タクシー・バスのドライブレコーダー|保存期間はどのくらい?
タクシーやバスのドライブレコーダーに保存された映像がどのくらいの期間保存されているのか、これは気になるところだと思います。
データの保存期間はドライブレコーダーの記録メディアの容量で決まります。ほとんどの機種でマイクロSDカードが使用されていますが、32GBのカードなのか、64GBのカードなのか、そうしたカードの記録容量により保存されている期間は変わってきます。
また、保存期間はドライブレコーダーの解像度によっても異なります。同じ32GBのカードを使用していても、200万画素の機種と400万画素の機種では保存期間が2倍違います。200万画素の方がデータ量が少ないので保存期間は長くなります。400万画素の2倍長くなります。
このように、SDカードの容量と画素数(解像度)で保存期間は決まります。
業務用ドライブレコーダーで具体的な保存期間を確認
たとえば、タクシーやバスなど業務用のドライブレコーダーで有名なJapan Taxiの「ドライブレコーダー4」という製品があります。
このドライブレコーダーの場合、以下のような保存期間になります。
- 1920×1280 FHD | 7fps/14fps/29fps | 最大37時間
- 1280×720 HD | 7fps/14fps/29fps | 最大82時間
- 960×540 QHD | 7fps/14fps/29fps | 最大146時間
①は最高画質です。②③になるにしたがって画質が落ちていくので保存期間も長くなります。
保存期間が過ぎたら上書き録画されていく
上記の「ドライブレコーダー4」の場合、最高画質で記録すると37時間でSDカードの容量が満杯になります。すると、今度はまた最初に戻って、すでに録画されている映像の上に新しい映像が上書きされていきます。つまり、古い映像は次々に消去されていきます。
これをループ録画方式と呼びますが、今のドライブレコーダーはほぼすべてがこの方式です。
つまり、保存期間である37時間(1日と13時間)が経過したら、その後は古い映像から順次新しい映像に上書きされていき、さらにそのまま37時間が経過すると、カードの中身はすっかり新しい映像に置き換わっていることになります。
「常時録画」と「イベント録画」
実は、ドライブレコーダーの記録は、主に2つの種類に分けて記録されます。
- 常時録画
- イベント録画
この2つです。ここまでの説明では①の常時録画の話をしてきました。
②のイベント録画というのは、事故や急ブレーキなどでドライブレコーダー本体に内蔵しているGセンサー(加速度センサー)が衝撃を検知して、衝撃のあった瞬間の前後数十秒を自動的に録画するものです。そして、このイベント録画された映像は、①の常時録画とは異なるファイル名で保存されます。
ですから、ドライブレコーダーには常時録画のファイルとイベント録画のファイルが常に2つあるということです。
そして、この2つともループ録画方式なので、それぞれに割り当てられている記録領域が満杯になれば、古い映像の上に新しい映像が上書きされ、古い映像は消去されていきます。
ただし、②のイベント録画の方は、Gセンサーが作動した場合にしか録画されませんし、録画時間も短いので、この記録領域が満杯になるには相当な時間がかかるので、常時録画のように1日とちょっとで上書き消去されるという心配はあまりないと思います。
下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
⇒⇒ドライブレコーダー|常時録画でSDカードに上書き|復元できる?
ご覧いただきありがとうございました。