【記事丸わかり】
⇒⇒【車検】社外T10多連装LEDポジション球が原因で再検査に・・・ |
明け方や夕方などに車の存在を歩行者や対向車に知らせるためにはポジションランプ(スモールランプ・車幅灯)の点灯は重要です。
最近ではドレスアップのためにLEDを付ける人も増えています。
ただし、ポジションランプは車検の際の検査対象に含まれています。
色や明るさにも車検基準があります。
この点をくわしく解説しています。
ポジションランプの車検基準
道路運送車両法の保安基準の第34条(車幅灯)には次のように記されています。
自動車の前面の両側には、車幅灯を備えなければならない。
車幅灯は、夜間に自動車の前方にある他の交通に当該自動車の幅を示すことができ、かつ、その照射光線が他の交通を妨げないものとして、灯光の色、明るさ等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない。
車幅灯は、その性能を損なわないように、かつ、取付位置、取付方法等に関し告示で定める基準に適合するように取り付けられなければならない。
上記の基本的考え方に基づき、細目が定められています。
以下のとおりです。
- 灯光の色は白色であること
- 夜間に前方300mの距離から点灯が確認できること
- 光度は300カンデラ以下であること
- 光源が5W以上30W以下であり、照明部の面積が2個の合計で15c㎡以上であること
- 上方15度・下方15度・内側方向45度・外側方向80度から見通すことができるものであること
色に関しては赤・青・ピンク・オレンジなどは不可ですが、アンバーは色の度合いにより判断が分かれるところです。
LEDの可否は記されていないが実態的に問題なし
ポジションランプにLEDを使用していいかどうかは保安基準に記載はありません。
しかし、実際の車検において白色であれば問題なくパスしています。
LEDの明るさはケルビンで表されますが、色との関係で言うと、3,000ケルビン~6,000ケルビン程度が白の領域と言われています。
6,000ケルビンを超えてくると青みがかった色になってくるので、車検の際には検査官により不適合とされる可能性もあります。
なお、LEDランプを選ぶ際、放熱性にたいして対策が取られている商品を選ぶべきです。
LEDは省電力ですが狭小な空間に閉じ込められるポジションランプは熱を持つために電球の耐久性が大幅に落ちます。
そこで、放熱フィンを備えたり、素材にセラミックを用いたり、メーカーにより様々な放熱対策が取られています。
こうした商品はやや割高になりますが、その分耐久性があるので、結局はお買い得です。
後付する場合はショップで車検適合品であるか確認する
純正のポジションランプであれば何の問題もなく車検はパスします。
ドレスアップなどのために後付する場合、カー用品店の販売員などに車検適合品であるか確認してください。
上記のように、ポジションランプには色や明るさ以外にも照射角度についても細かい規定があります。
どの商品が適合しどの商品が不適合かはわたしたちユーザーにはわかりません。
いっぽうカーショップには車検適合実績などのデータが蓄積されているので、購入前に確認するべきです。
確認したうえで購入し、後日車検で不適合になったら、「適合品といわれたから買ったんですけど」と堂々と返品あるいは交換要求ができます。
商品のパッケージに「車検対応」と表示されているものであっても、念のために確認するべきです。
車検関連の下記記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。