、常時録画できます。ドライブレコーダーの駐車監視機能は、しっかり作動している限りとても頼もしい機能です。しかし、しっかり作動させるには事前に対策を取っておく必要があります。それが電源の問題です。

⇒⇒ドライブレコーダーのSDカードを抜く場合の注意点は?:ドライブレコーダーから記録メディアであるSDカード(microSDカード)を抜くケース、これにはいろんなケースが考えられます。その詳細は後程触れるとして、まず注意すべき点があります。「ドライブレコーダー本体の電源をオフにしてからSDカードを抜く」「本体に電源スイッチがない場合は、電気の供給元であるシガーソケットを抜いてからカードを抜く」「電気の供給元がバッテリー直結の場合は本体に接続している電源コードを抜いてからカードを抜く」の3点です。

⇒⇒ドライブレコーダー|ループ録画しない設定にするには?:たとえばドライブ旅の思い出を映像で残したい場合などは、ループ録画に設定したままだと、せっかく録画したものを消去してしまうことになります。そこで、ドライブレコーダーの設定画面を開き、「録画設定」から「上書き禁止設定」の画面を開き、必要な設定を行います。

⇒⇒ドライブレコーダーはバッテリーに負荷をかけますか?:ドライブレコーダーの駐車監視機能を働かせるために車のバッテリーから直に電力の供給を受ける方式の場合、常時録画に設定しておくとバッテリーに負荷を掛けます。しかし、衝撃を検知したり動体を検知した場合にだけ、短時間の映像を記録する設定にしておけば、バッテリーへの負荷はわずかです。

⇒⇒ドライブレコーダーの「上書き録画」ってどういう意味?:ドライブレコーダーの場合は、カードの容量がいっぱいになったら、また最初に戻り、すでに録画されている古い映像に新しい映像を上書きしていきます。つまり、古い映像は次々に新しい映像に置き換わり、消去されていきます。

ご覧いただきありがとうございました。