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【プチ調査】キーパーコーティングは「最悪」なのか?本当の評判
ガソリンスタンドを中心に日本全国6,000店舗以上を展開するキーパーコーティングですが、いまではカーコーティングの代名詞と言えるほど存在感を高めており、ユーザーの評価はかなり高めです。
この記事を書いているのは2021年12月20日ですが、みんカラの評価では、
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という高評価です。
ただし、どんな商品にも当てはまることですが、大多数の人が満足する商品であっても、一部には不満を持つユーザーが存在することは避けられず、キーパーコーティングに関しても、
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と不満を口にする人がいることも事実です。
そこで、キーパーコーティングを「最悪」とこき下ろすユーザーさんは、いったいキーパーの何に不満を持っているのか、どんなひどい目にあった結果「最悪」という言葉を使っているのか、プチ調査してみました。
「最悪」と評価するケースに見られる2つの原因
キーパーコーティングを「最悪」と評価するユーザーは、主に2つのケースに分けられるようです。
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この①と②を順次解説させていただきます。
①塗装面の荒れた車にキーパーコーティングで「最悪」:下地処理をしないのが原因
まず①の「塗装面の荒れた」車にキーパーコーティングを施工したケースですが、このケースは不満が出るべくして出たと言っていいケースです。
これはキーパーコーティングの特徴・特性によるものです。
キーパーコーティングは、ガソリンスタンドで洗車した際に、「プラス10分でポリマーコーティングができますよ」という触れ込みで人気が広まった、今でも商品ラインナップにあるピュアキーパーが出発点でした。
とても手軽に艶のあるピカピカの仕上がりが手に入るということで、ピュアキーパーは人気商品に育っていきました。
この流れを受けて、現在の主流であるクリスタルキーパーやダイヤモンドキーパーやWダイヤモンドキーパーといったガラスコーティングが開発され、ここ数年で一気に全国展開するようになったのです。
実際、キーパーコーティングを展開するキーパー技研株式会社が東証1部に上場したのは2016年です。
キーパー技研は愛知県大府市に本社があり、2021年10月の数字になりますが、より技術力の高いキーパーラボが88店舗(直営店)と11店舗(フランチャイズ)、そして、私たちにおなじみのガソリンスタンドが運営しているキーパープロショップが日本全国に6,100店舗あります。
より技術力の高いキーパーラボではコーティング剤を塗布する前の下地処理(ポリッシャー、コンパウンド、バフなどによる研磨や鏡面仕上)なども作業工程に含めることが有りますが、ガソリンスタンドを中心にしたキーパープロショップでは、原則としてコーティング剤の<塗り>のみです。
下地処理を省略しているのです。
下地処理を省略するので、それが値段にも反映して、一般的なガラスコーティングの値段に比べてかなりリーズナブルな金額になっています。
確かに、新車でまだボディー表面が傷んでいない車両であれば、手の込んだ研磨あるいは鏡面仕上などを行わなくても、コーティング剤を塗り込むだけで、艶々した美しいボディの光沢が手に入ると思います。
あるいは、新車から数年経過した車であっても、その間、他のカーコーティングを施工していてボディー表面が守られてきた車両であれば、やはり、下地処理を省略してコーティング剤を塗り込むだけの作業であっても、美しい光沢が得られるケースがほとんどでしょう。
けれども、たとえば中古で購入したR32GT-Rで、ボディー表面に小傷が目立ったり凹凸があったり塗装が荒れていたりしている車両の場合、下地処理を省略してコーティング剤を塗るだけの作業なら、これは結果が「最悪」になることは目に見えています。
キーパーコーティングの場合、原則として下地処理を行いませんが、こうした塗装面が荒れた車両などのケースでは、あらかじめ話し合いをしたうえで、ボディーの程度に応じて「軽研磨(Sサイズ9,300円)」または「鏡面研磨(Sサイズ45,300円)」などのオプション工程を行った上でコーティング剤の塗りをするやり方もあります。
しかし、キーパーコーティングで行う研磨では、街のいわゆる「磨き屋さん」とは異なり、コンパウンドやバフの工程も簡略化されているので、「磨き屋さん」の本格的な研磨と同等とまではいかないようです。
その結果、塗装面の荒れた車両の仕上がり結果は、当然「最悪」という厳しい評価を下されることになります。
(※)そもそも中古で購入したR32GT-Rのオーナーさんは、最初から街の「磨き屋さん」(一般的なカーコーティング屋さん)に施工依頼すべきです。15万円前後はするでしょうが、下地処理からしっかり行いますので、目の醒めるような均一で深い艶が得られますよ。
②ガソリンスタンドのスタッフの技術が未熟で「最悪」:店舗でバラつきがある
キーパー技研では、全国のガソリンスタンドのスタッフさんが均質的な技術力を身につけるように、技術コンテストを毎年開催しています。
こうした努力もあって、年々スタッフさんの技術力の差は埋まってきているようですが、それでも、人によって塗りむらがあったり、筋が入ってしまったり、明らかに汚れ(洗車で取れる程度の汚れ)があるのにその上にコーティング剤を塗りこんでしまったり、そういった未熟であり雑であるような作業が一部で行われていることも事実です。
こうなると、いくら新車でボディー表面に傷みがない車両であっても、結果的に「最悪」という評価が下されることもあるわけです。
ですから、ユーザーとしては、同じ「キーパーコーティング」の看板がついたガソリンスタンドであっても、実際には技術力に差があることを頭に入れておいたほうがいいと思います。
また、洗車のためのブースがしっかり備わっているかどうかも、施工店を選ぶ際に重要です
ガソリンスタンドには機械洗車のブースとは別に、スタッフによる手洗い洗車のブースが備わっているところとそうでないところがあります。
街の「磨き屋さん」のような、屋根付きでドアもあって外からのホコリ等を遮断する設備を望むのは無理だとしても、専用に洗車ブースがあって、そこで集中して作業できる空間があるのとないのとでは、結果に差ができるであろうことは容易に想像がつきます。
キーパーコーティングは、一般的なガラスコーティングに比べて割安な料金ですが、それでも数万円のお金を支払うのですから、事前にチェックすることで、後で「ここは最悪だ」などと言わなくて済むことになると思います。
キーパーコーティングの商品
キーパーコーティングはすべてガラスコーティングです。具体的な商品名は以下の通りです。
※2022年4月1日に価格改定されたあとの料金です(一律5%の値上げですが、最大サイズの料金は下がっています)。
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上記ガラスコーティングとは別に、キーパーコーティングが最初に手掛けた商品であるピュアキーパー(ポリマーコーティング)は今でもあり、料金は5,990円~10,600円※サイズによって異なるです。
結局、キーパーコーティングの1番おすすめは何?
