画像:三井住友海上
三井住友海上のドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)に加入すると宅配便で専用ドライブレコーダーが送られてきます。
メーカーはJVCケンウッドです。
市販モデルのDRV-830をベースに改良したオリジナルモデルです。
車の前方のみを撮影する「前1カメラ」です。
しかし、このところのあおり運転への関心の高まりを受けて、専用リアカメラを追加することができるようになりました。
専用リアカメラは契約者が費用負担して購入し、自分で車に取り付けします。
したがって、専用リアカメラを装着した場合もドライブレコーダー特約の特約保険料に変化はなく、標準の前1カメラのみの場合と金額は同じです。
月額850円、年額9,700円です。
あおり運転への関心の高まりを受けてリアカメラが追加可能に
自動車保険の特約としてドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)を採用しているのは大手代理店型の4社です。
三井住友海上・損保ジャパン・東京海上日動・あいおいニッセイの4社です。
4社ともドラレコ特約のスタート時点では、いわゆる「前1カメラ」と呼ばれるタイプのドライブレコーダーが標準仕様でした。
車の前方のみを撮影するタイプのドライブレコーダーです。
このタイプが標準仕様であることはその後も変わっていません。
しかし、このところのあおり運転への関心の高まりを受けて、保険会社にも動きが出てきています。
たとえば、東京海上日動では、あおり運転の被害にあった場合、ドライブレコーダーの緊急ボタン(赤ボタン)を押すとオペレーターと通話状態になり、そこでオペレーターに警察の出動を依頼できるサービスを追加しています。
ドライブレコーダーの機器に関しては従来どおり「前1カメラ」のままですが、こうした緊急連絡システムを導入することで、あおり運転の被害に対しても契約者に安心を提供することが可能になっています。
東京海上のこのシステムは、日産自動車が一部車種にオプション設定している「SOSコール」とほぼ同様のサービスです。
三井住友海上とあいおいニッセイもあおり運転への対応を打ち出しています。
ちなみに、この2社は持ち株会社であるMS&ADの下にぶら下がる形のグループ企業で、ドライブレコーダー特約の内容や使用する専用ドライブレコーダーもほぼ同一です。
ほぼ同一ですが、まったく同じではなく、たとえばあいおいニッセイは2020年1月からドライブレコーダーから取得した運転データを元に安全運転診断を行って、成績ランクに応じて保険料を割引するサービスを開始します。
だから、やはり別会社と見なければなりませんが、このページのテーマである「リアカメラ追加」に関してはまったく同一の対応です。
2019年5月31日付の広報で、下記の内容を発表しています。
昨今、「あおり運転」による重大事故の発生を契機として、車両後方の運転映像も録画したいというお客さまニーズが高まっています。こうした状況を踏まえ、三井住友海上ならびにあいおいニッセイ同和損保は、「見守るクルマの保険(ドラレコ型)」専用リアカメラにおいて、後方を録画する機能を新たに追加することとしました。
専用リアカメラは、ドライブレコーダーメーカー等にて、お客さまに別途購入いただきます。
つまり、両社のドライブレコーダー特約(ドラレコ特約)の保険料はこれまで同様まったく変化はなく、貸与される専用ドライブレコーダーもやはりこれまで通り「前1カメラ」が標準であるけれども、リアカメラを希望する人にはちゃんと追加できるような体制を用意していますよ、ということです。
リアカメラを追加すれば、車の後方もしっかり映像を記録できるので、事故だけでなくあおり運転の被害にあった場合もより「証拠」として価値の高い映像が残せるはずです。
両社の専用ドライブレコーダーはJVCケンウッドの製品です。
市販モデル(DRV-830)をベースに改良したオリジナルモデルです。
追加できる専用リアカメラも当然JVCケンウッドの製品です。
専用リアカメラの金額は代理店さんか保険会社にお問い合わせください。
なお、JVCケンウッドは2016年度と2017年度においてドライブレコーダー販売台数1位のメーカーです(株式会社JVCケンウッド社決算説明資料(2018年3月期))。
(ここからは補足説明です)
あおり運転対策としてドライブレコーダーを活用するのであれば、前後に1台ずつのカメラでもいいのですが、360度カメラの方が「証拠映像」を記録するにはより有効だと思います。
わたしがここで言う360度カメラというのは、前1カメラに超広角の室内カメラを追加したもののことです。
超広角の室内カメラは、室内を撮影するだけでなく、ウインドー越しに車の横方向、後ろ側を丸ごと撮影してしまうものです。
2019年の夏に日本列島を震撼させた常磐自動車道におけるあおり運転殴打事件(宮〇文〇容疑者とガラケー女)でわたしたちが何度も目にした映像は、被害者が「前1カメラ+超広角室内カメラ(=360度カメラ)」を取り付けていたからこそ、それが「証拠映像」となって逮捕・立件にまで至ったのでした。
三井住友海上・あいおいニッセイのドライブレコーダー特約で、リアカメラの代わりに超広角室内カメラを取り付けることが可能かどうかは不明です。
もし可能なら、超広角室内カメラの方がより有効だと思います。
ただし、リアカメラの追加であっても、ほとんどのケースで事故・あおり運転共に証拠として有効性の高い画像が記録できるはずですから、大きな問題はないと思いますが。
また、これはややマニアックな内容になりますが、映像の精細度という点で言うなら、超広角室内カメラよりもリアカメラの方が優れています。
超広角室内カメラの場合、カメラの露出(光の調整)は室内の明るさを優先して自動調節されます。
すると、晴れ渡ったカンカン照りの日などは室内と車外の明暗差が激しくて、室内の明るさで自動調節された状態で撮影された映像は、室内は鮮明だけれども車外は白とびする部分が多く不鮮明な映像になりがちです。
どんより曇った日などは室内と車外の明暗差が少ないので、どちらの映像もきれいに撮影できます。
超広角室内カメラのこうした弱点に対して、リアカメラの場合は、リアウインドーに取り付けて初めから車外の映像を専門に撮影するので、露出も常に車外の明るさに自動調節され、記録される映像は前方カメラの映像と同様に非常に鮮明です。
・・・ということを踏まえたうえで、それでも、わたしは360度カメラ(前1カメラ+超広角室内カメラ)の方がより有効性が高いと考えています。
多少画質を犠牲にしてでも、横方向と室内も撮影できる強みは消えないと思うからです。
いずれにしても、ここでわたしが言いたいことは、どうせ付けるのであれば360度撮影できるドライブレコーダーが望ましいということであって、三井住友海上とあいおいニッセイの専用リアカメラを追加した前後2カメラではだめだという意味ではありません。
前後2カメラでも、ほとんどの事故やあおり運転に関して有効な証拠映像を残せるはずです。
大きな問題はないと思います。
誤解なきようにお願いいたします。
三井住友海上のドライブレコーダー特約:詳細解説
三井住友海上のドライブレコーダー特約「GK 見守るクルマの保険(ドラレコ型)」の詳細な内容は以下の記事をご覧ください。
個別に解説:4社のドライブレコーダー付き自動車保険 | |
東京海上日動 ドライブエージェントパーソナル | 詳細内容はこちらのページ |
損保ジャパン DRIVING! | 詳細内容はこちらのページ |
三井住友海上 GK・見守るクルマの保険(ドラレコ型) | 詳細内容はこちらのページ |
あいおいニッセイ タフ・見守るクルマの保険(ドラレコ型) | 詳細内容はこちらのページ |
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