ドライブレコーダーの駐車監視|衝撃検知と動体検知の違い
ドライブレコーダーには駐車監視機能を備えた機種があります。自宅の駐車場や出先の駐車場に車を駐車しているあいだ、何者かにイタズラされたり、当て逃げされたりした場合に、その証拠映像を残す機能です。
この駐車監視機能は、2つの種類に分けられます。
- 衝撃検知:Gセンサーが衝撃を検知して録画を開始する
- 動体検知:モーションセンサーが動きを検知して録画を開始する
この2つです。
現在販売されているドライブレコーダーで、駐車監視機能を備えている機種を見回してみると、この①と②の両方を備えた機種もあれば、①だけの機種もあります。②だけの機種もあります。
これから駐車監視機能を備えたドライブレコーダーを導入しようと思っている方は、ぜひ①と②の両方を備えた機種をお選びください。
その理由を下記でお話ししていきます。
衝撃検知の仕組みと弱点
衝撃検知するためにはまずGセンサーを設置します。駐車中に他車がぶつかったり、いたずら目的で車を揺らしたりすると、その衝撃をセンサーが検知し、検知した瞬間を含めたその前後を録画します。時間にして10数秒間です。
ただし、衝撃検知で映し出す映像は、当たり前ですが、カメラの画角の範囲内の映像です。カメラが前に1つしかない場合は横方向と後方の映像は映りません。カメラが前後にある場合も横方向は映りません。
また、全ての衝撃を検知するのではなく、たとえば、コツンとした小さな衝撃であることが多いドアパンチなどは、Gセンサーが検知できないケースがほとんどです。
ほとんどの機種ではGセンサーの感度を設定変更できます。そこで、もっと感度を高くしたらどうなるか?
たぶん、それでもドアパンチは検知できないでしょう。また、あまり感度を高くすると、ちょっとした強風などに敏感に反応して、それはそれで後処理が煩わしくなって、場合によっては、面倒だから駐車監視機能そのものをOFFにしてしまう事態にもなりかねません。
それでは何のためにドライブレコーダーを設置しているのか、意味がなくなってしまいます。
いずれにしても、衝撃検知は駐車場のトラブルを100%とらえられる機能ではないということです。
動体検知の仕組みと弱点
動体検知ができるドライブレコーダーはモーションセンサーを組み込んでいます。センサーが何か動くものをとらえると、とらえたその瞬間を含む前後の映像を記録します。時間にして十数秒です。
動体検知で映像を記録する場合、やはり衝撃検知と同じように、録画する映像はカメラの映し出す範囲内にとどまります。
前に1つのカメラならその範囲だけ。前後カメラなら前後だけで、横方向は映りません。
衝撃検知と動体検知と360度カメラが最強の組み合わせ
結局、ドライブレコーダーの駐車監視機能では、衝撃検知の弱点を動体検知が補い、動体検知の弱点を衝撃検知が補い、また、カメラの死角問題を360度カメラが補うことができる、という意味において、
衝撃検知+動体検知+360度カメラ
この組み合わせが現在販売されているドライブレコーダーでは最強の組み合わせになると思います。
駐車場のトラブルで悩んでいらっしゃる方は、どうせこれからドライブレコーダーを導入するのであれば、ちょっとお値段は高くなるものの、この3つの機能を併せ持った機種をお選びいただきたいと思います。
そもそも360度カメラは、駐車監視機能だけでなく、煽り運転にも威力を発揮します。このことはみなさんもテレビ報道などで痛感なさっていることだと思います。
下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
⇒⇒ドライブレコーダーで「衝撃を検知しました」のアナウンスが
ご覧いただきありがとうございました。