前の項目でご案内したように、キーパーコーティングの商品ラインナップを見渡すと、キーパー技研が最初に手掛けたポリマーコーティングのピュアキーパーを除き、他の6商品はすべてガラスコーティングです。
ガラスコーティング6商品の中で、多くの利用者が選択しているのは、
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の2商品です。
数の上ではクリスタルキーパーが1位です。
料金のことを無視できるのであれば、この2商品よりWダイヤモンドキーパーの方が当然品質は上です。
しかし、Wはクリスタルの3倍以上の金額です。
結局のところ、料金と品質、そしてメンテナンスのことを総合的に考えると、多くの人がクリスタルにするかダイヤモンドにするか、この2択で迷うことになるようです。
クリスタルキーパーとダイヤモンドキーパーのいずれがおすすめか、下記の記事で詳しく解説しています。
コーティング施工後のメンテナンス方法:「ショップで」 or 「自分で」
キーパーコーティングで施工してもらった場合、その後は耐用年数が来るまでいっさいメンテナンスが不要なのでしょうか?
コーティング層は耐用年数までしっかり持ちますが、車を使用していくにつれて雨水や黄砂などに晒されて、やがて表面にミネラル成分が付着するようになります。
すると、当初は目の醒めるような艶と撥水性だったのに、なんだかちょっと眠たげな輝きとなったり、トロンとした水のはじき方に変わっていきます。
これは表面にミネラル成分が付着するからです。これを除去するメンテナンスが必要です。
このことはキーパー技研のHPにも記載されています。(ミネラル取り洗車:キーパー技研)
実際のところ、耐用年数のあいだ、完全なるノーメンテで済むボディーコーティングはこの世に存在しないのです!
メンテナンスをショップで行うか自分でやるか、その違いがあるだけです。
コーティング後のメンテナンスの詳細は下記のページをご覧ください。
キーパーでヘッドライトもクリーンにできる?
キーパーコーティングでは、ボディーにガラスコーティングするだけでなく、ヘッドライトにコーティングしてピカピカの透明にするコースも用意されています。
種類は2種類あって、
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この2つです。
ヘッドライトコーティングの詳しい内容は下記のページをご覧ください。
キーパーコーティングした後は洗車機にかけてもいい?
これは誰もが抱く疑問でしょう。キーパーコーティングはガラスコーティングなんだから、つまり固い膜で覆っているのだから、洗車機にかけたって何の問題もないだろう、と思いたいところです。
実際、キーパーコーティングでは、洗車機に100回かけてもコーティングの効果は持続すると公式に宣言しています。(連続キーパー洗車機100回試験)
ですが、本当のところはどうなんでしょう?
下記の記事では、キーパーコーティング(ガラスコーティング)と洗車機の関係について詳しく解説しています。参考になさってください。
キーパーコーティングの上からワックスしてもいい?
キーパーコーティングをしてから日にちが経過すると、当然、艶や撥水性能が落ちてきます。
その際、市販のワックスとかスプレーのコーティング剤を使用したくなるものです。
これに対して、キーパーコーティングを扱う店舗などの回答では、ワックスやスプレーを使うと、それらの性能しか発揮されなくなり、その下にあるガラスコーティングが無駄になる・・・といった意味のコメントをしています。
けれども、そもそも艶や撥水性能が落ちてきたから市販のスプレーやワックスを使いたいと思うのであって、まるで答えになっていないですよね。
この点について詳しく解説したのが下記のページです。
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まとめ
キーパーコーティングは評判いいです。
車がまだ新しかったら、あまり考えずにキーパーコーティングに出せばいいと思います。
古い車で鉄粉やしつこい汚れや細かいこすれや消えないウォータースポットなどなどがついている車は、キーパーコーティングで恐らく最も料金が高くなるコースを選べばちゃんと下地処理をしてくれると思います。
あるいは、街の「磨き屋さん」に頼めば間違いないです。
そして、最後に念押ししておきます。
キーパーコーティングは素晴らしいカーコーティングですが、全てのお店が同一の技術を備えているわけではないようです。
施工を依頼する場合は、友人の口コミやネットの評価などを確認してください。
同じラーメンチェーンでもおいしいお店とおいしくないお店がありますよね。それと同じです。
ご覧いただきありがとうございました。