【記事丸わかり】
⇒⇒【SBI損保の自動車保険】車両入替手続き方法 |
自動車保険の車両入れ替えの手続きは「納車日前」に行うのがベターですが、納車日の当日でも大きな問題はありません。
そもそも車両入れ替えの手続きは車検証のコピーがあればできる事なので、できれば納車日の当日よりも前に行ったほうが何かと安心だと思います。
このページでは自動車保険の車両入れ替えの手続きを納車日当日に行うケースについて詳しく解説しています。
しばらくお付き合いいただけると幸いです。
車両入れ替えの手続きは納車日当日でもOKですが・・・
ます、三井ダイレクトの「よくあるご質問」をご紹介します。
<Q>車両入替は納車日当日でも可能ですか?
<A>はい、可能です。
納車日当日のお手続きでも、新しいお車での補償が可能となります。
単純明快ですね。
とくに問題ありません。
ただし、納車日当日の手続きはあまり望ましいことではありません。
納車日当日というのは、ディーラーであれ中古車店であれ、様々な書類のやり取りがあって何かと気忙しい時間を過ごします。
そんな時に自動車保険の手続きもやるとなると、どうしても他の手続きといっしょに「まとめてやってしまう」という扱いになり、補償内容の見直し等を落ち着いてやれる環境ではなくなります。
新しい車は車両保険に入るのでしょうか?
入るとしたらエコノミーか一般条件かどちらにしますか?
その他の補償にしても、車を乗り換えるこの機会にもう一度見直してみるべきではありませんか?
つまり、納車日当日でも車両入れ替えの手続きはできますが、やはり、時間が許すのであれば、納車日前に一定の時間を割いて行うべきだと思います。
車両入替の手続きは車検証のコピーがあればできる
通常、ディーラーでも中古車店でも、車検証が発行されたその当日に車を納車するというケースは稀です。
ほとんどの場合、車検証が出来上がってから納車までにはある程度の日にちがかかります。
ディーラーや中古車店にあらかじめ要望しておけば、車検証が出来上がったその日にファックスなりデジカメ画像なりを送ってくれます。
送ってもらった車検証のコピー(画像)が手元にあれば、自動車保険の車両入れ替えの手続きができます。
代理店型でも通販型でも、車検証の内容がわかれば車両入れ替えの手続きができます。
ですから、なにも納車日当日の気忙しい中で保険の手続きをすることはないと思います。
それでは落ち着いて新しい車の補償内容を検討する時間も気持ちの余裕もないはずです。
納車日前に手続きしておけば安心して納車日にハンドルを握れる
ここで再度三井ダイレクトの「よくあるご質問」を覗いてみましょう。
<Q>車両入替日当日、新しい車をとりにいくために入替前の車を運転する場合は補償の対象になりますか?
<A>納車当日を変更日として、納車前に車両入替手続きをした場合は、新しいお車を運転されると同時に新しいお車に補償が切り替わります。
ディーラーに新しいお車をとりにいくまでは現在のお車が補償され、新しいお車を運転されると新しいお車に補償が切り替わります。
これも明快です。
納車日前に保険の手続きをしておけば、納車日には新旧いずれの車を運転してもちゃんと補償されるということです。
これが納車日の当日に手続きした場合では、自分では書類を提出して手続きが完了したつもりでいても、保険会社の入力作業が遅れたためにまだ手続きが完了しないというケースも有り得ます。
そうなると、入れ替え前の車の補償は問題ないけれど新しい車の補償は怪しいことになってきます。
「だけど、そういうときのために『入替自動車の自動補償』という特約が自動付帯しているんじゃないの?」
はい、確かにそうなんですが、この特約には盲点があるんです。
「入替自動車の自動補償」は万能ではない
自動車保険に加入すると、特に追加保険料を払わなくても自動的に付いてくる補償があって、「入替自動車の自動補償」(会社によって名称が異なる)もその一つです。
この特約に関してはソニー損保の「よくあるご質問」がわかりやすいのでご紹介します。
<Q>車を買替えた場合の補償はいつ切替わりますか。
<A>納車日より前に車両入替の手続きをした場合は、新しい車の納車と同時に補償が切替わります。
納車日以降に車両入替の手続きをした場合は、契約車両 の変更手続をした時点から新しい車に補償が切替わります。
お手続きしていただかないと原則として新しい車での事故は補償されません。
ただし、 契約車両 の変更手続を忘れてしまい新しい車で事故にあった場合でも、新しい車の納車日の翌日から起算して30日以内にお手続きいただければ、古い車の補償内容で補償します。
※車両保険に限っては、新しい車の保険金額で補償します。
上の引用でアンダーラインを引いた2箇所が問題です。
つまり、「対人」「対物」「人身傷害」といった基本補償に関しては、納車日を過ぎても問題なく前の車の補償を引き継ぎますが、車両保険に関して問題が起こる可能性が出てきます。
次の3つのケースが考えられます。
- 入れ替え前の車に車両保険が付いていないケースでは、新しい車で事故を起こした場合に車両保険からは一切補償されない
- 入れ替え前の車に車両保険のエコノミーが付いているケースでは、新しい車で事故を起こした場合もエコノミーの補償が適用される
- 入れ替え前の車に車両保険の一般条件が付いているケースでは、新しい車で事故を起こした場合も一般条件の補償が適用される
※車両保険が適用されるケースでも補償限度額は新しい車の時価額相当額が限度額となります
結局、車両保険が問題、ということになります。
新しい車に車両保険を付けるつもりがない場合は、何の問題もありません。
けれども、車両保険を付けるつもりでいる場合は、「入替自動車の自動補償」では問題が生じる可能性が出てきます。
この特約が万能ではないと言うのは、そういう意味です。
確かに、「入替自動車の自動補償」のお世話になる確率は非常に少ないと思います。
けれども、ごく稀に、納車直後に真新しい車が無残な姿になる事故も実際に起こっています。
自動車保険に「入替自動車の自動補償」という救済措置が用意されているといっても、前の車の補償内容によっては対応できないケースもあるということです。
こうした事態を避けるためにも、車両入れ替えの手続きは「納車日当日」ではなく「納車日前」に行うことをおすすめします。
(補足説明)
上のソニー損保の「よくあるご質問」のなかに、
新しい車の納車日の翌日から起算して30日以内に |
という部分があります。
この中の「納車日」が問題です。
ソニー損保の重要事項説明書や約款を見ても「入替自動車の自動補償」に関する記述が見当たらないので、ソニー損保では「納車日」でいいのでしょう。
しかし、他のほとんどの保険会社では、ここは「納車日」ではなく「取得日」となっています。
ですから「取得日の翌日から30日以内にお手続きいただければ、古い車の補償内容で補償します」という内容になっているのが一般的です。
この「取得日」というのは、新しい車の車検証に記載された「登録年月日/交付年月日」のことです。
あくまでもこの「登録年月日/交付年月日」に記載された日付の翌日から30日以内に手続きを完了する必要があります。
通常、車検証が交付されてから納車日までには数日かかりますから、納車日からだと丸々30日間は残っていません。
ややマニアックな話になりますが、イザというときには大事な点なので補足説明させていただきました。
ご覧いただきありがとうございました。